僕は☓っぽいけど○だから☓子校に行くなんて間違ってる!

だらけたい

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66.くらいのこと

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 四季山脈と春町、夏町、秋町、冬町。

 四季山脈はその名の通り山脈で、南北に真っ直ぐ伸びる海岸線に対して並行に伸びている山脈で、4つの町は四季山脈と海の間にある町だ。

 と、これだけ聞くとどこにでもあるモノなのだろうけど、4つの町は四季山脈から沖合5キロまで伸びる山で区切られている。
 そして、当然のようにその内側の山裾は物語乃中心町の山裾と同じようにキレイに真っ直ぐ。
 さらにはこの4つの町に行くには海岸線を通る道路か鉄道しかないという物語乃中心町と同じような陸の孤島なのだ。

 極めつきは4つの町は日本にありながら四季という概念はなく、その名前が示す通りそれぞれの季節しかないのだ。

 春町は常に桜が満開の町であり、夏町は常夏の暑さがある町で、秋町は紅葉が彩る町であり、冬町は年中雪が降り積もっている町なのだ。
 そのため、それぞれの町ではその季節が旬の野菜が特産品であり、海もそれぞれの季節が旬の海産物が年中取れる。

 そんな年中四季の光景が見れる変わった町ということもあって、海岸線を走る列車は観光列車として人気であり、それぞれの町もそれぞれの季節が好きな人達が集まる一大観光地ではある。

 というわけで、そんな町に順番に一泊ずつする合宿なので服装には気をつけないといけないのだ。

「次に、班分けなんだけど、1番最後のページに書いてあるから確認してみて」

 ちなみに僕の班は5班で、僕・ユウ・リンの3人とハル、あとは二上にかみトシという名前の人の班だ。

「確認出来たかな?」

 僕の問いにまたみんなそれぞれの反応の仕方で反応が返ってきた。

「それじゃあ、それぞれの班に分かれて顔合わせをして自己紹介や班長を決めようか」

 そう言うと、動き出しの早い人は自分の班員の名前を呼びだした。

 ちなみに5班は僕という目印がいるので、すぐにリンとハルが教卓にいる僕のところへやって来た。それから少ししてユウと、ユウと同じくらいの身長の少年がやって来た。

「まさか、早速一緒になるなんてな」

 こうなることを予想していたくせにそんなことを言いながらユウが肩を組んできたので、腰に肘を打ち込む。

「ぐふっ」
「ふふ」

 そんなユウを見てハルが笑ったのでユウの標的がハルに変わった。

「笑ったな~」

 ゾンビのようにゆらゆらとハルに近づいていくユウだが、その頭にリンがチョップをいれて止めた。

「ウザいぞ」
「がはっ」

 リンの言葉で膝から崩れ落ちたユウ。

「ハルとは自己紹介を終えてるから」

 二上くんの方を見た。

「初めまして、主人コウです」
「うん。朝から4人は目立ってたから知ってるよ。二上トシだ。よろしくなコウ」
「よろしく!トシ!」

 早速復活したユウがトシと肩を組んだ。

「よろしくな、ユウ」
「おう!」
「うざかったら普通に殴っていいからね、トシ」
「なんだと!リン!ぐふっ」
「こんな感じにね」

 さらっとユウを殴るリン。

「リン!テメー!」
「まぁまぁ、落ち着いて」

 ハルがリンとユウの間に入りながら僕を見てきた。

「それで、班長はコウでいいんだよね?」
「え?」

 それについてはこれから話し合うはずなのに、まさかの一言がハルからやって来た。
 さらに、ハルの提案にリン達は納得して頷いていた。

「いや、まぁいいんだけどね」

 班長に指名されても仕方ないくらいのことを朝からやってきている自覚はあるからね。

「それじゃあよろしくね」

 笑顔を向けてきたハルに苦笑気味の笑顔を返した。
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