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32.精神年齢が
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待合スペースに戻ってくると、確かにションゴン達のキズのほうは完全に治ったけど、格上と戦った疲れからかションゴン達は座り込んでしまった。
そんなションゴン達を労おうと思った僕の周りをルーファさん達が取り囲んできた。
「さて、ボウズ。あれは一体どういうことだ?」
ルーファさん達は僕を睨みつけてきた。
「おいおい。お前何をしたんだ?アルカティブのメンバーに囲まれたうえにさっきまでルイと呼んでたルーファからボウズ呼びされるなんて」って。
そう言われてもね。
僕もわけがわからないよ。
「あれって?」
あれが一体なんなのかわからずに首を傾げながら問い返すと、ルーファさんは僕の首に腕をかけてきた。
「ボウズ。お前私達にまでヒールかけてただろ?」
ルーファさんの言葉にあぁそのことかと思った。
「お前そんなことしてたのか!?」か。
確かにしてたね。とはいっても、
「効果の抑えたエリアヒールをかけてたけど、それがどうかした?」
ホントに最低限まで効果を抑えていたので、キズの治りも遅いし、スゴい効果があるというわけでもないのでそこまで気にすることでもないはずなのになぜそんなに怒っているのだろうか。
なんて考えてると、ルーファさんから首を絞められた。
「ぐぇ」
「ちょっと!ルーファ何してるのよ!」
イサナミさんが慌てて止めに入ろうとするも、ルーファさんが手でそれを制した。
「ボウズ。ションゴン達は少しずつだが確実に私達にキズをつけていた。お前が私達にエリアヒールなんてモノを私達にもかけてなければションゴン達はもっと戦えていたし、もしかしたら私達を降参させることが出来たかもしれない。なのになぜ私達にまでエリアヒールをかけた?」
ルーファさんの問いにイサナミさんも驚きの表情で僕を見てきていた。
「ちょっ、しゃべっ」
理由を説明したいけど、首を絞める力が強いせいでまともに喋れないのでルーファさんの腕をタップする。
「ルーファさん。ルイが喋れないから力緩めてあげてください」
僕の状況をしっかりと理解してくれたションゴンの言葉でルーファさんの腕の力が少し緩んだので、ようやく理由が説明出来る。
「ルーファさん達もションゴン達と戦ってみてわかったと思うけど、ションゴン達って個々の強さはそれなりに強いけど、6人で戦う時の連携はそれほどうまくないと思わない?」
僕の問いに思うところがあるのか、ルーファさん達からの反論はなかった。
「そうなの?」
しかし、それが分からないイサナミさんから疑問を投げかけられたので、ルーファさんは頷いた。
「ボウズの言う通り、ションゴンとオリフィスは個人ではCランクぐらいの実力があるだろうし、カレン達もDランクでもおかしくない実力はあった。
だが、パーティーとしてのランクとなると、ギリギリEランクになるかどうかってところになるだろうな」
ルーファさんの見立てにイサナミさんは驚きながらションゴン達を見た。
「そうね。個々の力はあっても連携という面ではまだまだだったね」
「隙だらけ、とは言わないけど、改善点は多かったわね」
「でも伸びしろとしては十分でしょ。まだ若いしね」
アイスさん達もそれぞれの意見を言ってきた。
「で、それと私達にエリアヒールをかけた訳がどう繋がるっていうんだ?」
僕を睨みつけるルーファさんの目は、返答次第では、という風に言っているように見えた。
「そうだよな。だからってルーファ達にエリアヒールをかける理由になるのか?」って。
これがなるんだよ。
「僕達の連携がうまくない理由は単純に経験不足だからなんだけど、元々はその経験不足をダンジョンでの魔物との戦いの中で経験していこうと思ってたの。だけど、予想外の形で安全に実戦に近い形の模擬戦が出来る機会がやって来たから、この機会を有効活用しない手はないと思って少しでも長く模擬戦が続くようにエリアヒールでルーファさん達のキズまで治していたんだ」
そこまで説明すると、僕はルーファさん達から頭を撫でられた。
「確かに魔物を相手にするよりずっと安全だな」
「いい経験にもなるしね」
「ちゃんと考えての行動だったのね」
「エラいエラい」
「えへへ」
たとえ精神年齢が100歳を超えていても、褒められると嬉しいもので自然と頬が緩んだ。
「それで、僕達はダンジョンに行っても大丈夫かな?」
連携の経験不足を補ういいチャンスではあったけど、本来の目的はダンジョンに行ってもいいのかの確認のための模擬戦だということを忘れてはいけない。
「あぁ。もちろんいいぞ」
「ギルナキルのダンジョンなら十分すぎるくらいの実力だったからね」
『やった』
無事にルーファさん達からOKを貰えた僕達は、ハイタッチをかわした。
「はぁ。わかったわ。ルーファ達が認めたからギルドとしてもギルナキルのダンジョンに行くことを認めます」
イサナミさんもそう言って認めてくれたのでさらに喜ぶ僕達。
「でも、危ないことは絶対したらダメだからね!」
『はい!』
そんなションゴン達を労おうと思った僕の周りをルーファさん達が取り囲んできた。
「さて、ボウズ。あれは一体どういうことだ?」
ルーファさん達は僕を睨みつけてきた。
「おいおい。お前何をしたんだ?アルカティブのメンバーに囲まれたうえにさっきまでルイと呼んでたルーファからボウズ呼びされるなんて」って。
そう言われてもね。
僕もわけがわからないよ。
「あれって?」
あれが一体なんなのかわからずに首を傾げながら問い返すと、ルーファさんは僕の首に腕をかけてきた。
「ボウズ。お前私達にまでヒールかけてただろ?」
ルーファさんの言葉にあぁそのことかと思った。
「お前そんなことしてたのか!?」か。
確かにしてたね。とはいっても、
「効果の抑えたエリアヒールをかけてたけど、それがどうかした?」
ホントに最低限まで効果を抑えていたので、キズの治りも遅いし、スゴい効果があるというわけでもないのでそこまで気にすることでもないはずなのになぜそんなに怒っているのだろうか。
なんて考えてると、ルーファさんから首を絞められた。
「ぐぇ」
「ちょっと!ルーファ何してるのよ!」
イサナミさんが慌てて止めに入ろうとするも、ルーファさんが手でそれを制した。
「ボウズ。ションゴン達は少しずつだが確実に私達にキズをつけていた。お前が私達にエリアヒールなんてモノを私達にもかけてなければションゴン達はもっと戦えていたし、もしかしたら私達を降参させることが出来たかもしれない。なのになぜ私達にまでエリアヒールをかけた?」
ルーファさんの問いにイサナミさんも驚きの表情で僕を見てきていた。
「ちょっ、しゃべっ」
理由を説明したいけど、首を絞める力が強いせいでまともに喋れないのでルーファさんの腕をタップする。
「ルーファさん。ルイが喋れないから力緩めてあげてください」
僕の状況をしっかりと理解してくれたションゴンの言葉でルーファさんの腕の力が少し緩んだので、ようやく理由が説明出来る。
「ルーファさん達もションゴン達と戦ってみてわかったと思うけど、ションゴン達って個々の強さはそれなりに強いけど、6人で戦う時の連携はそれほどうまくないと思わない?」
僕の問いに思うところがあるのか、ルーファさん達からの反論はなかった。
「そうなの?」
しかし、それが分からないイサナミさんから疑問を投げかけられたので、ルーファさんは頷いた。
「ボウズの言う通り、ションゴンとオリフィスは個人ではCランクぐらいの実力があるだろうし、カレン達もDランクでもおかしくない実力はあった。
だが、パーティーとしてのランクとなると、ギリギリEランクになるかどうかってところになるだろうな」
ルーファさんの見立てにイサナミさんは驚きながらションゴン達を見た。
「そうね。個々の力はあっても連携という面ではまだまだだったね」
「隙だらけ、とは言わないけど、改善点は多かったわね」
「でも伸びしろとしては十分でしょ。まだ若いしね」
アイスさん達もそれぞれの意見を言ってきた。
「で、それと私達にエリアヒールをかけた訳がどう繋がるっていうんだ?」
僕を睨みつけるルーファさんの目は、返答次第では、という風に言っているように見えた。
「そうだよな。だからってルーファ達にエリアヒールをかける理由になるのか?」って。
これがなるんだよ。
「僕達の連携がうまくない理由は単純に経験不足だからなんだけど、元々はその経験不足をダンジョンでの魔物との戦いの中で経験していこうと思ってたの。だけど、予想外の形で安全に実戦に近い形の模擬戦が出来る機会がやって来たから、この機会を有効活用しない手はないと思って少しでも長く模擬戦が続くようにエリアヒールでルーファさん達のキズまで治していたんだ」
そこまで説明すると、僕はルーファさん達から頭を撫でられた。
「確かに魔物を相手にするよりずっと安全だな」
「いい経験にもなるしね」
「ちゃんと考えての行動だったのね」
「エラいエラい」
「えへへ」
たとえ精神年齢が100歳を超えていても、褒められると嬉しいもので自然と頬が緩んだ。
「それで、僕達はダンジョンに行っても大丈夫かな?」
連携の経験不足を補ういいチャンスではあったけど、本来の目的はダンジョンに行ってもいいのかの確認のための模擬戦だということを忘れてはいけない。
「あぁ。もちろんいいぞ」
「ギルナキルのダンジョンなら十分すぎるくらいの実力だったからね」
『やった』
無事にルーファさん達からOKを貰えた僕達は、ハイタッチをかわした。
「はぁ。わかったわ。ルーファ達が認めたからギルドとしてもギルナキルのダンジョンに行くことを認めます」
イサナミさんもそう言って認めてくれたのでさらに喜ぶ僕達。
「でも、危ないことは絶対したらダメだからね!」
『はい!』
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