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34.年甲斐もなく
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というわけで、ルーファさん達がついてくる中、初めてのダンジョン探索が開始されたわけだけど、精神年齢105歳なのに年甲斐もなく、そしてこんな状況で不謹慎ではあるけどウキウキしてしまっている僕がいた。
「状況的に不謹慎なのはわかるが、実年齢7歳なんだからウキウキするのはしかたないだろ」か。
なるほど。肉体に精神が引っ張られるってやつだね。
確かにそれはあるかもね。だからか、遠足前みたいに早く起きてしまったしね。
「完全に肉体に精神が引っ張られてるじゃねーか!」って。
まぁそれでもいいじゃん。ていうか、本来ならそれが普通なんだけどね。
シーフのションゴンが周囲の警戒と偵察をしながら先頭を歩き、その後ろにジュラナイとキョウ、その後ろをカレンとリコフィスに挟まれた僕が続き、殿はオリフィスという並びで僕達はダンジョンを歩いていた。
オリフィスが殿なのは、背後から奇襲を受けた場合を考えてのことだ。
ちなみに、ルーファさん達はホントに見えるか見えないかの位置にいたりする。
なので、今回は背後からの奇襲は考えなくてもいいのかもしれないけど、ルーファさん達がついてくるのは今回だけだろうから、最初からこの形で慣れておこうということでこの形で歩いている。
「ションゴン。出来れば魔物が1体、多くても3体ぐらいいる場所に向かえる?」
「わかった」
僕の要望を受けたションゴンがさらに集中して周囲の気配を探り、魔物の気配がする方へと歩を進めていく。
「いたよ」
そう言ったションゴンの視線の先には2体のゴブリンがいた。
魔物との初戦闘にはちょうどいいかな。
「それじゃあ、まずはションゴンと」
僕の言葉の途中なのにオリフィスが目の前スレスレまで顔を近づけて無言の圧力をかけてきた。
「こら」
「何やってるんだよ」
そんなオリフィスの頭をカレンが叩き、ジュラナイが襟を引っ張って引き離してくれた。
「いいよ。オリフィスがそれぞれ1対1で戦ってみて」
僕が指名すると嬉しそうにオリフィスは微笑んだ。
「オッケー」
「行ってくるね」
2人は特に気負った様子もなく正面から堂々とゴブリン達に向かっていった。
「ギャギャ?」
2人に気づいたゴブリンが持っていた棍棒を構えたので、2人もそれぞれの武器を構えた。
「ガギャッ!」
先に動いたのはゴブリンで、棍棒を振り下ろした。
しかし、普段から騎士団の人間と戦っている2人にとってその棍棒は遅く、ションゴンはあっさりと避けて首すじ一閃。オリフィスはあえて受け止めてからの胴を横薙ぎで斬り捨てた。
「まぁ、魔物の中では最弱に入るゴブリン相手だと、こうなるよな」か。
うん。こうなるよね。
それでも弱い魔物でも油断すればやられるし、戦ったことがあるとないとではもしもの時に取れる選択肢も変わってくるからね。だからこそ、弱い魔物からコツコツと強さのレベルをあげながら戦闘していくべきなのだよ。
「そういうものか?」って。
そういうものなんだよ。
「ションゴン。次も同じくらいの数のところで」
「わかった」
頷いたションゴンのあとについていくと、今度はゴブリンが1体だけでいた。
「それじゃあ、今度は僕がいくね」
剣を抜きながらゴブリンの前に立つと、僕のことを格下だと認識したのか、ゴブリンがニタニタと笑い始めた。
「笑われてるぞ」って。
笑いたければ勝手に笑わせとけばいいさ。相手が勝手に油断してくれるならそれでいいし。
「グキャ!」
ゴブリンが爪を振るってきたので受け止める。
オリフィスは簡単に片手で受けていたけど、7歳の僕の片手の力よりかはゴブリンのほうが少し力は強いかな。
それをゴブリンも感じたのだろう。ニタニタがさらに強くなり、力で押し込もうとしてきた。
「よっ」
そのタイミングで力を受け流しながら脇腹を斬りつけると、ゴブリンは見事に態勢を崩して前のめりに倒れ込んだ。
しかし、まだ浅い。
そう思って振り返ると、やっぱり元気なゴブリンは振り返りながら爪を突き出してきていた。
それを右の剣で弾くと、左手で逆手に握った剣を引き抜き、がら空きになったのど元を斬る。
「ギャ!」
短い悲鳴とともにゴブリンが倒れたのでとりあえず距離をとってホントに死んだのか見る。
動きはないし、のど元からしっかりと血も出ているので死んだのだろう。
あっ、ちなみに、ゴブリンの血は緑だったね。
「それはなんのちなみになんだ?」って。
そう聞かれると、なんとなくのちなみにだな。
「わけがわからん!
ってか、ゴブリンとはいえ殺すことをためらったりはしないんだな」か。
ためらってたら僕が殺されるからね。
「でも、現代の日本から転生した人が魔物とはいえなかなか殺せないとか、死体とか見て吐くとかそういったのあるだろ?」って。
平成とか令和生まれの若者ならあるかもしれないけど、昭和生まれで戦争経験者だからね。これぐらいではなんとも思わないさ。
「あ~。しかし、それもそれでどうかと思うけどな」か。
確かに。慣れることがいいこととは限らないからな。
剣についたゴブリンの血を払い、鞘にしまってみんなの元に戻ると、みんなから頭を撫でられた。
「状況的に不謹慎なのはわかるが、実年齢7歳なんだからウキウキするのはしかたないだろ」か。
なるほど。肉体に精神が引っ張られるってやつだね。
確かにそれはあるかもね。だからか、遠足前みたいに早く起きてしまったしね。
「完全に肉体に精神が引っ張られてるじゃねーか!」って。
まぁそれでもいいじゃん。ていうか、本来ならそれが普通なんだけどね。
シーフのションゴンが周囲の警戒と偵察をしながら先頭を歩き、その後ろにジュラナイとキョウ、その後ろをカレンとリコフィスに挟まれた僕が続き、殿はオリフィスという並びで僕達はダンジョンを歩いていた。
オリフィスが殿なのは、背後から奇襲を受けた場合を考えてのことだ。
ちなみに、ルーファさん達はホントに見えるか見えないかの位置にいたりする。
なので、今回は背後からの奇襲は考えなくてもいいのかもしれないけど、ルーファさん達がついてくるのは今回だけだろうから、最初からこの形で慣れておこうということでこの形で歩いている。
「ションゴン。出来れば魔物が1体、多くても3体ぐらいいる場所に向かえる?」
「わかった」
僕の要望を受けたションゴンがさらに集中して周囲の気配を探り、魔物の気配がする方へと歩を進めていく。
「いたよ」
そう言ったションゴンの視線の先には2体のゴブリンがいた。
魔物との初戦闘にはちょうどいいかな。
「それじゃあ、まずはションゴンと」
僕の言葉の途中なのにオリフィスが目の前スレスレまで顔を近づけて無言の圧力をかけてきた。
「こら」
「何やってるんだよ」
そんなオリフィスの頭をカレンが叩き、ジュラナイが襟を引っ張って引き離してくれた。
「いいよ。オリフィスがそれぞれ1対1で戦ってみて」
僕が指名すると嬉しそうにオリフィスは微笑んだ。
「オッケー」
「行ってくるね」
2人は特に気負った様子もなく正面から堂々とゴブリン達に向かっていった。
「ギャギャ?」
2人に気づいたゴブリンが持っていた棍棒を構えたので、2人もそれぞれの武器を構えた。
「ガギャッ!」
先に動いたのはゴブリンで、棍棒を振り下ろした。
しかし、普段から騎士団の人間と戦っている2人にとってその棍棒は遅く、ションゴンはあっさりと避けて首すじ一閃。オリフィスはあえて受け止めてからの胴を横薙ぎで斬り捨てた。
「まぁ、魔物の中では最弱に入るゴブリン相手だと、こうなるよな」か。
うん。こうなるよね。
それでも弱い魔物でも油断すればやられるし、戦ったことがあるとないとではもしもの時に取れる選択肢も変わってくるからね。だからこそ、弱い魔物からコツコツと強さのレベルをあげながら戦闘していくべきなのだよ。
「そういうものか?」って。
そういうものなんだよ。
「ションゴン。次も同じくらいの数のところで」
「わかった」
頷いたションゴンのあとについていくと、今度はゴブリンが1体だけでいた。
「それじゃあ、今度は僕がいくね」
剣を抜きながらゴブリンの前に立つと、僕のことを格下だと認識したのか、ゴブリンがニタニタと笑い始めた。
「笑われてるぞ」って。
笑いたければ勝手に笑わせとけばいいさ。相手が勝手に油断してくれるならそれでいいし。
「グキャ!」
ゴブリンが爪を振るってきたので受け止める。
オリフィスは簡単に片手で受けていたけど、7歳の僕の片手の力よりかはゴブリンのほうが少し力は強いかな。
それをゴブリンも感じたのだろう。ニタニタがさらに強くなり、力で押し込もうとしてきた。
「よっ」
そのタイミングで力を受け流しながら脇腹を斬りつけると、ゴブリンは見事に態勢を崩して前のめりに倒れ込んだ。
しかし、まだ浅い。
そう思って振り返ると、やっぱり元気なゴブリンは振り返りながら爪を突き出してきていた。
それを右の剣で弾くと、左手で逆手に握った剣を引き抜き、がら空きになったのど元を斬る。
「ギャ!」
短い悲鳴とともにゴブリンが倒れたのでとりあえず距離をとってホントに死んだのか見る。
動きはないし、のど元からしっかりと血も出ているので死んだのだろう。
あっ、ちなみに、ゴブリンの血は緑だったね。
「それはなんのちなみになんだ?」って。
そう聞かれると、なんとなくのちなみにだな。
「わけがわからん!
ってか、ゴブリンとはいえ殺すことをためらったりはしないんだな」か。
ためらってたら僕が殺されるからね。
「でも、現代の日本から転生した人が魔物とはいえなかなか殺せないとか、死体とか見て吐くとかそういったのあるだろ?」って。
平成とか令和生まれの若者ならあるかもしれないけど、昭和生まれで戦争経験者だからね。これぐらいではなんとも思わないさ。
「あ~。しかし、それもそれでどうかと思うけどな」か。
確かに。慣れることがいいこととは限らないからな。
剣についたゴブリンの血を払い、鞘にしまってみんなの元に戻ると、みんなから頭を撫でられた。
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