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2.おんぎゃー
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あれ?いつの間に俺って寝たっけ?
さっきまで新しく始めたゲームをやっていたはずなんだけどな。
まさか、不安的中でゲームが面白くなさすぎて記憶なくしたうえに寝てしまったのか?
そう思いながら目を開けると目の前に知らない女性の顔。
「おめでとうございます、旦那様、奥様。元気な男の子でございます」
嬉しそうにそう言う女性。
元気な男の子って赤ちゃんでも生まれたのか?
なんて現実逃避をしてみるけど、ホントはすでにわかっていますよ。
だって、今、俺はその女性に抱えられているし。
俺は身長173センチあるので、もしその身長の俺を抱きかかえているのなら、女性は3メートル超えの巨人だろう。
さらにいえば、小さな手を自分の意思でグーパーグーパーしてるし、何か喋ろうとしても「うー」とか「あー」しか言えないし。
あいにくといくらあのゲームが面白くなかったからといって言葉を忘れるなんてありえないだろう。
そういうことをふまえて結論づけると、生まれた男の子とは俺のことで、知らないうちに転生してしまったということだよな。
「おぎゃぎゃー!(バカヤロー!)」
なんで転生しなくちゃいけないんだよ!
そもそも病気もしてない健康体で、事故にあったわけでもブラック企業に勤めていたわけでもない俺のどこに転生する要素があるんだよ!
心の中で叫びながらふと思い出した。
あ~。一つだけ思い当たる節があったわ。
それは意識が途切れる前までやっていたあのゲーム。
そして、キャッチコピーが、
『異世界で新しい人生を始めてみる気はないかい?』
つまり、ここは異世界でホントに新しい人生を始めさせられたってわけか。
やったー。異世界転生だー。バンザーイ。って、
「おんぎゃー!(あほかー!)」
ゲームを始めたせいで異世界転生ってベッタベタすぎるわ!それに、あの壮大なキャッチコピーが実はそのまま異世界転生への勧誘だと普通思うか!?ゲーム始めたら問答無用で了承したことになるって詐欺か!そもそも異世界転生なんて望んでないぞ!したくないぞ!日本に帰せ!くそが!
ハァハァハァ。ふぅ。
心の中で叫ぶだけ叫んだのでスッキリしたし、後ろ向きな気持ちになったところでいい方向に向かうわけがないのでさっさと気持ちを切り替えてこれからのことを考えよう。
赤ちゃんというだけあって首がすわってないので目だけを動かして周囲を見回すと、部屋の内装は………。
うん。基準がわからないからなんともいえないが、見た感じはそこそこ豪華に見える。
そしてベッドで横になっている女性とそのベッドの横で椅子に座っている男性。
多分、この二人が俺の新たな両親になるのだろう。
さらにメイド服を着た複数の女性の姿があった。
メイドさん達の中にはケモノ耳メイドさんもいたので、やっぱり異世界なのだと改めて理解した。
しかし、赤ちゃんが産まれたというのに両親らしき二人は全く喜んでないように見えるのはなんでだ?
そこを不思議に思いつつも、さらに部屋を見回していると天井の角にドローンのような目玉が飛んでいるのに気づいた。
あれはなんだ?
など不思議に思っていると、
〉なぁ、この映像ってどこの映像?
視界の端にそんな文字が現れた。
〉異世界転生配信ってチャンネル名だから異世界じゃねーのwww
〉確かに日本とは別の国みたいだけど異世界ってwww
〉ケモノ耳メイドさん達まで用意して気合入った配信だなwww
はい?異世界配信?確かに今俺がいるのは異世界だけど、配信?
いや、確かによく見れば現れてる文字の表示は配信なんかでよく見るモノだけど、配信?ホントにどういうことなんだ?
さらに現れた文字の言っていることが理解出来ずに思考が止まっている間も文字は流れていく。
〉これって赤ちゃん誕生のおめでたい瞬間の映像だよな
〉赤ちゃん抱いているメイドがそう言ってただろ
〉にしては両親らしき二人の落ち込みようってありえねんじゃね?
〉確かに
《それは俺も思うな。
じゃねーよ!何だよ!この文字は!》
文字の言っていることに素直に共感出来たので同意したが、状況の理解は全く出来ていないので思いっきりツッコんでしまった。
〉うぉっ!
〉誰だ!
〉どこから声がした!?
〉配信者!どこにいる!!
俺が思ったことに文字が反応しているということは、あの目玉みたいなのがカメラでホントにこの状況がどこかに配信されているというのか。
つまり、この文字達はこの配信を見ているリスナー達が書き込んだコメントってことか?
それを確認するためにリスナーと会話を試みることにする。
《配信者じゃねーけど話しかけているのは俺だよ》
目玉に向けて軽く手を振ると、目玉が接近してきて俺の顔を映した。
しかし、これだけ近づいてきてもメイドさん達が何一つ反応しないということは、この目玉カメラもコメントも俺にしか見えてないってわけか。
異世界モノなんかでよくある自分にしか見えない表示。
これって街中とかでコメントにヘタに反応して声を出したりしたら、なにもない所で独り言を呟くイタいヤツ扱いされるヤツだよな。
〉えっ?赤ちゃん?
〉赤ちゃんが喋ってるのか!?
〉いやいやいや!赤ちゃんは流石に喋れないでしょ!
〉だよな!
《喋ってるわけじゃないけど、話しかけているのは赤ちゃんの俺だよ》
どうやら心の中で喋ったことが声として配信されるシステムみたいだ。
それならイタいヤツ扱いはされなくて済みそうだけど、気をつけたほうがいいのは間違いないだろう。
〉いやいやいや!
〉カメラを赤ちゃんに寄せただけでホントの配信者は他にいるんだろ!
〉わかってるぞ!出てこい配信者!
〉そんなドッキリにハマる俺達ではないんだよ!
まぁ、そう思う気持ちはよくわかる。
俺がこの状況を見てる側だったら絶対同じことを思ってるだろうからな。
《まぁ、そう思う気持ちもよくわかる。
だから、ここが異世界で赤ちゃんが異世界から配信している設定でやっていると思って話を聞いてくれ》
そうしないと話が先に進まないだろうし、無駄な問答で時間は取りたくない。
なので、リスナー達が納得してくれそうな提案をして話を先に進めよう。
〉設定か。それなら納得だ
〉理解ある俺達はその設定を受け入れるぞ
〉把握したわ
〉了解
やっぱりこの手のリスナー達はノリがいいので俺の提案をあっさりと受け入れてくれたので話を先に進めることが出来る。
《ありがとう。そっちは日本から見ているでいいんだよな?》
〉その通り
〉えぇ。日本よ
〉日本だな
つまり、ホントに生配信のような感じで今この状況が日本で見られているわけか。
〉ところで、配信者さんの名前は?
《生まれたばかりでまだ名前はない》
〉そりゃそうか
〉産まれたてだし仕方ないわよね
〉赤ちゃんだしな
〉じゃあ前世の名前は?
リスナーに聞かれて思い出そうとして「あれ?」と思う。
《思い出せない。
成人男性だったってのは覚えているんだどな》
あのゲームの名前が思い出せないように、名前が思い出せないのも誰かの陰謀なのだろうな。
〉異世界転生系ではよくある展開ね
〉テッパンだろうな
〉前世の記憶が曖昧ってやつな
〉ありきたりすぎてつまんねー設定だけどな
〉もう少しひねった設定のほうがいいんじゃね?
それを俺に言われても困ると言いたい。
結局この転生や配信は俺の意思でやっているものではないのだから。
一人のコメントをきっかけにアンチ的なコメントがチラホラと出始めたが、あいにくと俺は配信者ではないので気にならない。
〉それより、その部屋の状況ってどうなってるんだ?
話題を変えようとしたリスナーのコメントに反応したのか、目玉カメラがまた部屋の天井の角に戻っていった。
そして、未だに両親らしき二人は落ち込んだまま動かない。かと思ったら、
「たまたまとはいえ、せっかく、せっかくいい時期に出来た子供だと思ったのに、まさか生まれてきたのが男だなんて………」
《ようやく父親が呟いたと思ったら意味深な発言しやがったよ》
〉ホント意味深
〉たまたまいい時期に出来た子供って
〉でも、ホントに欲しかったのは男の子じゃなくて女の子だったと
〉それが意味するところは?
〉現状だと情報がなさすぎるからなんとも言えないだろう
リスナーの言うとおりで今の情報量ではなんとも言えないのでそこについては考えても無駄だろう。
しかし、考えることは無駄でも思うことはあった。
《しかし、いくら欲しかった女の子じゃなかったからといって、そんなに落ち込むなんて俺に失礼じゃないか?》
〉俺に失礼ってwww
〉普通の赤ちゃんなら絶対に思わないことだしwww
〉赤ちゃんが「俺に失礼」ってパワーワードwww
〉間違ってはいないけど笑ってしまうわねwww
「うー」
笑われていることが不満でうなっていると、落ち込んでいた両親がようやくこっちを見た。
〉おっ
〉ようやく両親の視線が赤ちゃんに
〉赤ちゃんを見ることで思い直すのか?
《俺としてはそうあってほしいね。女の子ではないけど産まれてきた子供なんだから、このまま喜ばれないのはイヤだよな》
「フィーシャ。今はその子の顔を見たくないわ」
母親としての最初の一言がそれか?
〉赤ちゃんの思いむなしくヒドい言葉
〉母親としてサイテーね
〉抱いてあげようともしないなんて
〉不憫でしかたないわ
「隣にシーナが待っているからそちらに連れて行け」
うん。父親も最低なことを言っているね。
〉産まれた家は最低家族の家でした
〉イヤな両親のもとに産まれてきてしまったんだな
〉ドンマイ
ホントに最低な両親なので、
《たった今、俺は反抗期に入りました》
〉流石にこれはヒドイな
〉反抗期になるのも納得
〉笑えないね
〉親失格
表情には出さなかったが、俺を抱えているフィーシャさんの腕に少し力がこもったのが感じられた。
しかし、何事もなかったかのように軽く一礼したフィーシャさんは他のメイドさんに手伝ってもらいながら部屋を出た。
さっきまで新しく始めたゲームをやっていたはずなんだけどな。
まさか、不安的中でゲームが面白くなさすぎて記憶なくしたうえに寝てしまったのか?
そう思いながら目を開けると目の前に知らない女性の顔。
「おめでとうございます、旦那様、奥様。元気な男の子でございます」
嬉しそうにそう言う女性。
元気な男の子って赤ちゃんでも生まれたのか?
なんて現実逃避をしてみるけど、ホントはすでにわかっていますよ。
だって、今、俺はその女性に抱えられているし。
俺は身長173センチあるので、もしその身長の俺を抱きかかえているのなら、女性は3メートル超えの巨人だろう。
さらにいえば、小さな手を自分の意思でグーパーグーパーしてるし、何か喋ろうとしても「うー」とか「あー」しか言えないし。
あいにくといくらあのゲームが面白くなかったからといって言葉を忘れるなんてありえないだろう。
そういうことをふまえて結論づけると、生まれた男の子とは俺のことで、知らないうちに転生してしまったということだよな。
「おぎゃぎゃー!(バカヤロー!)」
なんで転生しなくちゃいけないんだよ!
そもそも病気もしてない健康体で、事故にあったわけでもブラック企業に勤めていたわけでもない俺のどこに転生する要素があるんだよ!
心の中で叫びながらふと思い出した。
あ~。一つだけ思い当たる節があったわ。
それは意識が途切れる前までやっていたあのゲーム。
そして、キャッチコピーが、
『異世界で新しい人生を始めてみる気はないかい?』
つまり、ここは異世界でホントに新しい人生を始めさせられたってわけか。
やったー。異世界転生だー。バンザーイ。って、
「おんぎゃー!(あほかー!)」
ゲームを始めたせいで異世界転生ってベッタベタすぎるわ!それに、あの壮大なキャッチコピーが実はそのまま異世界転生への勧誘だと普通思うか!?ゲーム始めたら問答無用で了承したことになるって詐欺か!そもそも異世界転生なんて望んでないぞ!したくないぞ!日本に帰せ!くそが!
ハァハァハァ。ふぅ。
心の中で叫ぶだけ叫んだのでスッキリしたし、後ろ向きな気持ちになったところでいい方向に向かうわけがないのでさっさと気持ちを切り替えてこれからのことを考えよう。
赤ちゃんというだけあって首がすわってないので目だけを動かして周囲を見回すと、部屋の内装は………。
うん。基準がわからないからなんともいえないが、見た感じはそこそこ豪華に見える。
そしてベッドで横になっている女性とそのベッドの横で椅子に座っている男性。
多分、この二人が俺の新たな両親になるのだろう。
さらにメイド服を着た複数の女性の姿があった。
メイドさん達の中にはケモノ耳メイドさんもいたので、やっぱり異世界なのだと改めて理解した。
しかし、赤ちゃんが産まれたというのに両親らしき二人は全く喜んでないように見えるのはなんでだ?
そこを不思議に思いつつも、さらに部屋を見回していると天井の角にドローンのような目玉が飛んでいるのに気づいた。
あれはなんだ?
など不思議に思っていると、
〉なぁ、この映像ってどこの映像?
視界の端にそんな文字が現れた。
〉異世界転生配信ってチャンネル名だから異世界じゃねーのwww
〉確かに日本とは別の国みたいだけど異世界ってwww
〉ケモノ耳メイドさん達まで用意して気合入った配信だなwww
はい?異世界配信?確かに今俺がいるのは異世界だけど、配信?
いや、確かによく見れば現れてる文字の表示は配信なんかでよく見るモノだけど、配信?ホントにどういうことなんだ?
さらに現れた文字の言っていることが理解出来ずに思考が止まっている間も文字は流れていく。
〉これって赤ちゃん誕生のおめでたい瞬間の映像だよな
〉赤ちゃん抱いているメイドがそう言ってただろ
〉にしては両親らしき二人の落ち込みようってありえねんじゃね?
〉確かに
《それは俺も思うな。
じゃねーよ!何だよ!この文字は!》
文字の言っていることに素直に共感出来たので同意したが、状況の理解は全く出来ていないので思いっきりツッコんでしまった。
〉うぉっ!
〉誰だ!
〉どこから声がした!?
〉配信者!どこにいる!!
俺が思ったことに文字が反応しているということは、あの目玉みたいなのがカメラでホントにこの状況がどこかに配信されているというのか。
つまり、この文字達はこの配信を見ているリスナー達が書き込んだコメントってことか?
それを確認するためにリスナーと会話を試みることにする。
《配信者じゃねーけど話しかけているのは俺だよ》
目玉に向けて軽く手を振ると、目玉が接近してきて俺の顔を映した。
しかし、これだけ近づいてきてもメイドさん達が何一つ反応しないということは、この目玉カメラもコメントも俺にしか見えてないってわけか。
異世界モノなんかでよくある自分にしか見えない表示。
これって街中とかでコメントにヘタに反応して声を出したりしたら、なにもない所で独り言を呟くイタいヤツ扱いされるヤツだよな。
〉えっ?赤ちゃん?
〉赤ちゃんが喋ってるのか!?
〉いやいやいや!赤ちゃんは流石に喋れないでしょ!
〉だよな!
《喋ってるわけじゃないけど、話しかけているのは赤ちゃんの俺だよ》
どうやら心の中で喋ったことが声として配信されるシステムみたいだ。
それならイタいヤツ扱いはされなくて済みそうだけど、気をつけたほうがいいのは間違いないだろう。
〉いやいやいや!
〉カメラを赤ちゃんに寄せただけでホントの配信者は他にいるんだろ!
〉わかってるぞ!出てこい配信者!
〉そんなドッキリにハマる俺達ではないんだよ!
まぁ、そう思う気持ちはよくわかる。
俺がこの状況を見てる側だったら絶対同じことを思ってるだろうからな。
《まぁ、そう思う気持ちもよくわかる。
だから、ここが異世界で赤ちゃんが異世界から配信している設定でやっていると思って話を聞いてくれ》
そうしないと話が先に進まないだろうし、無駄な問答で時間は取りたくない。
なので、リスナー達が納得してくれそうな提案をして話を先に進めよう。
〉設定か。それなら納得だ
〉理解ある俺達はその設定を受け入れるぞ
〉把握したわ
〉了解
やっぱりこの手のリスナー達はノリがいいので俺の提案をあっさりと受け入れてくれたので話を先に進めることが出来る。
《ありがとう。そっちは日本から見ているでいいんだよな?》
〉その通り
〉えぇ。日本よ
〉日本だな
つまり、ホントに生配信のような感じで今この状況が日本で見られているわけか。
〉ところで、配信者さんの名前は?
《生まれたばかりでまだ名前はない》
〉そりゃそうか
〉産まれたてだし仕方ないわよね
〉赤ちゃんだしな
〉じゃあ前世の名前は?
リスナーに聞かれて思い出そうとして「あれ?」と思う。
《思い出せない。
成人男性だったってのは覚えているんだどな》
あのゲームの名前が思い出せないように、名前が思い出せないのも誰かの陰謀なのだろうな。
〉異世界転生系ではよくある展開ね
〉テッパンだろうな
〉前世の記憶が曖昧ってやつな
〉ありきたりすぎてつまんねー設定だけどな
〉もう少しひねった設定のほうがいいんじゃね?
それを俺に言われても困ると言いたい。
結局この転生や配信は俺の意思でやっているものではないのだから。
一人のコメントをきっかけにアンチ的なコメントがチラホラと出始めたが、あいにくと俺は配信者ではないので気にならない。
〉それより、その部屋の状況ってどうなってるんだ?
話題を変えようとしたリスナーのコメントに反応したのか、目玉カメラがまた部屋の天井の角に戻っていった。
そして、未だに両親らしき二人は落ち込んだまま動かない。かと思ったら、
「たまたまとはいえ、せっかく、せっかくいい時期に出来た子供だと思ったのに、まさか生まれてきたのが男だなんて………」
《ようやく父親が呟いたと思ったら意味深な発言しやがったよ》
〉ホント意味深
〉たまたまいい時期に出来た子供って
〉でも、ホントに欲しかったのは男の子じゃなくて女の子だったと
〉それが意味するところは?
〉現状だと情報がなさすぎるからなんとも言えないだろう
リスナーの言うとおりで今の情報量ではなんとも言えないのでそこについては考えても無駄だろう。
しかし、考えることは無駄でも思うことはあった。
《しかし、いくら欲しかった女の子じゃなかったからといって、そんなに落ち込むなんて俺に失礼じゃないか?》
〉俺に失礼ってwww
〉普通の赤ちゃんなら絶対に思わないことだしwww
〉赤ちゃんが「俺に失礼」ってパワーワードwww
〉間違ってはいないけど笑ってしまうわねwww
「うー」
笑われていることが不満でうなっていると、落ち込んでいた両親がようやくこっちを見た。
〉おっ
〉ようやく両親の視線が赤ちゃんに
〉赤ちゃんを見ることで思い直すのか?
《俺としてはそうあってほしいね。女の子ではないけど産まれてきた子供なんだから、このまま喜ばれないのはイヤだよな》
「フィーシャ。今はその子の顔を見たくないわ」
母親としての最初の一言がそれか?
〉赤ちゃんの思いむなしくヒドい言葉
〉母親としてサイテーね
〉抱いてあげようともしないなんて
〉不憫でしかたないわ
「隣にシーナが待っているからそちらに連れて行け」
うん。父親も最低なことを言っているね。
〉産まれた家は最低家族の家でした
〉イヤな両親のもとに産まれてきてしまったんだな
〉ドンマイ
ホントに最低な両親なので、
《たった今、俺は反抗期に入りました》
〉流石にこれはヒドイな
〉反抗期になるのも納得
〉笑えないね
〉親失格
表情には出さなかったが、俺を抱えているフィーシャさんの腕に少し力がこもったのが感じられた。
しかし、何事もなかったかのように軽く一礼したフィーシャさんは他のメイドさんに手伝ってもらいながら部屋を出た。
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