異世界転生配信〜はぁ?なんだそれ!ってか異世界転生すら聞いてないぞ!〜(再編)

だらけたい

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8.魔力を最低限

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 神さまのせいで色々と混乱したが、コメントも落ち着いたのでようやく初魔法だ。

《魔法といっても、やっぱり動けない今の状況で火とか水とか四元素の魔法は流石にコントロールミスとかすれば最悪死ぬ可能性もあるから、とりあえず肉体強化とか体の内側にかける魔法がいいだろう》

 火の魔法だと焼けるし、水の魔法だと溺れてしまうし、風の魔法だと切り刻まれてしまうし、土の魔法だと潰されてしまうかもしれない。
 まぁ、肉体強化の魔法でも強化率なんかを間違えれば死なないとは限らないが、他の四元素の魔法より安全であることは確実だろう。

〉そうした方がいいだろう
〉コントロールミスは怖いからな
〉赤ちゃんが魔法で死ぬ姿は流石に見たくないわね
〉地味だけど仕方ないか
〉ってか、肉体強化とかだと俺達が見ていても魔法使ってるかわかんねーじゃねーの?

《かもしれないな》

 というか、肉体強化は見た目が変わるわけでもないからわからないだろうな。
 とはいえ、こっちとしては無理矢理配信をさせられているだけなので、リスナーを楽しませる気は全くないから安全が第一だ。

 異世界モノの漫画とかでも魔法はイメージと言うし、魔力のコントロールも血液というイメージで練習することで慣れることが出来たので、その考えで魔法を使ってみよう。

 まずは全身に流している魔力を最低限まで絞る。

 流石にいきなり大量の魔力を使ってするのは危険かもしれないからな。

 そして、身体全体を強化するイメージで、

《肉体強化》

 身体を流れていた魔力がなくなったのは感じたが、肉体が強化された感じはない。

 やっぱり流す魔力が少なすぎて発動しなかったのか?

〉どうだ?
〉成功したのか?
〉やっぱり見た目じゃ全くわからねーな
〉早く結果を教えてくれ!

 結果と言われても自分でもよくわかっていないのに、教えるも何もないんだけど。だけど、魔力を消費した感覚はあったので、多分肉体強化は発動しただろうし、それを教えることは出来るだろう。

《ステータス》

MP:249/250

 やっぱり肉体強化の魔法が発動したからMPが1だけだけど消費されていた。

《見ての通り肉体強化の魔法は発動したぞ》

 一応魔力が消費された感覚があったので発動したとは思っていたが、こうして目に見える数字があると余計にわかりやすくていいな。

〉MP消費1って
〉すげーショボい
〉それってホントに肉体強化出来てるの?
〉魔法で肉体強化するより普通に筋トレしたほうが意味がありそう

 まぁ、そう思ってしまうのもしょうがないだろうな。自分でも肉体強化出来てる気がしないし。

 でも、それにも理由があるのでそれを説明する。

《MPを1しか消費してないのは使う魔力を最低限に抑えたからで、やろうと思えばもっと消費して肉体強化することも出来るぞ》

〉そこまで魔力のコントロールが出来るのか!?
〉MP固定消費とかじゃないのか!?
〉そこら辺はゲームとは違うってわけか!
〉なら、他の魔法でも色々出来そうだな!
〉なんかワクワクしてきたぞ!

 コメントが加速していくのを見ながら、今かけている肉体強化の魔法に徐々にMPを上乗せしていったのだが、上乗せ出来たのはたったの4で、それ以上はどう頑張っても上乗せ出来なかった。
 なので、一度今かけている肉体強化を解除して始めから魔力を多めに流した状態で肉体強化をかけてみたが、何度やってもやっぱり5しか消費しなかった。

 5しか消費しないというより、それ以上は身体に負担がかかるから本能的に止めてるってほうが正しいかな。
 身体が悲鳴をあげてる感じがしたし、赤ちゃんの身体だから強化出来る限界も流石に低いか。

〉MPは消費してるみたいだけどなにしてるんだ?
〉見てるこっちは何も変化してる様子がないから何してるか全くわかんないんだけど
〉説明プリーズ

 色々と試しているうちに無言になってしまっていたので、リスナー達から説明しろとせっつかれた。

《肉体強化の限界がどこまでか調べていたんだよ》

〉ホウホウ
〉確かにそれを知っとく必要はあるな
〉で、結果は?

《赤ちゃんの身体じゃMP消費5の肉体強化が限界だな。それ以上は身体が悲鳴をあげる、ってか本能的にそれ以上MPの消費が出来ないんだな》

 これは、成長するにつれて肉体強化に使える魔力量をしっかりと理解していかないとな。

〉まぁ赤ちゃんだし仕方ないか
〉身体が全く出来てない状態じゃね
〉これからの成長に期待ってところか
〉中身はすでに大人なんだがな
〉それそれwww

 ホントに早く成長して欲しいものだ。
 肉体強化の魔法も無事に発動することが出来たので、今度は別の魔法を使ってみたいと思ったが、そうなると何を使うかってところだけど、

《属性系以外で安全に簡単に使える魔法ってなにかある?》

〉安全で簡単か~
〉だったら回復とかか
〉探知系とかじゃね?
〉結界とかの防御系は?
〉生活魔法とかってあるのかな?

《そういえば、生活魔法ならシーナさんが使ってたぞ》

 今さらながらそれを思い出した。

 肉体強化の前にこれを試せばよかったな。
 まぁ、無事に魔法を使えたから結果オーライということにしよう。

〉マジか!
〉そんなシーンなかったぞ!?
〉まさか!
〉俺達が見れなかったあの一週間の間か!

《そうそう。俺の体をキレイにするためにクリーンとか、部屋の灯りをつけるためにライトとか使ってたな》

〉くそっ!
〉なぜそのシーンが見れないんだ!
〉そうなると、レインは風呂には入ってないと
〉クリーンをしているから汚くわないわね
〉メイドさんとのお風呂イベないなんてザマァwww

 唐突なリスナーからのザマァが来た。

〉ってか、その世界って風呂文化あるの?

《あるぞ。
 シーナさん達が話していたからな》

〉なら余計にザマァwww
〉残念だったねwww
〉お疲れっしたwww

 まぁ、悔しくないがやられたからにはやり返そう。

《風呂文化自体はあるみたいだが、赤ちゃんが溺れると危ないからクリーンで済ませてるみたいだな》

 そういったことも風呂の話の流れからシーナさん達がしていた。

〉そこは魔法がある世界らしい理由だな
〉確かに魔法で済ませられるならその方が安全か
〉簡単でいいわね
〉育児の手間が省けるのは嬉しいわね

《だから、成長して風呂に入れる年齢になったら練習で一緒に入ったりするだろうな》

 こっちは多分だから本当に入るかはわからない。

〉なっ!
〉テメェ!
〉やっぱりそこ変われ!
〉メイドさんとのお風呂イベあるなんて羨ましすぎるぞ!
〉黙りなさい変態共
〉クソなコメントしないでくれる

 おっと。女性陣の怒りのコメントが来たのでこっちに飛び火しないうちに次へ行こう。

《リスナー達が色々と上げてくれた案をとりあえず片っ端からやってみるか》

 ということでまずは探知というより調べる系の魔法。
 イメージするのはMRI検査の機械。
 そして、俺が今寝ているベビーベッドを調べるイメージで、

《スキャン》

 すると、ベビーベッドの周りに輪っかが現れ、下へと降りてきた。

〉おぉ!
〉魔法だ!
〉私達にも見える魔法ね!
〉魔法キターーー!
〉イェーイ!

 リスナーの興味が魔法へ向いたので、こちらへの飛び火はなくなっただろう。

 そんなことを考えているうちに輪っかが上まで戻ってきて消えた。

品名:ベビーベッド
材料:木材・布・綿

 ベビーベッドを調べた結果が目の前に現れた。

〉製作者とか出ないんだな
〉性能悪くない?
〉なんか地味
〉もっと派手に出来ないのか?

 地味とか言われても、発動した魔法がどんな風になるかなんて俺にもわからないんだし、派手に出来るわけがない。

《製作者とかがわからないのは鑑定じゃなくてスキャンだからだろうな》

〉あぁ~
〉そりゃそうか
〉物の材質とか調べただけだしな

 ガッカリしているリスナー達をよそに次の魔法へいこう。

 次は探知の方だ。
 イメージは戦闘機なんかのレーダー探知で、レーダーの代わりに魔力で周囲の状況を把握する感じ。

《サーチ》

 魔力が俺の体から放出されたのがわかった直後、目の前に立体映像が現れた。
 それによって家の構造がわかり、その中心には俺を示す三角があって他の人達は丸で示されていた。

〉ほうほう。これがレインの家の間取りか~
〉縮小尺度がどれくらいかわからないからなんとも言えないけど、それでも十分豪邸と言えそうね
〉メイドさんもたくさんいるな
〉全部がメイドとは限らないだろうけどな
〉それもそうか
〉おっ、二つの丸が部屋の前まで来た

 その直後、シーナさんとアルさんが入ってきた。

「レイン様。お腹はすいてませんか?」

 俺を抱きかかえながらそんなことを聞いてきたシーナさん。

 魔法を使って色々としていたのでお腹はすいていた。
 なので、シーナさんの胸を軽く叩くと、シーナさんは笑顔でおっぱいをくれた。

〉なぜ毎回邪魔をする!謎の光!
〉こんなの生殺しじゃないか!
〉神は俺を見捨てたのか!
〉変態共黙りなさい
〉醜い嫉妬よね
〉諦めなさい
〉ぐぬぬぬ

《ウマウマ》
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