異世界転生配信〜はぁ?なんだそれ!ってか異世界転生すら聞いてないぞ!〜(再編)

だらけたい

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32.文句は神様

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「ではレイン。お前のことについて聞かせてもらおうか」
「はい。ですが、このからだではしたたらずではなしずらいので」

 俺は自分の姿をしたドローンを宙に作り出した。

 ドローンを作り出しながらふと思ったが、一歳になるかどうかの赤ちゃんがここまで喋れてること自体異常じゃね?

 まぁ、誰からも指摘がないので自分からいうことはしないけど。

 閑話休題。

「こちらで話をさせてもらいます」

 初めて俺型のドローンを見たシーナさん、フィーシャさん、アルさんは驚いていたが、同じく初めて見たはずの曾祖母さんは全く驚いていなかった。

〉初めて見たはずなのに冷静な曾祖母さん
〉そこは年の功なのかな?
〉あえて表情を取り繕っているという可能性も?
〉いや。なんのために表情を取り繕うんだよ
〉さぁ?
〉わかんねーのに言ったのかよ!

《もしかしたら事前に曾祖父さんから聞いていたのかもな》

〉その可能性が一番高いか

 俺を抱けないならドローンを、とばかりに移動したオルフィールさんの頭をガイアスさんが叩いてから引きずっていき、曾祖父さんの後ろに控えさせた。

〉オルフィールが強制連行されたwww
〉流石に見るに耐えなかったかwww
〉ガイアス相手じゃオルフィールも逆らえないかwww
〉でもすぐに復活しそうwww

「あうー」
「キャッキャ」
「あ~あ~」

 ガイアスさんのおかげでオルフィールさんはどうにかできたのだが、今度は妹三人がドローンに興味をしめしてきたので、三人にはそれぞれ一台ずつ俺型ドローンを作り出して持たせ、さらには陽だまりスキルで落ち着かせることで静かになってもらった。

〉レイン。オルフィールがスゴい目で見てきてるぞ
〉バッキバキに目を見開いて見ているな
〉私にもって目で訴えかけてきてるわね
〉普通に怖いわね

 オルフィールさんの眼力が半端ない。

《だから無視だ無視》

 それでもまだ見つめてくるオルフィールさんの頭をガイアスさんが叩いた。

「レイン………様なんですよね?」

 俺とドローンを交互に見るシーナさん。

「そうですね。魔法による分身体ですけどレインです」

 俺の答えにシーナさん達は戸惑っていた。
 まぁ、その戸惑いを解消するための説明をしにきたので、今は話を聞いてもらおう。

〉やっぱり戸惑うよな~
〉そう簡単に飲み込めないだろ
〉こんな魔法ないらしいしな
〉すぐに飲み込めるのは俺達ぐらいだろ
〉私達ならところてん並にツルンと飲み込めるからね
〉この状況をところてん扱いってwww
〉黒蜜ならいいけど三杯酢だとむせるだろwww
〉いや!ところてんの話じゃないからな!
〉おかしな方向に話がいってるwww

《お前達も無視するぞ》

 リスナー達のムダ話に対応をしていたらいつまで経っても曾祖父さん達に説明が出来なくなるので無視していこう。

〉えっ?
〉ちょっ!
〉そりゃないだろ!
〉無視するな!
〉大事なリスナーだぞ!

           ✳

 シューアイズ(以後シ),まず確認だ。レインは私達のひ孫であることは間違いないな?

「はい。それは間違いありません。この身体はお二人のひ孫です」

シ,身体とはどういうことだ?

「中の精神は異世界から転生してきた男の精神が入っているからですね」

シ,異世界だと?

「はい。異世界のことを証明しろと言われると困るのですが、産まれた時から異世界で過ごした前世の記憶を持っています」

シ,その異世界での前世の記憶があるからそんな魔法がつかえるのか?

「この魔法の元となった技術が異世界にあったのは確かですが、その異世界では魔法は空想のモノだったので、魔法を使うのはこの身体に生まれ変わってからが初めてです」

シ,じゃあ、なぜそう簡単に魔法を使えているのだ?

「異世界では魔法は空想のモノでしたが、その空想をもとに数多くの物語が作られていました。そして、空想だからこそ様々な考え方や可能性がえがかれていて、そのおかげでこうして魔法が使えています」

シ,なるほど。空想だからこそ出来ることがある、か。
 ならば、その考え方などをレインから教えてもらえれば、私もレインのような魔法が使えるか?

「可能性は十分あると思いますが、こちらの世界では非常識とされる考え方もあると思いますし、その考え方をどれだけ受け入られて今持っている常識を変えられるか、というところにもなってくると思います」

シ,長年常識だと思っていたものを変えるのはなかなか難しい話だな。

「そうですね」

シ,しかし、前世の記憶があると聞いたことで、色々と納得したよ。

「納得ですか?」

シ,あぁ。バカ孫達の今回の件での行動や魔法のこと、こうしてマトモに話が出来るその理由にな。

「なるほど。確かに普通の0歳児ではありえませんからね。でも、それも前世の記憶があるからなので、神童とか騒いだりしないでくださいね。そんな扱いはされたくないので」

シ,なら、私達に話してもよかったのか?

「話していたほうが色々と楽なんで。それに、話さなくてもいずれおかしいと思われたりするでしょうから」

シ,そうかもしれないな。

「とはいえ、外の人に話すのは無しで。そうなったら俺は家出しますから」

シ,了解した。家の者達には外にもらさないように徹底しておこう。

「お願いします」

          ✳

〉っておい!
〉なに!?なんなのこれは!?

《どうした?》

 いきなりリスナー達が騒ぎ出したのだが、その理由がどうも無視したことによる抗議ではなかった。

〉どうしたもこうしたもどこのインタビュー番組だよって言いたくなるわ!

《わけがわからん》

 確かに曾祖父さんからインタビューみたいに質問されていたけど、インタビュー番組みたいとは一体どういうことかさっぱりだった。

〉映像がドローンレインだけを斜め前から撮っているモノに固定されてるし
〉曾祖父さんの言葉が画面左に文字で出てくるし
〉レインの答えも画面下に表示されてるし
〉どこのインタビュー番組だよ!

 リスナーの言っていることを頭の中で想像していくと、インタビュー番組と騒ぐのも納得出来た。

《あ~。確かにそれはそう言いたくなるな。でも、俺がやってることじゃないから文句は神様に言ってくれ》

〉いや、文句を言うまでのことではない
〉結局話をしているだけだしな
〉でも、とりあえずはツッコんでおいたほうがいいと思ったからツッコんだだけだし
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