異世界転生配信〜はぁ?なんだそれ!ってか異世界転生すら聞いてないぞ!〜(再編)

だらけたい

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40.全部説明

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《あー!もう!わかったよ!》

〉お母さんに謝る気になったか!
〉ようやく素直になったのね!
〉素直に謝れるレインはやっぱりいい子ね
〉さぁしっかりとお母さんに謝りなさい

《謝る気はサラサラねーけどお前達がウザいから正体バラした理由を一から全部説明してやるからよく聞けよ!》

 もう半分ヤケになりながらリスナーへ叫ぶ。

〉理由があるなら最初から説明しろよ~
〉ちゃんと理由があるならお母さんは怒らなかったのに~
〉最初から理由を話してればお母さんも泣かなかったのに~
〉ムダに泣かせないでよね
〉それで、どんな理由なの?
〉早く聞かせろよ

《はぁ》

 リスナー達のウザさに大きくため息を吐いて一度気持ちを落ち着ける。

《確かにお前達が危惧する通り、正体をバラしたことによって厄介事や面倒事が舞い込んでくる可能性は高くなったかもしれない。
 しかしだ。子供同士で発生する厄介事や面倒事は自力で片付けることが出来るだろうし、もし大人が絡んだ厄介事や面倒事なら子供のうちは曾祖父さん達が保護者なんだから、曾祖父さん達に丸投げすればなんとかしてくれるだろ》

 正体を明かす一番のメリットはそこだろう。

〉丸投げってwww
〉でもまぁ間違ってはないよな
〉今の保護者は曾祖父さんなんだし、守ってはくれるだろうな

 守ってくれないなら話した意味はなくなるので、曾祖父さん達には頑張って守ってもらわないとな。

《そして、曾祖父さんの庇護下にあるうちに魔法や武術の実力をつければ大人になったとしても、ちょっとやそっとの厄介事や面倒事では困らなくなるだろ》

〉確かに
〉大人っていってもまだ十年以上先のことだしな
〉忘れそうになるけどレインってまだ一歳にもなってないのよね
〉前世の記憶をもっていて、赤ちゃんの時から訓練出来るだけでも十分チートだな

 そのチートを活かすためにも、やっぱり保護者となる人は絶対に必要になってくるのだ。

《正体をバラしたうえでしっかりと曾祖父さんの庇護下に入ったことで、厄介事や面倒事が増えるかもしれないっていうデメリットはほぼ解消されたわけだ。
 でだ。ここからは正体をバラしたことによって得られるメリットについてだ》

〉当然メリットがなかったらバラす意味はないわよね
〉でも、そんなにメリットがあるのか?
〉俺は思いつかないけどな
〉なにがあるんだ?

《メリットを話す前に前提条件として、俺は神童ムーブをするつもりはないっていうのと自分からバラしたりバレたりしなければ実力を隠して暮らしていくつもりだったってことは理解してくれ》

〉ふむ?
〉なるほど、なのか?
〉なんか矛盾してるように感じるんだが?
〉あれれ?

 まぁ色々と矛盾しているところはあるかもしれないが、リスナー達の考えがまとまる前にメリットについての話で意識を反らして考えなくさそう。

《その上で大きなメリットは三つあって、それは時間と場所と素材だ》

〉???
〉時間?場所?素材?
〉どういうこだ?

 よし。意識が反れた。

 と、内心ガッツポーズをしながら説明を続ける。

《時間と場所は簡単な話で、実力を隠しながら強くなろうとするとどうしてもコソ練する必要が出てくるのはわかるよな?》

〉わかるわかる
〉これも異世界転生モノのテッパンでもあるしな
〉レインならコソ練でも十分強くなりそうだな

《もちろんコソ練でも強くなれるとは思っている。
 だけどだ。コソ練ということは当然人の目など気にしないといけないことも多いのはわかるよな?》

〉わかるな
〉誰かに見られてたらコソ練じゃねーしな
〉堂々と実力を見せるくらいならコソ練する必要ねーしな
〉それはもはやコソ練でなくミセ練だな
〉ミセ練ってwww
〉それはただの練習だwww

 さらに、コソ練をするということは一人で練習するということでもあるので、対人戦の練習などが出来ないというデメリットもある。

《でも、正体をバラしたことによってコソ練しなくていいから時間も場所もさらには人の目も気にせず強くなるための特訓が出来るってわけだ》

〉なっなんだと!
〉ま、まさか!
〉今でもバケモノになるのが確定なのにさらに上があるのか!?
〉もしかして、今、俺達は本物のバケモノが産まれた瞬間を目の当たりにしているのか!?
〉ヤベー!自重しなくなったレインヤベー!!
〉どこまで行く気だよ!

 なんだかスゴい言われような気もするが、気にしたら負けと思うことにしてメリットの話を進める。

《もう一つのメリットの素材だが、錬金や鍛冶、調合には当然素材が必要になるわけだが、正体をバラさなかった場合それをどこから調達する?》

〉そんなのモンスターを倒して自力で調達すればいいだけの話だろ?
〉鉱石とかは山に掘りにいけばいいだろうし
〉調合に使う薬草なんかも山で取れるだろ
〉たったそれだけのことで素材が手に入るんだから簡単じゃん

《はぁ》

 何もわかっていないリスナー達に自然とため息が出た。

〉うわっ
〉思いっきりため息吐かれた
〉あれ?俺達おかしなこと言ったか?
〉いや。何もおかしくなかったぞ
〉じゃあなんでため息吐かれてるの?

《お前達が馬鹿ばっかりだからだよ》

 少し考えればわかりそうなのに、なんでわかんないかな。

〉俺達のどこが馬鹿だっていうんだ!
〉心外よ!
〉訂正しなさい!
〉俺達はバカじゃない!
〉バカじゃないぞー!

 そこまで言うならしっかりとバカだということを理解してもらおう。

《じゃあ、お前達がいかに馬鹿なのか一つずつ説明してやるからよく聞けよ》

〉おう聞かせてもらおうか
〉俺達を納得させるだけの説明ができるかな?

 出来るからこそバカだと言ってるのに。

《まず一つ目の問題は時間だ。
 正体をバラさない場合、当然コソコソ隠れてバレないように素材を取りにいかないといけなくなる。そうなると素材を取りにいける時間はごく僅かだ。そんな僅かな時間の中欲しい素材を見つけて集めるなんてできると思うか?
 次に二つ目の問題はモンスターだ。
 当然だがモンスターと戦うことは危険なことだ。怪我をすることもあれば最悪死ぬことだってある。そんな危険な戦いを時間を気にしながらしたいと思うか?もし怪我したらその時の言い訳はどうする?しかもだ。モンスターなんてどこにいるかわからないのに時間内に探せると思うか?
 と、問題点をあげたわけだが、これを聞いてもお前達が馬鹿じゃないと言えるのなら反論どうぞ》

〉………
〉………
〉………

 リスナー達は見事に黙り込んだので俺は内心ニヤリと笑った。

《そんな問題点がある素材集めも正体をバラすことで曾祖父さんを頼ることが出来るから安全に素材を集めることが出来るわけだ。
 というわけで、正体をバラすメリットの説明終了》

 しかし、説明を終えてもリスナー達の反応はないのでもうひと眠りすることにしよう。
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