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88.三段落ち
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玄関に着いたのだが、待っていた女性達を見て俺は驚いた。
何に驚いたかといえば、いとこの少女は見た目五歳の可愛らしい少女でいいのだが、お祖母様と伯母様の見た目が姉妹と言われても納得してしまうぐらい似ていたからだ。
〉えっ?
〉マジ?
〉あれが祖母と伯母なのか?
〉えっ?えっ?
〉ウソだろ?
〉姉妹の間違えじゃね?
〉ってか、祖母ってことは三十路は確実に越えてるってことだよな?
〉四十路でも若いぐらいだろ?
〉いや、二十代でも十分通用するぞ!
リスナーの言う通り、お祖母様は二十代と言っても誰も疑わないだろう。
「いらっしゃい。久しぶりね、ハイシェラ。大きくなったわね」
デレデレの笑顔でハイシェラさんの頭を撫でるユファ婆さま。
「久しぶりです、曾祖母様。もう五歳になりましたから」
ハイシェラさんの返事にうんうんと頷くユファ婆さまの顔はさらにデレデレだ。
「リングリアも久しぶりね。長旅で疲れたのじゃない?」
少し表情は引き締まったが、それでも優しい笑顔のユファ婆さま。
「久しぶりです、お祖母様。いえ、慣れてますので大丈夫ですよ」
伯母様も笑顔で返事をした。
「イリスフィア。来るなら来るって手紙ぐらい寄こしなさい」
先ほどまでの笑顔はどこへやら、少し厳しい目でお祖母様を見たユファ婆さまはため息を吐いた。
「私にはねぎらいはないのですか?お母様」
文句を言いつつも、いつものことなのか苦笑しているお祖母様。
〉曾孫に甘々、孫にも甘く、娘には厳しいってwww
〉見事な三段落ちwww
〉まぁ、わからなくもないけどねwww
〉そういうモノだろwww?
〉うちの親達も俺には厳しいこと言うくせに孫には甘々だからな
〉じじバカばばバカはどんな世界でも共通なんだなwww
《そんなものだろう》
毎日一緒にいる俺にさえベタベタデレデレしてくるユファ婆さまなので、たまにしか会えない孫や曾孫相手にさらにデレデレになるのは仕方ないことだろう。
「ねぎらってほしいのなら前もって連絡してきたうえに、帰ってくる時間も考えなさい」
ユファ婆さまの的確な指摘。
《確かに前もって連絡はほしいし、連絡なしの場合はお昼時は止めてほしいよね》
〉そうだな
〉連絡なしでお昼時はな
〉今回は料理長のおかげでお昼ご飯は用意出来るが
〉普通はお昼の用意に困るよな
〉最悪出前とか?
〉ウーバーなら1発だろう?
《異世界に出前とかウーバーがあると思うか?》
あいにくと、異世界なのでプラスチック容器とかはないし、お弁当という文化もないので家で食べるか外で食べるかの二択になるのだ。
〉あぁ~
〉確かに無さそうだな
〉そうなると余計に困るよな
〉それこそ外で食べてきて帰ってこいって言うしかなくなるよな
〉そう考えると、急なことに対応してくれる料理長スゲーな
〉料理長様々だな
《ホントにそうだよな》
「わかりました」
お祖母様もそれをわかっているのか、素直に頷いた。
そんなお祖母様を見てユファ婆さまは頷いた。
「それじゃあお昼を食べながら、どうして帰ってきたのか聞かせてもらいましょうか」
というわけで、場所を玄関から食堂へ移動して席についた。
ちなみに席順はユファ婆さまの隣に俺が座らされ、俺の隣にノヴァーリス・フランシーヌ・ルイリールが座り、ユファ婆さまの向かいにお祖母様、その右隣に伯母様で左隣にハイシェラが座った。
みんなが席に座ると食事が運ばれてきたんだけど、なぜかお祖母様に伯母様にいとこの三人の視線が俺や妹達に向けられていた。
〉なんかレイン達がロックオンされてない?
〉すっごい見られてるな
〉ガン見だな
〉なんか鬼気迫る感じがしね?
〉いとこは単純な興味から見てる感じだな
〉伯母も興味から見てる感じだろうけど、いとこより眼力ある感じだな
〉問題は祖母だろうな
〉もうガン見もガン見www
〉親の敵を見るような感じとかwww
〉親の敵というか子の敵だろwww
〉確かに子の敵だけど孫だからなwww
〉そもそも、曾祖父さんがことの顛末を教えてるかどうかにもよるだろ?
〉確かに
〉知らない可能性もあるのか
〉知らなかった場合、なんでこんなにガン見してるか理解不能
〉レインはなんか心当たりあるか?
《あるわけないだろ》
だからこそ、ガン見されてるこの状況はなんか怖い。
ホントに子の敵とか言われたらすぐに転移で逃げるしかないな。
「で、なんで今回は急にやってきたの?」
「それは家に居づらくなったことについての文句を言いに来たのです!」
そう言いながらお祖母様はユファ婆さまを睨みつけた。
何に驚いたかといえば、いとこの少女は見た目五歳の可愛らしい少女でいいのだが、お祖母様と伯母様の見た目が姉妹と言われても納得してしまうぐらい似ていたからだ。
〉えっ?
〉マジ?
〉あれが祖母と伯母なのか?
〉えっ?えっ?
〉ウソだろ?
〉姉妹の間違えじゃね?
〉ってか、祖母ってことは三十路は確実に越えてるってことだよな?
〉四十路でも若いぐらいだろ?
〉いや、二十代でも十分通用するぞ!
リスナーの言う通り、お祖母様は二十代と言っても誰も疑わないだろう。
「いらっしゃい。久しぶりね、ハイシェラ。大きくなったわね」
デレデレの笑顔でハイシェラさんの頭を撫でるユファ婆さま。
「久しぶりです、曾祖母様。もう五歳になりましたから」
ハイシェラさんの返事にうんうんと頷くユファ婆さまの顔はさらにデレデレだ。
「リングリアも久しぶりね。長旅で疲れたのじゃない?」
少し表情は引き締まったが、それでも優しい笑顔のユファ婆さま。
「久しぶりです、お祖母様。いえ、慣れてますので大丈夫ですよ」
伯母様も笑顔で返事をした。
「イリスフィア。来るなら来るって手紙ぐらい寄こしなさい」
先ほどまでの笑顔はどこへやら、少し厳しい目でお祖母様を見たユファ婆さまはため息を吐いた。
「私にはねぎらいはないのですか?お母様」
文句を言いつつも、いつものことなのか苦笑しているお祖母様。
〉曾孫に甘々、孫にも甘く、娘には厳しいってwww
〉見事な三段落ちwww
〉まぁ、わからなくもないけどねwww
〉そういうモノだろwww?
〉うちの親達も俺には厳しいこと言うくせに孫には甘々だからな
〉じじバカばばバカはどんな世界でも共通なんだなwww
《そんなものだろう》
毎日一緒にいる俺にさえベタベタデレデレしてくるユファ婆さまなので、たまにしか会えない孫や曾孫相手にさらにデレデレになるのは仕方ないことだろう。
「ねぎらってほしいのなら前もって連絡してきたうえに、帰ってくる時間も考えなさい」
ユファ婆さまの的確な指摘。
《確かに前もって連絡はほしいし、連絡なしの場合はお昼時は止めてほしいよね》
〉そうだな
〉連絡なしでお昼時はな
〉今回は料理長のおかげでお昼ご飯は用意出来るが
〉普通はお昼の用意に困るよな
〉最悪出前とか?
〉ウーバーなら1発だろう?
《異世界に出前とかウーバーがあると思うか?》
あいにくと、異世界なのでプラスチック容器とかはないし、お弁当という文化もないので家で食べるか外で食べるかの二択になるのだ。
〉あぁ~
〉確かに無さそうだな
〉そうなると余計に困るよな
〉それこそ外で食べてきて帰ってこいって言うしかなくなるよな
〉そう考えると、急なことに対応してくれる料理長スゲーな
〉料理長様々だな
《ホントにそうだよな》
「わかりました」
お祖母様もそれをわかっているのか、素直に頷いた。
そんなお祖母様を見てユファ婆さまは頷いた。
「それじゃあお昼を食べながら、どうして帰ってきたのか聞かせてもらいましょうか」
というわけで、場所を玄関から食堂へ移動して席についた。
ちなみに席順はユファ婆さまの隣に俺が座らされ、俺の隣にノヴァーリス・フランシーヌ・ルイリールが座り、ユファ婆さまの向かいにお祖母様、その右隣に伯母様で左隣にハイシェラが座った。
みんなが席に座ると食事が運ばれてきたんだけど、なぜかお祖母様に伯母様にいとこの三人の視線が俺や妹達に向けられていた。
〉なんかレイン達がロックオンされてない?
〉すっごい見られてるな
〉ガン見だな
〉なんか鬼気迫る感じがしね?
〉いとこは単純な興味から見てる感じだな
〉伯母も興味から見てる感じだろうけど、いとこより眼力ある感じだな
〉問題は祖母だろうな
〉もうガン見もガン見www
〉親の敵を見るような感じとかwww
〉親の敵というか子の敵だろwww
〉確かに子の敵だけど孫だからなwww
〉そもそも、曾祖父さんがことの顛末を教えてるかどうかにもよるだろ?
〉確かに
〉知らない可能性もあるのか
〉知らなかった場合、なんでこんなにガン見してるか理解不能
〉レインはなんか心当たりあるか?
《あるわけないだろ》
だからこそ、ガン見されてるこの状況はなんか怖い。
ホントに子の敵とか言われたらすぐに転移で逃げるしかないな。
「で、なんで今回は急にやってきたの?」
「それは家に居づらくなったことについての文句を言いに来たのです!」
そう言いながらお祖母様はユファ婆さまを睨みつけた。
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