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2射精せずに軽くイく(※)
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子どもサイズのペニスは触れられてもいないのに健気に勃ち上がり、小さな尿道口から涙を溢していた。その滴を指が掬い取り、尿道口に戻してからくるくると桃色の亀頭に塗り広げる。
「ああっ!」
女性を知らないそこは酷く敏感で、がくがくと腰が震えた。
内腿が戦慄く。目の前がチカチカと明滅し、快感に涙が零れる。
「やっ、達き、たいっ!」
必死の懇願。言っても無駄だと分かっていても言わずにはいられない。そして案の定それは却下された。
代わりに司祭の少し乾いた指先が『僕』の蕾に触れ、
ブス…。
「ふ、ぅんっ!」
指は浅い場所を何度か出入りして、やがて…ぐうぅっと奥まで侵入を果たす。
「やぁっ!あああぁっ!」
欲しいものが与えられた刺激に再び達しそうになる。
だが、指の輪でペニスの根元を縛められているため射精は出来ない。
衝撃で反り返った胸には触れられる事を待ち望み、痛い程充血した小さな飾りが二つ、小さくその存在を主張していた。
―――苦しい!達きたい!今すぐその手で強くそこを扱いて欲しい!
両手は別々の誰かの手の中にあって動かせない。足も膝もそれぞれそれ以上閉じないよう押さえ付けられていた。
『僕』は指の輪から少しでも快感を得ようとして浅ましく腰を突き出す。だが、前にばかり集中し過ぎると、今度は後ろに入った指が抜き差しを始め、意識を後ろに引き戻される。
「ん!んっ、うんっ…!」
前から後ろからの攻撃に『僕』は辛いと眉間に皺を寄せ、腰をくねらせる。いつの間にか振り解こうとしていた手に強く縋っている自分がいた。
敏感な乳首をくにくにと宥めるように転がされ、
「ふぁっ」
じぃん…とした痺れがそこから各所へ広がっていく。腰が疼いて仕方が無い。
前と後ろと乳首の三点を同時に攻められて、全身がしっとりと汗ばんだ。
・・・
・・
人の行動を決定付けるもの、それは個人の倫理観念であり道徳観念、物事の善悪を判断する力だと『僕』は思う。そして、まともを自負する『僕』の倫理観念の中に本人の意思に反して、または愛の無い行為はしてはならないというものがある。だから、こんな狂気の沙汰としか思えない乱行に『僕』は罪悪感を覚えずにはいられなかった。
普段『僕』が清廉潔白に振る舞うのもおそらく事の反動なのだろうと思う。清廉潔白とは少し違うかもしれないが、少なくとも『僕』はそういう気配を不用意に人前で匂わせたりしない―――人形相手ではそんな気も起こらないが―――または『僕』にそんな事を強いる者たちに対する当て擦りでもあった。
そんな『僕』が今こうして、身も世も無く悶え、喘ぎ、乱れ、いやらしい痴態を繰り広げている様は彼らの目にはどう映っているのだろうか。
所詮は神子など男娼と一緒だと本当は腹の中では嘲っているのではないか。それとも不可解な珍生物でも観るように、どこまでも冷めた表情をしているのか。
無表情の彼らが本当はその能面マスクの向こうで何をどう考えているのか。彼らの目の奥に隠された真実を暴くのが怖くて『僕』は彼らと極力目を合わさないようにしていた。
ごくり。
だが、その解の一つを示すように室内に案外目立つ音が鳴り響く。一瞬の沈黙。
―――ああ、やっちゃったな…。彼(か彼女かは分からないが)はきっと後で罰を受けるに違いない。
神子は敬われて然るべき存在だ。『僕』はどうしてもと請われて、それを『僕』自身が許す形で儀式は遂行される。(それをしないと大国二国が恩恵を受けられない…らしい)
例えそれが儀式を無事終わらせる為の“ふり”でも、例え他に『僕』に選択肢が無いのだとしても、そのスタンスだけは崩せない。譲れない。そうで無ければ『僕』の精神はもうとっくに崩壊してしまっていただろうから。
だから神子は大事にされなければいけない。神子の過ごす日々が心安らかであるように、神官は神子を支え、心を砕き、雑事の一切を引き受け、神子の心労を取り除かなければならない。ましてや神官が神子に懸想したり、劣情を抱くなど絶対にあってはならない事だった。
先程の《唾を嚥下する》行為はそのルールに著しく反していた。
『ざまあみろ』
年々性格が悪くなっていく『僕』は罰を受ける彼、または彼女に同情するのでは無くそんな事を思う。
自分だけが何故こんな理不尽な目に遭わなければならないのか―――『僕』だけじゃ無く、皆ももっと苦しめば良いんだ!
八つ当たりだと分かっていてもそう思うことを止められない。
だが、同時に人形のような彼らが自分と同じ人間なのだと分かり、その事に少しだけ安堵感を覚えた。
『僕』の狭隘を太い指が内襞を擦り上げながら往き、今度は逆行する。痛みや不快な引っ掛かりは無く、ただ僅かな違和感と快楽だけを与えられ、再びずるりと出て行く。
かと思うとまた戻ってきて、今度は今までに無いほど最奥を抉られた。
同時に乳首を抓られて、射精せずに軽くイく。
「は、あああぁっ!んっ!」
「よし、良いだろう」
司祭の声がようやくOKを出す。
だが、安心は出来ない。それどころか指を引き抜かれて焦燥感は募るばかり。
射精を伴わない絶頂とはそういうものだった。これといった終わりが無い。
回数を重ねる毎に頭と体はぐずぐずに蕩けていき、それは射精するか、逆に擦られ過ぎた粘膜が悲鳴を上げ、萎えるかまで続く。
後ろの蕾も早く次の餌をくれと、ぱくぱくと小口を開けねだっていた。我ながら浅ましい体だと思う。
無いはずの子宮がずくりと疼いた気がした。
蕾と後腔の解れ具合を直に自分の目と手で確認した司祭は次の段階へと移行する。
神子と同じ寝台に腰掛け、腰を捻った司祭の前に角盆が差し出される。
角盆の上には数本の飴色をした木の棒と小さな壺が一つ。壺の中味は淡桃色の液体で神酒だった。数本の木の棒は神子専用の拡張棒だ。
司祭はその中から一番小ぶりのややカーブがかった木の棒を一本手に取ると、数秒間ソーマに浸す。
硬い物が蕾に触れ、いよいよかと『僕』の胸は期待に打ち震える。
「入れますよ」
「あっ…」
一瞬だった。
驚くほど呆気なく、それはするりと『僕』の胎内へと侵入を果たした。
(―――硬い……)
そのまま動かさずに待つこと暫し。
先ずやって来たのは口渇感と動悸、息切れ、目眩。熱が上がり、肛門がじんじんする。
尻全体を覆うようにして始まった痺れはリンパの流れに乗り、体全体へと広がっていく。
特に関節部分や口中など人間の急所と呼ばれる場所には酷く熱が溜まり、感覚が麻痺したようになる。だが、その中でじわりじわりと快感だけが鋭くなっていき…。
視界が霞み、ゆっくりとそれを抜き差しされる度、小さな嬌声が上がる。
―――もっと!
深い場所に欲しくてもどかしく腰が揺れる。
もっときつい刺激が欲しい!イキたい…!前も…、早く、触ってほしい!
頭がおかしくなりそうで、そんな想いが頭の中いっぱいに占め、最早その事しか考えられなくなった時、最後に木の棒はぐっと最奥まで押し込まれて、そのまま指だけが去っていった。
押し込まれた瞬間、『僕』は本日、二度目の空イキをした。
拡張棒が体内に取り残されたまま『僕』の体は再び聖水によって拭き清められ、それで今日の務めは終了となる。
「本日のお勤め、誠にご苦労様でございました」
高身長の司祭を始め、召使いたちがずらりと横一列に並び、慇懃に腰を折る。
『僕』は寝台に横たわったまま彼らから目を背けた。
「………」
彼らの静か過ぎる足音が二人分の気配を残し、部屋から去って行く。その二人分の気配も直、室内で消えた。
務めは終わった。だが、『僕』の体内に残された異物は存在感を主張し、一晩中ずくずくと『僕』の頭と体を犯し続けた。
「ああっ!」
女性を知らないそこは酷く敏感で、がくがくと腰が震えた。
内腿が戦慄く。目の前がチカチカと明滅し、快感に涙が零れる。
「やっ、達き、たいっ!」
必死の懇願。言っても無駄だと分かっていても言わずにはいられない。そして案の定それは却下された。
代わりに司祭の少し乾いた指先が『僕』の蕾に触れ、
ブス…。
「ふ、ぅんっ!」
指は浅い場所を何度か出入りして、やがて…ぐうぅっと奥まで侵入を果たす。
「やぁっ!あああぁっ!」
欲しいものが与えられた刺激に再び達しそうになる。
だが、指の輪でペニスの根元を縛められているため射精は出来ない。
衝撃で反り返った胸には触れられる事を待ち望み、痛い程充血した小さな飾りが二つ、小さくその存在を主張していた。
―――苦しい!達きたい!今すぐその手で強くそこを扱いて欲しい!
両手は別々の誰かの手の中にあって動かせない。足も膝もそれぞれそれ以上閉じないよう押さえ付けられていた。
『僕』は指の輪から少しでも快感を得ようとして浅ましく腰を突き出す。だが、前にばかり集中し過ぎると、今度は後ろに入った指が抜き差しを始め、意識を後ろに引き戻される。
「ん!んっ、うんっ…!」
前から後ろからの攻撃に『僕』は辛いと眉間に皺を寄せ、腰をくねらせる。いつの間にか振り解こうとしていた手に強く縋っている自分がいた。
敏感な乳首をくにくにと宥めるように転がされ、
「ふぁっ」
じぃん…とした痺れがそこから各所へ広がっていく。腰が疼いて仕方が無い。
前と後ろと乳首の三点を同時に攻められて、全身がしっとりと汗ばんだ。
・・・
・・
人の行動を決定付けるもの、それは個人の倫理観念であり道徳観念、物事の善悪を判断する力だと『僕』は思う。そして、まともを自負する『僕』の倫理観念の中に本人の意思に反して、または愛の無い行為はしてはならないというものがある。だから、こんな狂気の沙汰としか思えない乱行に『僕』は罪悪感を覚えずにはいられなかった。
普段『僕』が清廉潔白に振る舞うのもおそらく事の反動なのだろうと思う。清廉潔白とは少し違うかもしれないが、少なくとも『僕』はそういう気配を不用意に人前で匂わせたりしない―――人形相手ではそんな気も起こらないが―――または『僕』にそんな事を強いる者たちに対する当て擦りでもあった。
そんな『僕』が今こうして、身も世も無く悶え、喘ぎ、乱れ、いやらしい痴態を繰り広げている様は彼らの目にはどう映っているのだろうか。
所詮は神子など男娼と一緒だと本当は腹の中では嘲っているのではないか。それとも不可解な珍生物でも観るように、どこまでも冷めた表情をしているのか。
無表情の彼らが本当はその能面マスクの向こうで何をどう考えているのか。彼らの目の奥に隠された真実を暴くのが怖くて『僕』は彼らと極力目を合わさないようにしていた。
ごくり。
だが、その解の一つを示すように室内に案外目立つ音が鳴り響く。一瞬の沈黙。
―――ああ、やっちゃったな…。彼(か彼女かは分からないが)はきっと後で罰を受けるに違いない。
神子は敬われて然るべき存在だ。『僕』はどうしてもと請われて、それを『僕』自身が許す形で儀式は遂行される。(それをしないと大国二国が恩恵を受けられない…らしい)
例えそれが儀式を無事終わらせる為の“ふり”でも、例え他に『僕』に選択肢が無いのだとしても、そのスタンスだけは崩せない。譲れない。そうで無ければ『僕』の精神はもうとっくに崩壊してしまっていただろうから。
だから神子は大事にされなければいけない。神子の過ごす日々が心安らかであるように、神官は神子を支え、心を砕き、雑事の一切を引き受け、神子の心労を取り除かなければならない。ましてや神官が神子に懸想したり、劣情を抱くなど絶対にあってはならない事だった。
先程の《唾を嚥下する》行為はそのルールに著しく反していた。
『ざまあみろ』
年々性格が悪くなっていく『僕』は罰を受ける彼、または彼女に同情するのでは無くそんな事を思う。
自分だけが何故こんな理不尽な目に遭わなければならないのか―――『僕』だけじゃ無く、皆ももっと苦しめば良いんだ!
八つ当たりだと分かっていてもそう思うことを止められない。
だが、同時に人形のような彼らが自分と同じ人間なのだと分かり、その事に少しだけ安堵感を覚えた。
『僕』の狭隘を太い指が内襞を擦り上げながら往き、今度は逆行する。痛みや不快な引っ掛かりは無く、ただ僅かな違和感と快楽だけを与えられ、再びずるりと出て行く。
かと思うとまた戻ってきて、今度は今までに無いほど最奥を抉られた。
同時に乳首を抓られて、射精せずに軽くイく。
「は、あああぁっ!んっ!」
「よし、良いだろう」
司祭の声がようやくOKを出す。
だが、安心は出来ない。それどころか指を引き抜かれて焦燥感は募るばかり。
射精を伴わない絶頂とはそういうものだった。これといった終わりが無い。
回数を重ねる毎に頭と体はぐずぐずに蕩けていき、それは射精するか、逆に擦られ過ぎた粘膜が悲鳴を上げ、萎えるかまで続く。
後ろの蕾も早く次の餌をくれと、ぱくぱくと小口を開けねだっていた。我ながら浅ましい体だと思う。
無いはずの子宮がずくりと疼いた気がした。
蕾と後腔の解れ具合を直に自分の目と手で確認した司祭は次の段階へと移行する。
神子と同じ寝台に腰掛け、腰を捻った司祭の前に角盆が差し出される。
角盆の上には数本の飴色をした木の棒と小さな壺が一つ。壺の中味は淡桃色の液体で神酒だった。数本の木の棒は神子専用の拡張棒だ。
司祭はその中から一番小ぶりのややカーブがかった木の棒を一本手に取ると、数秒間ソーマに浸す。
硬い物が蕾に触れ、いよいよかと『僕』の胸は期待に打ち震える。
「入れますよ」
「あっ…」
一瞬だった。
驚くほど呆気なく、それはするりと『僕』の胎内へと侵入を果たした。
(―――硬い……)
そのまま動かさずに待つこと暫し。
先ずやって来たのは口渇感と動悸、息切れ、目眩。熱が上がり、肛門がじんじんする。
尻全体を覆うようにして始まった痺れはリンパの流れに乗り、体全体へと広がっていく。
特に関節部分や口中など人間の急所と呼ばれる場所には酷く熱が溜まり、感覚が麻痺したようになる。だが、その中でじわりじわりと快感だけが鋭くなっていき…。
視界が霞み、ゆっくりとそれを抜き差しされる度、小さな嬌声が上がる。
―――もっと!
深い場所に欲しくてもどかしく腰が揺れる。
もっときつい刺激が欲しい!イキたい…!前も…、早く、触ってほしい!
頭がおかしくなりそうで、そんな想いが頭の中いっぱいに占め、最早その事しか考えられなくなった時、最後に木の棒はぐっと最奥まで押し込まれて、そのまま指だけが去っていった。
押し込まれた瞬間、『僕』は本日、二度目の空イキをした。
拡張棒が体内に取り残されたまま『僕』の体は再び聖水によって拭き清められ、それで今日の務めは終了となる。
「本日のお勤め、誠にご苦労様でございました」
高身長の司祭を始め、召使いたちがずらりと横一列に並び、慇懃に腰を折る。
『僕』は寝台に横たわったまま彼らから目を背けた。
「………」
彼らの静か過ぎる足音が二人分の気配を残し、部屋から去って行く。その二人分の気配も直、室内で消えた。
務めは終わった。だが、『僕』の体内に残された異物は存在感を主張し、一晩中ずくずくと『僕』の頭と体を犯し続けた。
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