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第十六話「夏祭り」
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―虹色の夏―
第十六話「夏祭り」
八月下旬
わたし達四人は、今年も地元の夏祭り行くことにした
会場はこないだ花火大会が行われた場所だった
花火大会の時はゆっくり花火を見ることが出来なかったから
今度は隼人と一緒に楽しく過ごしたい
わたしはそう思った。もちろん七海やカイと隼人とわたし四人で
楽しみたいと思った。夕方にはもう会場は多くの人で賑わっていた
出店も多く出ていた。
「隼人、七海、カイ早く!」わたしは会場に着くなりはしゃいでいた。
「要、待ってよ」七海が息を切らせて要に追いついた
「そんなに急がなくても出店は逃げないぞ~」隼人が言った
「それにしても、毎年すごい人だよな」カイが辺りを見回しながら言った
毎年夏の風物詩の風鈴のりんりんという音がどこからか聞こえてきた
「おい、みんな逸れるなよ」隼人がそう言ったが
わたしは焼きそばやお好み焼き
たこ焼きのいい匂いにつられて三人から離れて歩いていることに気が付かなかった
夕方から夜になる中間、辺りが薄暗くなって神輿が始まると
人がさらにだんだん混んできて熱気がすごかった
その中でいつの間にはわたしはみんなからはぐれてしまった。
「あれ??みんなどこ??隼人、七海、カイ」わたしは呼んだけど誰も返事がない
「嘘―。逸れちゃった・・」わたしはスマホを取り出し電話をかけようとしたけど
まさかの充電切れ・・・。最悪―
「隼人。隼人隼人~」わたしは人混みをかき分け人の波に逆らうようにして
隼人を探し始めた。大きな横断歩道が途中にあるのだが人の波は更に大きくなり
みんな赤信号でも平気で渡っている人もいた
「隼人どこにいるの~」わたしは泣きそうなりながら隼人を探した
その時誰かに手を引っ張られた「おい!!要」
「あ、隼人!!」手を引っ張られた先に隼人の姿を見つけたわたしは
すごく安心した。「隼人~!!」隼人に抱きついた
隼人は優しくわたしを抱きしめてくれた
「要、逸れるなよ、心配しただろ」
「ごめんなさい」わたしは隼人の腕の中で安心感なのか涙が出てきた
「ちょっとこの人混みじゃ、七海達を探せそうにないな」
「え?、七海達とはぐれたの?」わたしが聞くと
「そうだよ、スマホ鳴らしたけど出ないな、どうする?二人で回るか」
隼人はスマホをズボンのポケットにしまうと
わたしの手を握り歩き始めた
「隼人と二人で回れるなんて嬉しい」「そっか、それなら良かった」
「要、欲しいものあれば買ってやるから言えよ」
「ありがとう」わたしたちは出店を見て回った
「あ、隼人焼きそばとたこ焼き食べたい」
そうわたしは出店を見て言った。「よし、じゃあ食べるか」そういって隼人が
焼きそばとたこ焼きを買ったくれた。
一通り出店を回り終えて帰ろうとしたらわたしは最後に金魚すくいの
出店を見つけた。
「金魚すくいなんて久しぶり、隼人やろうよ」
わたしはお金を払い金魚のポイを店の人からもらって挑戦してみたけどうまく取れない。
「俺に貸してみろ」そういい隼人はわたしからポイを取り上げる
そして金魚を掬って見せた
「隼人うまいね!すごいじゃん」次々と金魚を掬う隼人にわたしは言った。
「兄ちゃん、本当にうまいな。はいよ」そう出店のおじさんに言われて
「まあね」そう嬉しそうに言い、隼人は金魚をもらって再び歩き出した
「俺たちはそろそろ帰るか、七海達も今頃二人で出店回ってるだろう
そのうち帰ってくるだろう」隼人はそう言い歩き出した
わたしは「うん、そうだね」と言い隼人の手を握り隼人と一緒に歩き出した
つづく
第十六話「夏祭り」
八月下旬
わたし達四人は、今年も地元の夏祭り行くことにした
会場はこないだ花火大会が行われた場所だった
花火大会の時はゆっくり花火を見ることが出来なかったから
今度は隼人と一緒に楽しく過ごしたい
わたしはそう思った。もちろん七海やカイと隼人とわたし四人で
楽しみたいと思った。夕方にはもう会場は多くの人で賑わっていた
出店も多く出ていた。
「隼人、七海、カイ早く!」わたしは会場に着くなりはしゃいでいた。
「要、待ってよ」七海が息を切らせて要に追いついた
「そんなに急がなくても出店は逃げないぞ~」隼人が言った
「それにしても、毎年すごい人だよな」カイが辺りを見回しながら言った
毎年夏の風物詩の風鈴のりんりんという音がどこからか聞こえてきた
「おい、みんな逸れるなよ」隼人がそう言ったが
わたしは焼きそばやお好み焼き
たこ焼きのいい匂いにつられて三人から離れて歩いていることに気が付かなかった
夕方から夜になる中間、辺りが薄暗くなって神輿が始まると
人がさらにだんだん混んできて熱気がすごかった
その中でいつの間にはわたしはみんなからはぐれてしまった。
「あれ??みんなどこ??隼人、七海、カイ」わたしは呼んだけど誰も返事がない
「嘘―。逸れちゃった・・」わたしはスマホを取り出し電話をかけようとしたけど
まさかの充電切れ・・・。最悪―
「隼人。隼人隼人~」わたしは人混みをかき分け人の波に逆らうようにして
隼人を探し始めた。大きな横断歩道が途中にあるのだが人の波は更に大きくなり
みんな赤信号でも平気で渡っている人もいた
「隼人どこにいるの~」わたしは泣きそうなりながら隼人を探した
その時誰かに手を引っ張られた「おい!!要」
「あ、隼人!!」手を引っ張られた先に隼人の姿を見つけたわたしは
すごく安心した。「隼人~!!」隼人に抱きついた
隼人は優しくわたしを抱きしめてくれた
「要、逸れるなよ、心配しただろ」
「ごめんなさい」わたしは隼人の腕の中で安心感なのか涙が出てきた
「ちょっとこの人混みじゃ、七海達を探せそうにないな」
「え?、七海達とはぐれたの?」わたしが聞くと
「そうだよ、スマホ鳴らしたけど出ないな、どうする?二人で回るか」
隼人はスマホをズボンのポケットにしまうと
わたしの手を握り歩き始めた
「隼人と二人で回れるなんて嬉しい」「そっか、それなら良かった」
「要、欲しいものあれば買ってやるから言えよ」
「ありがとう」わたしたちは出店を見て回った
「あ、隼人焼きそばとたこ焼き食べたい」
そうわたしは出店を見て言った。「よし、じゃあ食べるか」そういって隼人が
焼きそばとたこ焼きを買ったくれた。
一通り出店を回り終えて帰ろうとしたらわたしは最後に金魚すくいの
出店を見つけた。
「金魚すくいなんて久しぶり、隼人やろうよ」
わたしはお金を払い金魚のポイを店の人からもらって挑戦してみたけどうまく取れない。
「俺に貸してみろ」そういい隼人はわたしからポイを取り上げる
そして金魚を掬って見せた
「隼人うまいね!すごいじゃん」次々と金魚を掬う隼人にわたしは言った。
「兄ちゃん、本当にうまいな。はいよ」そう出店のおじさんに言われて
「まあね」そう嬉しそうに言い、隼人は金魚をもらって再び歩き出した
「俺たちはそろそろ帰るか、七海達も今頃二人で出店回ってるだろう
そのうち帰ってくるだろう」隼人はそう言い歩き出した
わたしは「うん、そうだね」と言い隼人の手を握り隼人と一緒に歩き出した
つづく
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