不器用な双子の恋

アオト★★

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第二十七話 最終回「双子の恋の物語」

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第二十七話 最終回「双子の恋の物語」

その日の夜、私は緒方先生と一夜を一緒に過ごした。
とても幸せな気分だった。その日の夜、見た夢は幸せの夢だった。
教会で緒方先生と結婚式を挙げる夢。来賓客席には両親と妹の祭と幼馴染の透、
お互いの親戚一同が祝福してくれていた・・・
あ~、祭、今度はちゃんと来賓客の席にいるのね。良かった!!
結婚式で花嫁がブーケを投げるとブーケは大空高く舞い上がった。
そして一人の少女の手の中にブーケはおさまった。
そのブーケを受け取ったのは妹の祭だった。祭は笑顔でブーケを受け取り
私に手を振った。私は緒方先生の肩にもたれかかれ手を祭に振り返した。
そのとき教会にある桜の木の桜の花びらが空中を舞った。
みんなに今度こそ祝福されて緒方先生と私は誓いの口づけを交わした。
そんな素敵な幸せな夢を見た。
「おはよう!!」次の日の朝、
私は幸せな気分で緒方先生に夢の話をした。緒方先生は笑っていた。
「ただいま~」緒方先生のマンションから自宅に帰ってきたのは日曜日の正午だった。
「おかえりなさい!お姉ちゃん」相変らず祭はエプロン姿で今日もリビングの台所で
料理を作っていた。
「ねえ、昨日緒方先生のマンションに泊まったんでしょ?どうだったの?」
わくわくしながら、目を輝かせて祭は聞いてきた。
「えへへへ。内緒」私は笑顔で祭に言った。
「え~!!教えてよ~」と祭。「じゃあ、祭も昨日透と何があったのか教えなさいよね!!」
と私は祭に言った。
「祭!!!」私は振り返り祭に言った。
「祭が私の双子の妹で本当に良かった!!!ありがとう」私は笑顔で祭を見て言った。
「お姉ちゃん・・・ありがとう!祭もだよ!!大好き」そう言い祭は笑顔で私に抱きついた。

おわり

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