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第二十六話「渉の部屋」
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―桜の下の約束―
第二十六話「渉の部屋」
俺の部屋に先に行っていて・・。渉はそれだけ言った。
二人は渉の部屋に入った。薄暗い場所に明かりが灯される。六畳の畳の殺風景な部屋
あるのはベッドと机だけだった
「渉の部屋なんて小学生以来じゃない?」
みちるがそう笑いながら言い、渉のベッドに飛び乗り寝転がった・・。
「やっぱりベッドはいいよね」
もちろん普通は異性の部屋に来ていきなりベッドで寝転がるなんて奴はいない
だが、みちるは毎日幼い頃は来ていてこうしてベッドに寝転がったりしていたのだ・・。
その習慣が中学生になった今でも抜けていない。まるで子供だったのである。
そんな行動を千草はもちろん知っている。知っているからこそ腹が立った部分も正直あった・・・いつも昔はそんなこと思わなかったのに・・・
千草の中でみちるがそのときばかりは、なんだか汚らしく、図々しく、
そして羨ましくさえ思えてならなかった・・。
千草はもちろんみちるみたいなことはしない・・。
渉の部屋もみちると一緒に来る以外では今まで来た事さえなかった。
その勇気が彼女にはなかった・・
渉を異性として好きになった今、前とは考え方も変わってきていた。
渉の部屋にさっき入った時、すでに心臓がドキドキ鳴っていたのだから・・
久しぶりに入る渉の家、渉の部屋に興奮さえしていた・・
だから、いきなり異性の部屋のベッドに寝転がるみちるが許せなかったのだ・・。
しかも昔とは違う・・自分が好きな異性のベッド・・・
そう思うと千草は余計胸が高鳴り顔まで真っ赤になってしまう・・・
理性を抑えながら「みちるやめなよ!!怒られるよ~」とだけ言った。
千草ははしゃぐみちるをやめさせようとしたが一向にやめないみちるに
だんだんイライラしてきた。そのイライラの原因は千草の心の中で
ただみちるがベッドに乗ったからというだけではなかった
その時、机の上に一冊のノートがあった
千草とみちるは何か興味が湧きノートを見ようとしたとき
背後から渉の声がした
つづく
第二十六話「渉の部屋」
俺の部屋に先に行っていて・・。渉はそれだけ言った。
二人は渉の部屋に入った。薄暗い場所に明かりが灯される。六畳の畳の殺風景な部屋
あるのはベッドと机だけだった
「渉の部屋なんて小学生以来じゃない?」
みちるがそう笑いながら言い、渉のベッドに飛び乗り寝転がった・・。
「やっぱりベッドはいいよね」
もちろん普通は異性の部屋に来ていきなりベッドで寝転がるなんて奴はいない
だが、みちるは毎日幼い頃は来ていてこうしてベッドに寝転がったりしていたのだ・・。
その習慣が中学生になった今でも抜けていない。まるで子供だったのである。
そんな行動を千草はもちろん知っている。知っているからこそ腹が立った部分も正直あった・・・いつも昔はそんなこと思わなかったのに・・・
千草の中でみちるがそのときばかりは、なんだか汚らしく、図々しく、
そして羨ましくさえ思えてならなかった・・。
千草はもちろんみちるみたいなことはしない・・。
渉の部屋もみちると一緒に来る以外では今まで来た事さえなかった。
その勇気が彼女にはなかった・・
渉を異性として好きになった今、前とは考え方も変わってきていた。
渉の部屋にさっき入った時、すでに心臓がドキドキ鳴っていたのだから・・
久しぶりに入る渉の家、渉の部屋に興奮さえしていた・・
だから、いきなり異性の部屋のベッドに寝転がるみちるが許せなかったのだ・・。
しかも昔とは違う・・自分が好きな異性のベッド・・・
そう思うと千草は余計胸が高鳴り顔まで真っ赤になってしまう・・・
理性を抑えながら「みちるやめなよ!!怒られるよ~」とだけ言った。
千草ははしゃぐみちるをやめさせようとしたが一向にやめないみちるに
だんだんイライラしてきた。そのイライラの原因は千草の心の中で
ただみちるがベッドに乗ったからというだけではなかった
その時、机の上に一冊のノートがあった
千草とみちるは何か興味が湧きノートを見ようとしたとき
背後から渉の声がした
つづく
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