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第三十話」「渉からの手紙」
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―桜の下の約束―
第三十話」「渉からの手紙」
「千草・・・これ」渉がポケットから何かを取り出して千草に渡した・・。
「手紙・・?」千草が受けとる。「後で読んでな」そう渉は言った・・。
そして「今まで有難う!」そう手を振って千草は去っていった。
千草と別れたあと、みちると渉はいつもの大通りを歩いていた
「はあ~、千草行っちゃったね~」みちるはため息をついた
「そうだな~、でもまた絶対三人で会おうぜ」渉が笑顔でみちるに言った。
「ねえ、さっき千草に渡していた手紙、あれ何を書いたの?」
みちるは渉の顔を覗き込んで聞いた
「・・・教えない」渉はみちるから視線を逸らした
「・・・・。なんで教えてくれないの?なんか怪しい~」
「・・・何、お前、気になるの?」「・・・・まさか、告白の手紙・・とかじゃないよね?」
「・・・・そうだったらお前どうする?」「えっ・・・そうなの???」
渉はみちるに近づいて「バーカ」と言いみちるのおでこをデコピンした・・。
「痛い!何するの~」みちるはおでこを右手で抑えた・・今にも泣きそうになりながら・・・。
そんなみちるを見て渉は
「何泣いてるんだよ。心配するな。
俺が好きなのは千草じゃなくてお前だから」そう言った・・・・
-----------------------------------------------------------------------------------
その頃、千草は大阪行きの新幹線の中にいた
新幹線の窓の外の景色が移り変わっていく
「千草、大丈夫か?なんか飲むか?」隣に座っている千草のお父さんが千草に声をかけた「うん、大丈夫」千草はそう言った・・。
そして鞄の中から先ほど渉から手渡された手紙を引っ張りだして読み始めた
「千草へ・・・この手紙はタイムカプセルを書くときに一緒に書きました
この手紙を読むときは、千草はもう俺たちの街にはいないけど俺たちは
これからもずっと一緒だと思ってます。
千草とは沢山の思い出が俺には
あるから恋愛としては千草の気持ちには応えられないけど
それでも俺は千草のことが幼馴染として大好きです。
でもこんな俺に二回も自分の気持ちをぶつけてきてくれたこと
俺のことを好きになってくれたこと感謝してます
本当に有難う、千草の作ったサンドイッチ凄く美味しかったです
いつも本当に有難う、これからたくさん辛いことや大変なことも
たくさんあると思うけどいつも応援してます。またみちると三人で絶対会おうな!渉より」
千草の目から涙が溢れた・・。
渉は自分の事を考えてくれていたんだなと思った・・・
どんなに辛くても頑張ろう。失恋から乗り切ろうと思った。
そしてまた会いに行こう・・・・そう千草は思ったのだった・・。
つづく
第三十話」「渉からの手紙」
「千草・・・これ」渉がポケットから何かを取り出して千草に渡した・・。
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そして「今まで有難う!」そう手を振って千草は去っていった。
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「そうだな~、でもまた絶対三人で会おうぜ」渉が笑顔でみちるに言った。
「ねえ、さっき千草に渡していた手紙、あれ何を書いたの?」
みちるは渉の顔を覗き込んで聞いた
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「・・・・そうだったらお前どうする?」「えっ・・・そうなの???」
渉はみちるに近づいて「バーカ」と言いみちるのおでこをデコピンした・・。
「痛い!何するの~」みちるはおでこを右手で抑えた・・今にも泣きそうになりながら・・・。
そんなみちるを見て渉は
「何泣いてるんだよ。心配するな。
俺が好きなのは千草じゃなくてお前だから」そう言った・・・・
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その頃、千草は大阪行きの新幹線の中にいた
新幹線の窓の外の景色が移り変わっていく
「千草、大丈夫か?なんか飲むか?」隣に座っている千草のお父さんが千草に声をかけた「うん、大丈夫」千草はそう言った・・。
そして鞄の中から先ほど渉から手渡された手紙を引っ張りだして読み始めた
「千草へ・・・この手紙はタイムカプセルを書くときに一緒に書きました
この手紙を読むときは、千草はもう俺たちの街にはいないけど俺たちは
これからもずっと一緒だと思ってます。
千草とは沢山の思い出が俺には
あるから恋愛としては千草の気持ちには応えられないけど
それでも俺は千草のことが幼馴染として大好きです。
でもこんな俺に二回も自分の気持ちをぶつけてきてくれたこと
俺のことを好きになってくれたこと感謝してます
本当に有難う、千草の作ったサンドイッチ凄く美味しかったです
いつも本当に有難う、これからたくさん辛いことや大変なことも
たくさんあると思うけどいつも応援してます。またみちると三人で絶対会おうな!渉より」
千草の目から涙が溢れた・・。
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そしてまた会いに行こう・・・・そう千草は思ったのだった・・。
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