学園パラダイス

第五話 イジメ

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第五話 イジメ



「あ、雨宮だぜ、アイツが今朝青木の財布を盗んだらしいよ」「マジかよ！ヤバイんじゃないか？」

朝練に来なかった他の先輩たちにもすでに噂は流れていた



俺は何も言わず自分のロッカーに向かった

「あーあ、誰かさんのせいで朝から不快な思いしたぜ、まさか俺の財布を盗むなんて泥棒じゃん」青木先輩が1人の男子にそう愚痴っていたのを俺は黙って聞いていた

「やだな、こんな泥棒がいるクラブで部活するなんて」誰かが、ボソっと俺を見ながら言った

「そろそろ行こうぜ」そう言って青木先輩は仲間と部室を出ようとしていたが方向転換した

俺のロッカーの横にぶら下がっているサッカーボールが積んである倉庫の鍵を取りにきたのだ

その鍵を奪いまたドアの方に足を向けたその時立ち止まった瞬間俺の右足を蹴り上げた

俺は斜めによろめき倒れた

クスクスと青木先輩の笑い声が聞こえた



つづく