学園パラダイス

アオト★★

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第九話「楓の優しさ」

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第九話「楓の優しさ」



次の日、学校に行くのは気が重かったが、俺はなんとか学校に行った

しかし、そこで俺が目にしたのは黒板に貼ってあった新聞だった

それをみて絶句した

「財布泥棒がこの1年Á組にいる。そしてそれはサッカー部の雨宮湊だ」

そう新聞には書かれていた、そしてそれは校内新聞だった。

クラスの中だけではなく、校内にまで俺が窃盗したという噂が流れていた。

俺は絶句していた・・。「雨宮がそんなことするなんてな」

「大人しそうな顔してよくやるよな~」ヒソヒソとそんな声が聞こえてきた



ふと、斜め後ろの席を見た。アイツは俺の事をどう思ってるんだろ・・

幼馴染とはいえ、やっぱり少しは俺のこと疑ってるよな

そんなことを考えた・・

俺はその日の昼は一人で屋上で食べることにした

アイツを誘うか悩んだが、今はやめようと思った。

俺は一人屋上でコンビニのパンを食べ始めた

午後の授業はサボろうかな・・・。部活も。

そう思っていると「―――君」と声が聞こえた

振り返るとそこにはいつもの笑顔の楓がいた

「もう、お昼一緒に食べようって思っていたのにいないんだもん

声くらいかけてよね」そう言い楓は俺の隣に座った

そして何事もなかったようにお弁当箱を広げた

今日の楓のお昼はタコさんウインナーと卵焼きだ。

「もう、今日もパンなの?はい、あげる」

そう言い楓はタコさんウインナーを俺のパンの袋の上にのせた

「おい、お前こんなところにのせるなよな~」

「だって、ほかにないんだもん」そう笑いながら話す楓・・。

それはいつもと変わらない楓の笑顔だった



つづく
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