学園パラダイス

アオト★★

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第十話「放課後」

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第十話「放課後」

俺は結局、午後の授業も部活も両方出ることにした

楓の笑顔を見たら少し元気になれた。アイツが側にいてくれたら

俺は頑張れる気がする・・。俺は楓と木下先輩に感謝した

放課後の部活はまた俺への冷たい視線と地獄のようだったが

俺はなんとかこの日も耐えることが出来た。

今日も木下先輩は部活にこなかった。

やっぱり無実を証明することなんか無理だよな・・。

俺はそう思い自宅に帰って床についた・・。

――――――――――――――――――――――――――――

所変わり、ここは学校・・

夜薄暗い中一人の少年が教室に向かい歩いていた

「すっかり遅くなっちまった」どうやら彼はまだ用事で校内に残っていたようだ

「生徒会の仕事も大変だぜ。今年は受験だってのにみんな俺に仕事を

任せやがって。まあ、それだけ俺の信用が厚いってことだろw

だんだん薄暗くなってきたな・・。

七時も過ぎるとさすがに静かだ・・。昨日は雨宮にあんなことをいってしまったが・・

俺は雨宮のロッカーに誰かが故意にやった悪戯だと、雨宮に恨みのあるやつが

やった子供じみた行為だと最初から思っていた

一年は人数が少ないから二年か三年か、いずれにしても新人苛めだろうな

雨宮は真面目な性格だから雨宮を気に要らないと思う奴が部内にいてもおかしくない

しかし、監視カメラさえあればな。サッカー部にはそれがなかった

監視カメラがないところに犯人は目をつけた・・雨宮は部活の片付けをさせられることが

多いから犯人はその隙に雨宮のロッカーに自分の財布をわざと入れたに違いなかった

だから、そうなると俺にはなんとなく誰の犯行か目星がついていた。

しかし、俺も色々生徒会の仕事で忙しいからなかなか証拠を掴めないでいた。

そんな事を考えながら教室からカバンをもち俺は帰ろうとしていた

「やべ、部室にカメラを忘れた」部室はもう電気もついていなくて薄暗かった

俺は電気をつけようとしたが俺のロッカーはドアのすぐ真横にあったので

すぐにわかり、カメラだけ持った。俺はカメラで写真を撮るのが好きだった。

俺が帰ろうとしたときだった、奥のほうでほのかに明かりがついていた

「誰かの消し忘れか?」と思ったとき「うまくいったな」それは見覚えのある声だった

つづく
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