学園パラダイス

アオト★★

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第三十九話  最終話  「それぞれの未来」

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第三十九話  最終話  「それぞれの未来」

次の日「湊君~!おまたせ!」「おお!それじゃあ行くか」

俺たちは遊園地に行くための駅に向かっていた。

二人で遊園地なんて何年ぶりだろう・・・

「サッカー部。今日取り壊されちゃうんだね、なんか残念」

「・・ああ、そうだな、でも俺サッカー部に入れて良かったよ

木下先輩にも会えたし・・部活にはいろいろな思い出があるから・・」

「そっか~」 「楓・・・窃盗事件の時、俺を信じてくれてありがとう・・」

「あ、うん・・」「俺、楓がいてくれて良かった。これからも一緒に居ような」

「うん♪」その時、向こうから木下先輩が歩いてきた。

「先輩」

「ああ、お前ら、なんだよ手なんか繋いじゃってデートか?w」

「まあね、いいでしょ、木下先輩は?」楓が俺の腕に両手を回しながら言った。

「俺はこれから参考書を買いに行くところだよ」

「そっか~、受験生だもんね」「ああ、今迄生徒会で忙しかったからな、本腰入れて

頑張らないと」「相変らず先輩真面目ですねw」

「まあなwそうだ、今日部室取り壊されるな・・」

「そうですね、残念というか悲しいけど」

「サッカー部は廃部になったけどこれからはいつでもうちに来いよ

サッカーを教えてやるからさ」「本当ですかありがとうございます」

木下と湊と楓の三人はそんなたわいもない会話をした

サッカー部がなくなっても三人の信頼関係はこれからもずっと続く

「それじゃあまた学校で。」そう言って木下は去っていった・・。

俺たちは木下先輩と別れて遊園地へ向かった・・。



「いらっしゃいませ~」「今日は本屋混んでるな~えっと参考書」

木下は目当ての参考書

手を伸ばした・・誰かの手と重なった・・・

「あ、洋平・・・」「・・・・・・・」

「お前、これからどうするんだよ」「何がだよ」

「サッカー部廃部になっただろwこれでお前を苦しめられたってわけだ、今度はお前の

未来を潰してやるから覚悟するんだな・・学校から追い出すよりもっと

お前を苦しめてやるよ」それだけ言うと持っていた本を置いて俺に背中を

向けた。「待てよ!!俺を苦しめるのは勝手だが、サッカー部員の

生徒にはもう手を出すなよ!まあもう部員じゃないけど、俺の大切な仲間だから・・

洋平・・お前だってそうだよ。お前は俺にどれくらいの恨みを持ってるか

知らないけど許せなくてもいいんだ・・俺にとってお前はたった一人の

兄弟なんだから何かあったらこれからは、施設の仲間じゃなくて

俺を頼ってほしい」「最後まで良い子ちゃんだな、馬鹿兄貴」

そう言い実の弟である林洋平は本屋から出て行った・・・・

「はあ~、もう夕方か」

俺は公園のベンチに座り、さっき買った参考書を読んでいた・・。

洋平・・・いつかまた一緒にサッカーやろうぜ・・・・

俺は夕焼けに染まる空に向かって呟いた。



終わり



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