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笹神さんはしゃべらない
笹神さんはしゃべらない
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僕のクラスには、不思議な子がいる。
容姿端麗。街を歩けば誰もが振り返る程の美貌を持つ。文武両道。もちろんその人気は学内でも評判。人を惹き付けるその美貌もさることながら、成績も優秀、スポーツも万能と、完璧を絵に書いたような存在である。
しかし、しゃべらない。もう一度言う、しゃべらない。
彼女は常に、スケッチブックを持っていた。何か話しかけられたり、あまつさえ授業中でさえもそのスケッチブックを肌身離さず持ち、彼女との会話はすべてそのスケッチブックを通して行われていた。そのため、彼女の周りに人が集まることは無かった。学内外問わず、彼女が誰かと一緒にいるところを、見たことも、聞いたこともない。
恐らく、クラスの誰しもが彼女の声を聞いたことがない。いや、同じ中学だったって奴曰く、中学もという事なので、学校全体を通しても、彼女の声を聞いたことがある人は一人もいないだろう。
彼女の傍にあるものは、常に欠かさず持っているスケッチブックと、入学後すぐに行われた席替えでたまたま彼女の後ろの席となった僕のみである。
これは、そんな不思議な女の子、笹神乃絵と僕との物語。そんな雲の上の存在の不思議な女の子と、地べたをただパタパタと歩いているだけの存在の物語。
あと、もう一つ言うとするなら……
笹神さんは案外、〝口が悪い〟
容姿端麗。街を歩けば誰もが振り返る程の美貌を持つ。文武両道。もちろんその人気は学内でも評判。人を惹き付けるその美貌もさることながら、成績も優秀、スポーツも万能と、完璧を絵に書いたような存在である。
しかし、しゃべらない。もう一度言う、しゃべらない。
彼女は常に、スケッチブックを持っていた。何か話しかけられたり、あまつさえ授業中でさえもそのスケッチブックを肌身離さず持ち、彼女との会話はすべてそのスケッチブックを通して行われていた。そのため、彼女の周りに人が集まることは無かった。学内外問わず、彼女が誰かと一緒にいるところを、見たことも、聞いたこともない。
恐らく、クラスの誰しもが彼女の声を聞いたことがない。いや、同じ中学だったって奴曰く、中学もという事なので、学校全体を通しても、彼女の声を聞いたことがある人は一人もいないだろう。
彼女の傍にあるものは、常に欠かさず持っているスケッチブックと、入学後すぐに行われた席替えでたまたま彼女の後ろの席となった僕のみである。
これは、そんな不思議な女の子、笹神乃絵と僕との物語。そんな雲の上の存在の不思議な女の子と、地べたをただパタパタと歩いているだけの存在の物語。
あと、もう一つ言うとするなら……
笹神さんは案外、〝口が悪い〟
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