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洗濯駅
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夏休みだし、羽根を伸ばしていつも行った事のない場所へと、非日常を求めてフライハイしに僕は出掛けました。
あまり使う機会のなかった溜めていたお小遣いの貯金を下ろして、十五万円で旅をしてどこまで行けるか、何が出来るかを自分で考え計画してこの旅行を必ず楽しい物にさせようと思っている。
「おっと、うっかり寝ちゃったようだな……ここはどこだ?」
窓の外を眺めると、夏だというの車窓の景色は雪が降っていて僕はとても驚いた。
「嘘だろ、僕が住んでいる近辺は雪なんて降る地域じゃないはず。そんなに遠くまで来ちゃったのか? いやそもそも、この電車の最終駅だって雪が降る地域には行くはずなんてない」
すると、車内アナウンスが流れた。
『まもなく、終点洗濯駅、洗濯駅でございます』
「洗濯駅? 聞いた事ない駅だな」
非日常を求める今回の旅、それにはスマホという現代文明の利器は邪魔でしかなかったので、僕は今回スマホを家に置いて来た。だから洗濯駅とかいう駅の詳しい内容は調べる事が出来なかった。でも、その駅名を聞いて僕の心は胸高鳴った。
「洗濯駅、面白そうな駅じゃん。これだよこれっ。僕が求めていたのは。このワクワク感!」
電車が洗濯駅に到着すると、ホームには洗濯機が所狭しと列をなす様に端から端まで並べられていた。
「うわっ。何これ何かのイベント?」
少し恐怖を覚えた僕だったけど、その恐怖も僕の昂揚感とマッチして良いスパイスに感じられた。
改札口まではまだまだ遠く、二百メートル先ぐらいに見えた。
そこで、僕は違和感を覚えた。
そもそも僕が最初に乗った電車はこんなに車体が長くなかったはずだ、と。でも「まっいいか」と持ち前のポジティブ精神で脳で感じた些細な違和感を打ち消した。
駅には出口が三つあるのが見えたけど、この駅に入る為の入口はどこにも見当たらなかった。
左の出口には『肉体洗濯方面』と書かれていて、右の出口には『精神洗濯方面』と書かれていた。そして真ん中の出口には『精神肉体洗濯方面』と書かれていて、良いとこ取りが好きな僕は精神肉体洗濯方面の方へと足を進めた。
改札口を抜けて出口から出ると、僕は白装束集団に捕まり、その後体の頭から足まで全ての部位を丸一日に渡って洗濯され、そしてそれが終わるとどこかの寺へと連れ去られて、精神修行をさせられ洗脳されて精神が洗濯された。精神肉体洗濯とはこういう事だったのか。
僕は洗濯される前とは身も心も別人のように生まれかわった。
でも、生まれかわった僕だったけど僕の性格と肉体の変化に誰も気付く者はいなかった。どうしてだろう。ああそうだ。僕は死んでいたんだ。僕が暮らしていた家はもう崩壊しているし、15万円も死んだ当時僕が持っていたお金だし、スマホだって繋がらないで故障して土まみれになっているし、僕は肉体すらもう持っていない霊体のみなんだね。ということはこの洗濯駅というのは一体何なのだろうか。僕が成仏する前に肉体と霊体を選択して新しく生まれ変わる為の駅なのかもしれないね。でも駅を抜けたはずなのにどうして僕は成仏していないのだろうか。そして今スマホで画面を見ている君の後ろに僕は立っているのだろうか。後ろを振り向いて僕と話しようよ……。
あまり使う機会のなかった溜めていたお小遣いの貯金を下ろして、十五万円で旅をしてどこまで行けるか、何が出来るかを自分で考え計画してこの旅行を必ず楽しい物にさせようと思っている。
「おっと、うっかり寝ちゃったようだな……ここはどこだ?」
窓の外を眺めると、夏だというの車窓の景色は雪が降っていて僕はとても驚いた。
「嘘だろ、僕が住んでいる近辺は雪なんて降る地域じゃないはず。そんなに遠くまで来ちゃったのか? いやそもそも、この電車の最終駅だって雪が降る地域には行くはずなんてない」
すると、車内アナウンスが流れた。
『まもなく、終点洗濯駅、洗濯駅でございます』
「洗濯駅? 聞いた事ない駅だな」
非日常を求める今回の旅、それにはスマホという現代文明の利器は邪魔でしかなかったので、僕は今回スマホを家に置いて来た。だから洗濯駅とかいう駅の詳しい内容は調べる事が出来なかった。でも、その駅名を聞いて僕の心は胸高鳴った。
「洗濯駅、面白そうな駅じゃん。これだよこれっ。僕が求めていたのは。このワクワク感!」
電車が洗濯駅に到着すると、ホームには洗濯機が所狭しと列をなす様に端から端まで並べられていた。
「うわっ。何これ何かのイベント?」
少し恐怖を覚えた僕だったけど、その恐怖も僕の昂揚感とマッチして良いスパイスに感じられた。
改札口まではまだまだ遠く、二百メートル先ぐらいに見えた。
そこで、僕は違和感を覚えた。
そもそも僕が最初に乗った電車はこんなに車体が長くなかったはずだ、と。でも「まっいいか」と持ち前のポジティブ精神で脳で感じた些細な違和感を打ち消した。
駅には出口が三つあるのが見えたけど、この駅に入る為の入口はどこにも見当たらなかった。
左の出口には『肉体洗濯方面』と書かれていて、右の出口には『精神洗濯方面』と書かれていた。そして真ん中の出口には『精神肉体洗濯方面』と書かれていて、良いとこ取りが好きな僕は精神肉体洗濯方面の方へと足を進めた。
改札口を抜けて出口から出ると、僕は白装束集団に捕まり、その後体の頭から足まで全ての部位を丸一日に渡って洗濯され、そしてそれが終わるとどこかの寺へと連れ去られて、精神修行をさせられ洗脳されて精神が洗濯された。精神肉体洗濯とはこういう事だったのか。
僕は洗濯される前とは身も心も別人のように生まれかわった。
でも、生まれかわった僕だったけど僕の性格と肉体の変化に誰も気付く者はいなかった。どうしてだろう。ああそうだ。僕は死んでいたんだ。僕が暮らしていた家はもう崩壊しているし、15万円も死んだ当時僕が持っていたお金だし、スマホだって繋がらないで故障して土まみれになっているし、僕は肉体すらもう持っていない霊体のみなんだね。ということはこの洗濯駅というのは一体何なのだろうか。僕が成仏する前に肉体と霊体を選択して新しく生まれ変わる為の駅なのかもしれないね。でも駅を抜けたはずなのにどうして僕は成仏していないのだろうか。そして今スマホで画面を見ている君の後ろに僕は立っているのだろうか。後ろを振り向いて僕と話しようよ……。
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