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会議懐疑

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 僕がその会議に懐疑的になったのは、サッカーを始めてから一年経った頃だった。
 練習後に必ず会議をするのだがその時間が練習の九割を占めているのだ。
 会議をして知識が増える、戦略が増える、それは悪くないと思う。しかしサッカーは頭の中でやるわけではない頭と同時に体も使うのだ。だから知識と同時に体力を、テクニックを状況に応じた瞬時の判断を磨かねばならない。そしてそれは知識だけでなく、実際にやってみて現場で体感して身につく事もあるだろう。百聞は一見にしかずだ。だから僕はこのクラブを辞めたのである。
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