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特別短編 悪役令嬢は婚約破棄したいのでヒロインをいびりまくります!(4)
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それから幾月か経ったある日。突然に爆弾は投下された。
「あ、1週間後に俺たちの結婚が決まったからな」
「………………え?」
ケッコン、けっこん……血痕?
「やだ、クラジオ様ったら。それじゃあまるで私たちが来週には死んでるみたいじゃないですか。血祭りに上げられるのは私なのに、クラジオ様まで血祭りに上げられるなんて」
「は?」
「え?」
――――しばらくお待ちください。
「お前まさか……結婚を血痕だと読み違えたのか!?」
「えぇそうですわ、だって私には全く縁のない話でしたからね!」
半ばやけっぱちでそう言うと、婚約者サマはクルクルと表情を変えながら私に食ってかかった。
「いや、まさかそんな間違いをするとは思わなかった……いや待て、それ以前になんか『血祭り』って言葉が聞こえたんだが!?」
「えぇ、私もまさかあなたの口から結婚なんて言葉が飛び出すなんて思いませんでしたよ。あぁ、血祭りのことはお忘れになって。おほほ」
「それはこっちのセリフだ!誰が結婚を血痕と勘違いするんだ!それに何だ、忘れられんわ!本当になんなんだ血祭りって!」
「現にここに私がいるではないですか!結婚を血痕と勘違いした乙女が!」
「あぁそうだな、勘違いしたというところは認める!だがお前が最初で最後だ!それに乙女ってのもよく分からん!どこにそんなのがいるんだ!?」
「はぁ!?あなたの前にいるじゃないですか、温室に咲く可憐なマーガレットの如く清純な乙女が!」
「すまないが俺には見えないな!」
「はぁ??これは全面戦争しか解決の道はないみたいですね!よろしい、ならば戦争ですわ!」
「戦争ってなんだ!?」
――と、なんとも色気もクソもない会話をした。いや、色気の代わりに馬鹿っぽさがあったか……いらないなその要素は。
今の私にはもう気にならなかった。婚約者サマの性格がクズであろうと、クソであろうと、私はそこも含めて全て好きなのだと気づいてしまった。
そして、彼のムカつくと思っていた行動全てが、いわゆる『小学生男子は好きな女の子にいじわるしたくなる』心理からきているんじゃないかとアイリスに言われたのだ。
そう考えてみると、確かにそうかもしれない……と思い始め、それから私は彼をかなり意識するようになってしまっていた。完全なる失策だ。
あぁ、何故私は――
「なんで、こんなヤツを好きになっちゃったんだろ……」
思わず漏れた言葉を聞き逃さず、彼はそれを拾って私に笑顔を返した。彼は顔が赤くなった上、笑顔は、照れたような笑顔を見せたのだ。
「……ああ、俺もだ。何故こんなヤツを好きになったのか俺にも分からん。だが、俺たちは運命だったのかもしれないな」
「……ちょ、しおらしくなるのはやめてください!い、いたたまれないですわ……!」
お互い初心なようで、たった一言でお互い顔を真っ赤に染め上げた。前途多難な恋路になりそうだが……それも悪くない。
――――相変わらず性格はクソだが、それも受け入れられそうだ。前世でこんなこと(俺たちは運命云々発言)が厨二くさくて鳥肌が立っただろうが、何故だろう。クラジオにはよく似合って、むしろときめきすら覚えてしまう。
すっかり私もこちらの世界に馴染んでしまったのだな……と今更ながら思う私であった。
◆◆◆
そして今日は結婚式。血痕式にならなくて良かった。危うく国を挙げて血祭りを決行することになるところだった。
「綺麗ですよアクレシア様」
「その口調はやめなさい、寒気がするわ」
「あっそう?……すごく綺麗。本当、言葉にできないくらい」
私はあれから――結婚するという話が上がった時から今日までに様々な礼法を叩き込まれ、国母になるに相応しい人間になれるようにと教育を施された。『ニホン』のスパルタ教育よりえげつない。怖い。
勉強を全て終えると、私は決まって彼の――クラジオ様の執務室を訪れるようになった。癒しが足りんわ!
そんな日々を5日ほど過ごし、そろそろ逃げてもいいんじゃないかと思い始めてきた頃。それを見計らったかのようにクラジオ様から届けものがきた。
早速外装を取り、中を見るとそこにはウェディングドレスがあったり。純白のドレス、所々に散りばめられたホワイトパール、そして繊細なレースに緻密な刺繍。意匠が凝らされた一級品なのだろうと、素人目でも一目瞭然だ。
これを結婚式の前日に試着――するのも怖かったので私は当日だけ着ることにした。
着付けはアイリスに任せることにした。いや、着付けだけではなくここ最近は色々任せていた。お茶やらお菓子やら。彼女の作るものは何もかもが美味しかった。さすが前世持ち……いや、この味はこの世界に来てから特訓して出せるようになったものだと言っていたのだから、これは前世の有無ではなく彼女の努力の賜物なのだ。
おっと、話が逸れてしまった。
とにかく今は私のウエディングドレスの着付けをしているのだが――
「えぇー、アクレシア様には赤が似合うわよ」
「いいえ、青よ!」
「花嫁らしく白の方が!」
アイリスを筆頭に、何人かのメイドも集まり――そこまでは良かったのだ。着付けも難なく済んだ。が、ただひとつ残った問題はネックレス問題だった。
ルビーが似合うか、サファイアが似合うか、ダイヤモンドが似合うか。そこが問題らしい。
自分のことなのに他人事のように聞きながら、私はネックレスの入った箱をぼんやりと眺める。
「……あ」
「ん、どうしたの、アクレシア様」
アイリスに問われ、私はとあるネックレスをひとつ手に取った。
「……私、これがいい」
そう言うとメイドたちはほんの数秒顔を見合わせ、「……あー!そういうことですのね!」と口を揃えた。
「何、どういうことよ!?」
そう問えば、代表してアイリスが口を開いた。
「だってこれ、クラジオ……様から頂いたものでしょ?それを結婚式に……って健気すぎる。それにこれ、クラジオ様の瞳の色じゃん。好きな人の瞳の色の何かを身に纏うと恋が叶う、みたいなジンクス信じてたんだね。意外」
「うるさいわね」
ネックレス問題も解決し、あとは婿を待つだけになったところで扉がノックされた。
「は、入って大丈夫です」
そう言うと扉は平生よりゆっくりと開いた。チラッと覗かせたクラジオ様の顔が可愛い。さすが私の推し。白い燕尾服を身に纏った彼は、神々しいほどに輝いていた。そして何より目を引いたのは、綺麗に整えられた彼の美しい茶髪に輝く金色のピン。ネクタイピンは水色。――金は私の髪の色、水色は私の瞳の色。
私の色を彩った彼。
「…………とても、綺麗だ」
ぼんやりと、思わず口をついたように言う彼。
私は思わず頬を赤らめた。しかしなんとか「あ、あなたも」と返すと、彼は顔を赤らめた。今日来ている服が白色なだけに、尚更その顔色は目立つ。……それにしたって綺麗な人だな。本当に男なの?
ぽやーっと彼に見とれていたら、不意に声がかけられた。
「…………あのー、自分たちの世界に入るのは式挙げ終わってからにしてくださいね」
「……だ、そうだ。式が終わったら楽しみにしておけ」
「……っ、はぁ!?」
――――あぁやはり、この結婚は前途多難な予感しかしない、が。私は彼と紡ぐ未来が楽しみにたなってきた。どんな未来が待っているのだろう。この世界を攻略した私も知らない、特別な私だけのクラジオ様。
「……さぁ、行こうか」
窓から差し込む光がクラジオ様を柔らかく照らし、そらはまるで後光のよう。
「……えぇ」
差し出された手のひらに自身の手を乗せ、私は結婚式会場へと向かった――。
――――悪役令嬢は婚約破棄を目指していたはずなのにいつの間にか婚約者、そして隣国のメイドに絆されてしまったみたいです。
「あ、1週間後に俺たちの結婚が決まったからな」
「………………え?」
ケッコン、けっこん……血痕?
「やだ、クラジオ様ったら。それじゃあまるで私たちが来週には死んでるみたいじゃないですか。血祭りに上げられるのは私なのに、クラジオ様まで血祭りに上げられるなんて」
「は?」
「え?」
――――しばらくお待ちください。
「お前まさか……結婚を血痕だと読み違えたのか!?」
「えぇそうですわ、だって私には全く縁のない話でしたからね!」
半ばやけっぱちでそう言うと、婚約者サマはクルクルと表情を変えながら私に食ってかかった。
「いや、まさかそんな間違いをするとは思わなかった……いや待て、それ以前になんか『血祭り』って言葉が聞こえたんだが!?」
「えぇ、私もまさかあなたの口から結婚なんて言葉が飛び出すなんて思いませんでしたよ。あぁ、血祭りのことはお忘れになって。おほほ」
「それはこっちのセリフだ!誰が結婚を血痕と勘違いするんだ!それに何だ、忘れられんわ!本当になんなんだ血祭りって!」
「現にここに私がいるではないですか!結婚を血痕と勘違いした乙女が!」
「あぁそうだな、勘違いしたというところは認める!だがお前が最初で最後だ!それに乙女ってのもよく分からん!どこにそんなのがいるんだ!?」
「はぁ!?あなたの前にいるじゃないですか、温室に咲く可憐なマーガレットの如く清純な乙女が!」
「すまないが俺には見えないな!」
「はぁ??これは全面戦争しか解決の道はないみたいですね!よろしい、ならば戦争ですわ!」
「戦争ってなんだ!?」
――と、なんとも色気もクソもない会話をした。いや、色気の代わりに馬鹿っぽさがあったか……いらないなその要素は。
今の私にはもう気にならなかった。婚約者サマの性格がクズであろうと、クソであろうと、私はそこも含めて全て好きなのだと気づいてしまった。
そして、彼のムカつくと思っていた行動全てが、いわゆる『小学生男子は好きな女の子にいじわるしたくなる』心理からきているんじゃないかとアイリスに言われたのだ。
そう考えてみると、確かにそうかもしれない……と思い始め、それから私は彼をかなり意識するようになってしまっていた。完全なる失策だ。
あぁ、何故私は――
「なんで、こんなヤツを好きになっちゃったんだろ……」
思わず漏れた言葉を聞き逃さず、彼はそれを拾って私に笑顔を返した。彼は顔が赤くなった上、笑顔は、照れたような笑顔を見せたのだ。
「……ああ、俺もだ。何故こんなヤツを好きになったのか俺にも分からん。だが、俺たちは運命だったのかもしれないな」
「……ちょ、しおらしくなるのはやめてください!い、いたたまれないですわ……!」
お互い初心なようで、たった一言でお互い顔を真っ赤に染め上げた。前途多難な恋路になりそうだが……それも悪くない。
――――相変わらず性格はクソだが、それも受け入れられそうだ。前世でこんなこと(俺たちは運命云々発言)が厨二くさくて鳥肌が立っただろうが、何故だろう。クラジオにはよく似合って、むしろときめきすら覚えてしまう。
すっかり私もこちらの世界に馴染んでしまったのだな……と今更ながら思う私であった。
◆◆◆
そして今日は結婚式。血痕式にならなくて良かった。危うく国を挙げて血祭りを決行することになるところだった。
「綺麗ですよアクレシア様」
「その口調はやめなさい、寒気がするわ」
「あっそう?……すごく綺麗。本当、言葉にできないくらい」
私はあれから――結婚するという話が上がった時から今日までに様々な礼法を叩き込まれ、国母になるに相応しい人間になれるようにと教育を施された。『ニホン』のスパルタ教育よりえげつない。怖い。
勉強を全て終えると、私は決まって彼の――クラジオ様の執務室を訪れるようになった。癒しが足りんわ!
そんな日々を5日ほど過ごし、そろそろ逃げてもいいんじゃないかと思い始めてきた頃。それを見計らったかのようにクラジオ様から届けものがきた。
早速外装を取り、中を見るとそこにはウェディングドレスがあったり。純白のドレス、所々に散りばめられたホワイトパール、そして繊細なレースに緻密な刺繍。意匠が凝らされた一級品なのだろうと、素人目でも一目瞭然だ。
これを結婚式の前日に試着――するのも怖かったので私は当日だけ着ることにした。
着付けはアイリスに任せることにした。いや、着付けだけではなくここ最近は色々任せていた。お茶やらお菓子やら。彼女の作るものは何もかもが美味しかった。さすが前世持ち……いや、この味はこの世界に来てから特訓して出せるようになったものだと言っていたのだから、これは前世の有無ではなく彼女の努力の賜物なのだ。
おっと、話が逸れてしまった。
とにかく今は私のウエディングドレスの着付けをしているのだが――
「えぇー、アクレシア様には赤が似合うわよ」
「いいえ、青よ!」
「花嫁らしく白の方が!」
アイリスを筆頭に、何人かのメイドも集まり――そこまでは良かったのだ。着付けも難なく済んだ。が、ただひとつ残った問題はネックレス問題だった。
ルビーが似合うか、サファイアが似合うか、ダイヤモンドが似合うか。そこが問題らしい。
自分のことなのに他人事のように聞きながら、私はネックレスの入った箱をぼんやりと眺める。
「……あ」
「ん、どうしたの、アクレシア様」
アイリスに問われ、私はとあるネックレスをひとつ手に取った。
「……私、これがいい」
そう言うとメイドたちはほんの数秒顔を見合わせ、「……あー!そういうことですのね!」と口を揃えた。
「何、どういうことよ!?」
そう問えば、代表してアイリスが口を開いた。
「だってこれ、クラジオ……様から頂いたものでしょ?それを結婚式に……って健気すぎる。それにこれ、クラジオ様の瞳の色じゃん。好きな人の瞳の色の何かを身に纏うと恋が叶う、みたいなジンクス信じてたんだね。意外」
「うるさいわね」
ネックレス問題も解決し、あとは婿を待つだけになったところで扉がノックされた。
「は、入って大丈夫です」
そう言うと扉は平生よりゆっくりと開いた。チラッと覗かせたクラジオ様の顔が可愛い。さすが私の推し。白い燕尾服を身に纏った彼は、神々しいほどに輝いていた。そして何より目を引いたのは、綺麗に整えられた彼の美しい茶髪に輝く金色のピン。ネクタイピンは水色。――金は私の髪の色、水色は私の瞳の色。
私の色を彩った彼。
「…………とても、綺麗だ」
ぼんやりと、思わず口をついたように言う彼。
私は思わず頬を赤らめた。しかしなんとか「あ、あなたも」と返すと、彼は顔を赤らめた。今日来ている服が白色なだけに、尚更その顔色は目立つ。……それにしたって綺麗な人だな。本当に男なの?
ぽやーっと彼に見とれていたら、不意に声がかけられた。
「…………あのー、自分たちの世界に入るのは式挙げ終わってからにしてくださいね」
「……だ、そうだ。式が終わったら楽しみにしておけ」
「……っ、はぁ!?」
――――あぁやはり、この結婚は前途多難な予感しかしない、が。私は彼と紡ぐ未来が楽しみにたなってきた。どんな未来が待っているのだろう。この世界を攻略した私も知らない、特別な私だけのクラジオ様。
「……さぁ、行こうか」
窓から差し込む光がクラジオ様を柔らかく照らし、そらはまるで後光のよう。
「……えぇ」
差し出された手のひらに自身の手を乗せ、私は結婚式会場へと向かった――。
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