宝くじが当たったボッチの俺が高嶺の花で隠れドスケベな巨乳生徒会長を買ったら、日々エロく迫られて人生が変わった。

ファッション@スカリー

文字の大きさ
65 / 91

第65話 始まるドタバタ海の家営業!

しおりを挟む
灼熱の太陽、潮風、遠くから響く笑い声。ここだけ切り取れば絵に描いたような夏だ——

でも俺の現実は違った。海の家には行列ができ注文が止まらない。
頼みの綱だった男店長の三上みかみさんは、予想以上の人の入りで切れてしまった食材調達のために外出中。

そして残されたスタッフは俺と、霞、楓、唯先輩。
海の家舐めてた。ヤバい、忙しすぎる……でも色々眼福すぎる……

いま俺の視界に入っているもの……それは水着の上から薄手のTシャツを羽織り、ヘソ出しスタイルにホットパンツという格好でポニーテールを揺らしながらホールを駆け回る楓の姿だ。

透ける水着に引き締まったウエスト、ちらりと覗くおへそ……そのすべてが妙にセクシーでどうにも気分が落ち着かない。
そんな彼女が、笑顔でまっすぐこちらに駆け寄ってくる。

「鷹村ぁ!!かき氷イチゴ2つ追加ね!あとビールが2つ!あと……なんだっけ?なんだっけ鷹村ぁ!?」
「いや俺がわかるワケないだろ!?メモってないのか!?」
「メモが汚くて読めないんだもん……」

どこかしゅんとした表情でこちらを見てくる楓に自然と湧き上がるのは、苛立ちじゃなくてあたたかい気持ちだった。
まだ慣れないんだからうまくいかないのは当たり前だ。
それでも必死に食らいついてる彼女を見てると素直にすごいって思う。

「じゃあもう一回お客さんに聞いてこよう!なんかあったら俺とか唯先輩にいつでも言えよ?」
「わかった!いってくる!」

そう言って元気にお客さんの元へ戻っていく楓の背中を見送りながら俺は手を動かしてドリンクを作り、かき氷マシーンを回し続ける。
そんな中、ふいに横から声が掛けられた。

「楓、頑張ってるわね……」
「あいつ運動神経良いからホール駆け回るの向いてるのかもな、でも霞もキッチンに馴染んでるじゃないか、よくそんな量の焼きそば作れるな……」
「そう?やることは単純だからそこまで難しくないわ」
「十分凄いけどなぁ……」

熱い鉄板の上で大量の焼きそばの具を炒めながらしれっとそんなことを言ってくる霞に呆れた視線を向けつつ、俺はジョッキにビールを注ぎ始める。

夜会巻きにカジュアルなTシャツとエプロン姿の霞はどこか普段よりも色っぽく、そのうなじに目が吸い寄せられた瞬間、俺の思考は一気に霞へと引き込まれていた。
視線を落とせばエプロン越しでも分かるほど主張してくるGカップおっぱい(楓調べ)。
視線を奪われないほうが難しい。

「ちょっと恭介、ビール溢れてるわよ?」

その声で、俺は一気に現実に引き戻された。

「えっ!?あっ!?悪い……」
「もう、しっかりしてよね」

呆れたように口ではそう言いながらも、どこか楽しげな笑顔を向けてくる彼女。
そんなふたりの会話の中にハキハキとした声が割り込んできた。

「霞ちゃん焼きそば3つ追加でお願い!あと恭くんビール3つ追加!!それが終わったらコーラ2つね!!」
「「はいっ!!」」

唯先輩の声が飛んだ瞬間、俺と霞の返事が自然と重なった。
それくらい今日のこの店は唯先輩を中心に回っている。

俺たちにとって全体を見渡して的確に指示を出してくれる存在がどれだけ貴重か。
それを全力で体現してるのが唯先輩だった。
もし先輩がいなかったら、今頃この店は軽く沈没してたと思う。

そんな先輩も、楓とまったく同じスタイルで水着に薄手のTシャツ、ホットパンツ姿だ。
ただひとつ決定的に違うのは、Tシャツ越しにうっすら透けるスイカのような圧倒的なおっぱいの存在感。
そして先輩が店内を忙しなく走り回るたびに、その爆乳がふわふわぷるるんと暴力的に揺れ動いている。

まさしくロリ爆乳の化身と化した先輩はホール内で完全にお客さんの注目の的となっていた。特に男性に。
その影響か、料理の提供が多少遅れても誰ひとり文句を言う者はいない。
むしろ、視線はただひたすらに先輩のおっぱいへと注がれていた。

まあ見ちゃうよね……男なら…

本当に頼れる先輩だが、俺も目のやりに困っている。
直視すればいとも簡単にごっそりSAN値が削られてしまうまさに魔乳。

そんなこんなで、てんてこ舞いになりながらもどうにか忙しい時間を乗り越えた俺たち。ようやく店内も落ち着いてきた頃、やっと三上さんが買い出しから戻ってきた。

「ごめんね鷹村くん休憩なしで働かせて……今日はみんな時給2倍にするから勘弁して!」
「いいんですか!?」
「もちろん!じゃあ俺がそこ変わるから休憩行ってきていいよ!あと休憩入ってない人っている?」
「唯先輩かと」
「神山さんだね?じゃあふたりで休憩行ってきてもらってもいい?」
「わかりました!」

俺は三上さんと持ち場を交代すると、唯先輩にその旨を伝え一緒に休憩へ向かう。
まかないはもちろん屋台飯。店の裏手にあるベンチに腰を下ろし先輩と並んでそれを胃に流し込んだ俺たちは、すぐに店内へと戻ることにした。

その途中——

かき氷器の前を唯先輩を先頭に通りかかったその瞬間……

「あっ!!」

突然三上さんの大きな声が飛んできたかと思うと俺の目の前を何かが勢いよく横切った。
それは、紛れもなくかき氷のシロップが入ったボトルだった。
そしてその直後。唯先輩の悲鳴が店内に響き渡った。

「キャッ!!」

まるでスローモーションだった。
シロップボトルがツルンと唯先輩の足元に滑り込み、足を取られた先輩はまるでコントのように宙を舞ってそのまま俺の胸元に背中からダイブしてきた。

「うおっ先輩!?」


    ぐにゅ♡


咄嗟に倒れてきた先輩を抱き留めようと俺は反射的に腰に両腕を回したことで、先輩のスイカのようなおっぱいがふわっと俺の腕に乗っかってくる。
その下乳の柔らかさに心臓が跳ね上がってしまい、俺はすぐさま先輩を引き起こし慌てて手を離した。

「……ごめん、恭くんありがと♡」

妙にまわりが静かな気がして先輩の言葉がやけに鮮明に耳に届いた。
その違和感を感じながらも、ふと顔を赤らめながら笑顔を向けてくる先輩の顔を見て俺は絶句した。

先輩の顔面や身体のあらゆる所にまっ白でベトベトな液体……練乳が飛び散っていたから……

「なにこの白いネバネバ……練乳?」

そして何を思ったのか先輩は顔に着いた練乳を指先ですくい取ると口に運びペロリと舐めてみせる。

「先輩なにしてんすか!?ちょっと!洗いに行きましょ!?」
「えっ?なに焦ってるの恭くん…………あっ、もしかして……おねぇさんにそんな目線向けて……恭くんのエッチ♡」

先輩がまるで小悪魔のような笑顔でニヤニヤと俺の顔を見つめてくる。俺はその視線から逃げるようにすぐさま視線を逸らす。

なんとはいわないが、エロすぎる……クソッ!

そんな考えを持ったのは俺だけではないようで、こちらに視線を送っている男性客数人は前屈みになっていた。

こんなドタバタな営業があと2日もあると思うと身が持つのか心配になる。
そんな心配を胸に、俺は先輩をトイレに押してゆくのだった——



次回:夜もドタバタ!熱い夜はこれから……
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

キャバ嬢(ハイスペック)との同棲が、僕の高校生活を色々と変えていく。

たかなしポン太
青春
   僕のアパートの前で、巨乳美人のお姉さんが倒れていた。  助けたそのお姉さんは一流大卒だが内定取り消しとなり、就職浪人中のキャバ嬢だった。  でもまさかそのお姉さんと、同棲することになるとは…。 「今日のパンツってどんなんだっけ? ああ、これか。」 「ちょっと、確認しなくていいですから!」 「これ、可愛いでしょ? 色違いでピンクもあるんだけどね。綿なんだけど生地がサラサラで、この上の部分のリボンが」 「もういいです! いいですから、パンツの説明は!」    天然高学歴キャバ嬢と、心優しいDT高校生。  異色の2人が繰り広げる、水色パンツから始まる日常系ラブコメディー! ※小説家になろうとカクヨムにも同時掲載中です。 ※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

プール終わり、自分のバッグにクラスメイトのパンツが入っていたらどうする?

九拾七
青春
プールの授業が午前中のときは水着を着こんでいく。 で、パンツを持っていくのを忘れる。 というのはよくある笑い話。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

みんなの女神サマは最強ヤンキーに甘く壊される

けるたん
青春
「ほんと胸がニセモノで良かったな。貧乳バンザイ!」 「離して洋子! じゃなきゃあのバカの頭をかち割れないっ!」 「お、落ちついてメイちゃんっ!? そんなバットで殴ったら死んじゃう!? オオカミくんが死んじゃうよ!?」 県立森実高校には2人の美の「女神」がいる。 頭脳明晰、容姿端麗、誰に対しても優しい聖女のような性格に、誰もが憧れる生徒会長と、天は二物を与えずという言葉に真正面から喧嘩を売って完膚なきまでに完勝している完全無敵の双子姉妹。 その名も『古羊姉妹』 本来であれば彼女の視界にすら入らないはずの少年Bである大神士狼のようなロマンティックゲス野郎とは、縁もゆかりもない女の子のはずだった。 ――士狼が彼女たちを不審者から助ける、その日までは。 そして『その日』は突然やってきた。 ある日、夜遊びで帰りが遅くなった士狼が急いで家へ帰ろうとすると、古羊姉妹がナイフを持った不審者に襲われている場面に遭遇したのだ。 助け出そうと駆け出すも、古羊姉妹の妹君である『古羊洋子』は助けることに成功したが、姉君であり『古羊芽衣』は不審者に胸元をザックリ斬りつけられてしまう。 何とか不審者を撃退し、急いで応急処置をしようと士狼は芽衣の身体を抱き上げた……その時だった! ――彼女の胸元から冗談みたいにバカデカい胸パッドが転げ落ちたのは。 そう、彼女は嘘で塗り固められた虚乳(きょにゅう)の持ち主だったのだ! 意識を取り戻した芽衣(Aカップ)は【乙女の秘密】を知られたことに発狂し、士狼を亡き者にするべく、その場で士狼に襲い掛かる。 士狼は洋子の協力もあり、何とか逃げることには成功するが翌日、芽衣の策略にハマり生徒会に強制入部させられる事に。 こうして古羊芽衣の無理難題を解決する大神士狼の受難の日々が始まった。 が、この時の古羊姉妹はまだ知らなかったのだ。 彼の蜂蜜のように甘い優しさが自分たち姉妹をどんどん狂わせていくことに。 ※【カクヨム】にて編掲載中。【ネオページ】にて序盤のみお試し掲載中。【Nolaノベル】【Tales】にて完全版を公開中。 イラスト担当:さんさん

処理中です...