センパイとは恋しませんっ!

こすもす

文字の大きさ
60 / 111
第3章 ぼくに降り注ぐのはドキドキとモヤモヤと。

学校でいけないことしちゃダメです6*

しおりを挟む
「はぁっ、よ、よかった……」
「な。見つからなかっただろ」

 聖先輩はドヤ顔でそう言うので、ぼくはまたキッと睨みつけた。

「なんでそんな偉そうなんですかっ! そもそも先輩がこんな事しなかったら……」
「こんな事って、こんな事?」
「ぁ……あっ、んぅ」

 聖先輩の親指の先が亀頭の窪みをすり上げた。
 もう焦らしに焦らされたそのペニスは、気を抜けばすぐにでも欲望を解放してしまいそうだった。

「ん……っ、ぃやっ……」
「今出さないと、また誰か来てずっとお預け食らったままかもしれないな」
「やっ……そんなのっ……やだっ」
「じゃあもう、イけ。俺にエロい顔見せながら」

 急に片方の手でやんわりと玉を揉まれ、目の前にチカチカと星が瞬いた。
 くにゅ、と優しい手つきで転がされて、片方では皮を引っ掻くようにして扱きあげられる。
 間近で聖先輩にビー玉みたいな目で見つめられ、ぼくはその視線でもなぜか感じてしまい、体の芯から震えた。
 同時に二箇所弄られて、気持ち良すぎて訳が判らない。

「──あっ、あ……っ、先輩っ、んっ、イくっ、イきますっ」

 しっかりと視線を絡ませながら、宣言通りに聖先輩の手の中に白濁を吐き出した。
 はー、はー、と深呼吸をしながら、ぼくは聖先輩の肩口にコテンと頭を預ける。
 今日は髪や服を汚すことはしなくて一安心した。

「気持ち良かったか」
「は、はい……すいません、ぼくばっかり……こんな……」
「少しは分かっただろ。俺、結構嫉妬深いんだって事」

 横向きにギュッと抱きしめられながら、ぼくは視線を床に彷徨わせる。
 そうか。なんでこうなったかって、そもそもぼくが、歩太先輩を見ていたから聖先輩はこうしてぼくに意地悪したんだった。
 聖先輩の首筋からは、甘くていい匂いがする。
 心地良くて、そこから顔がなかなか上げられなかった。

(聖先輩、ぼく……聖先輩が……)

 ハッとして目を見開く。
 
 今、自然と沸いてきた感情に戸惑った。
 確かにこの間までは、歩太先輩のことしか頭になかったはずなのに。
 こうして体に触れられると、脳が蕩ける。聖先輩はまるで麻薬みたいな人だ。

 体が気持ち良くなっているから脳が勘違いしているってことはないだろうか。
 例えばこれがもし、歩太先輩にやられていたら?
 ぼくは「この人が好きだ」と同じようなことを思うんじゃないのか。

 聖先輩は目を閉じて、ぼくの髪に優しいキスを落とす。
 なんだか泣きたくなってしまった。
 ぼくがこんなに複雑な心境を抱えているだなんて、夢にも思ってないんだろう。

 ぼくのことが大好きな聖先輩……。
 本当の事を知ったら、聖先輩はどう思うんだろう……。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

幼馴染み

BL
高校生の真琴は、隣に住む幼馴染の龍之介が好き。かっこよくて品行方正な人気者の龍之介が、かわいいと噂の井野さんから告白されたと聞いて……。 高校生同士の瑞々しくて甘酸っぱい恋模様。

有能副会長はポンコツを隠したい。

さんから
BL
2.6タイトル変更しました。 この高校の生徒会副会長を務める僕・東山 優真は、普段の仕事ぶりから次期生徒会長の最有力候補と言われている。……んだけど、実際は詰めの甘さやうっかりミスを根性論でカバーしてきたポンコツだ。 こんなに頑張れているのは、密かに思いを寄せている安西生徒会長のため。 ある日、なんの奇跡か会長に告白され晴れて恋人同士となった僕は、大好きな人に幻滅されないためにポンコツを隠し通すと決めたけど……!?(内容は他サイト版と同じですが、こちらの方がちょっと読みやすいはずです)

番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か

雪兎
BL
第二性が存在する世界。 Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。 しかし入学初日、彼の前に現れたのは―― 幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。 成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。 だが湊だけが知っている。 彼が異常なほど執着深いことを。 「大丈夫、全部管理してあげる」 「君が困らないようにしてるだけだよ」 座席、時間割、交友関係、体調管理。 いつの間にか整えられていく環境。 逃げ場のない距離。 番を拒みたいΩと、手放す気のないα。 これは保護か、それとも束縛か。 閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。

どうせ全部、知ってるくせに。

楽川楽
BL
【腹黒美形×単純平凡】 親友と、飲み会の悪ふざけでキスをした。単なる罰ゲームだったのに、どうしてもあのキスが忘れられない…。 飲み会のノリでしたキスで、親友を意識し始めてしまった単純な受けが、まんまと腹黒攻めに捕まるお話。 ※fujossyさんの属性コンテスト『ノンケ受け』部門にて優秀賞をいただいた作品です。

モテる兄貴を持つと……(三人称改訂版)

夏目碧央
BL
 兄、海斗(かいと)と同じ高校に入学した城崎岳斗(きのさきやまと)は、兄がモテるがゆえに様々な苦難に遭う。だが、カッコよくて優しい兄を実は自慢に思っている。兄は弟が大好きで、少々過保護気味。  ある日、岳斗は両親の血液型と自分の血液型がおかしい事に気づく。海斗は「覚えてないのか?」と驚いた様子。岳斗は何を忘れているのか?一体どんな秘密が?

告白ごっこ

みなみ ゆうき
BL
ある事情から極力目立たず地味にひっそりと学園生活を送っていた瑠衣(るい)。 ある日偶然に自分をターゲットに告白という名の罰ゲームが行われることを知ってしまう。それを実行することになったのは学園の人気者で同級生の昴流(すばる)。 更に1ヶ月以内に昴流が瑠衣を口説き落とし好きだと言わせることが出来るかということを新しい賭けにしようとしている事に憤りを覚えた瑠衣は一計を案じ、自分の方から先に告白をし、その直後に全てを知っていると種明かしをすることで、早々に馬鹿げたゲームに決着をつけてやろうと考える。しかし、この告白が原因で事態は瑠衣の想定とは違った方向に動きだし……。 テンプレの罰ゲーム告白ものです。 表紙イラストは、かさしま様より描いていただきました! ムーンライトノベルズでも同時公開。

俺の親友がモテ過ぎて困る

くるむ
BL
☆完結済みです☆ 番外編として短い話を追加しました。 男子校なのに、当たり前のように毎日誰かに「好きだ」とか「付き合ってくれ」とか言われている俺の親友、結城陽翔(ゆうきはるひ) 中学の時も全く同じ状況で、女子からも男子からも追い掛け回されていたらしい。 一時は断るのも面倒くさくて、誰とも付き合っていなければそのままOKしていたらしいのだけど、それはそれでまた面倒くさくて仕方がなかったのだそうだ(ソリャソウダロ) ……と言う訳で、何を考えたのか陽翔の奴、俺に恋人のフリをしてくれと言う。 て、お前何考えてんの? 何しようとしてんの? ……てなわけで、俺は今日もこいつに振り回されています……。 美形策士×純情平凡♪

兄貴同士でキスしたら、何か問題でも?

perari
BL
挑戦として、イヤホンをつけたまま、相手の口の動きだけで会話を理解し、電話に答える――そんな遊びをしていた時のことだ。 その最中、俺の親友である理光が、なぜか俺の彼女に電話をかけた。 彼は俺のすぐそばに身を寄せ、薄い唇をわずかに結び、ひと言つぶやいた。 ……その瞬間、俺の頭は真っ白になった。 口の動きで読み取った言葉は、間違いなくこうだった。 ――「光希、俺はお前が好きだ。」 次の瞬間、電話の向こう側で彼女の怒りが炸裂したのだ。

処理中です...