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第4章 ぼくの運命が変わる日
目覚めたら保健室
しおりを挟む目を開けたら、見慣れない天井が見えた。
しばらくぼーっとしてしまう。
どうやらここは保健室で、ぼくは白いベッドに寝かせられていたみたいだ。
ここから寝転がって見る景色ってこんな感じなんだなってまだ覚醒していない頭で考える。
ぼくは確か……バスケの試合をしていたはず……
「あ、包帯」
寝転がりながら手をあげると、左手首には包帯が巻かれていて、少し捻ると痛みが走った。
そして何より、違和感を感じる脇腹。
そこだけが激しい筋肉痛になったみたいにジンジンする。
「そうだ、ぼく、あの二年生に体当たりされて……」
シュートを打つ前にぼくに突進してきた、あいつ。
ぼくの脇腹に肘を入れてきたんだ。
思い出した途端にムカムカとしてきた。
許せん。あいつ絶対わざとやってきただろ。
それにしても、試合はどうなったのだろう。
時計を見ると、もうすべての競技が終わっていてもおかしくない時間だったのでソワソワした。
外に出てみようかと考えていた矢先、カーテンが開けられて、歩太先輩が顔を覗かせた。
「小峰、大丈夫か」
「あぁ、先輩、ぼく……」
「まだ寝てていいよ。もう少ししたら小峰の担任が病院に連れていってくれるみたいだから」
歩太先輩は丸い椅子を引き寄せて座った。
まるでこの間の立場が逆転したみたいだ。先輩はぼくを、心配そうに見つめている。
「小峰に怪我をさせた二年には、きつく言っておいたから。一応反省の色は見せていて、今度改めて小峰に謝りたいとも言っていたから許してやってくれ」
それを聞いて少しホッとした。
わざとではなく、どうにか勝ちたいという気持ちが先行しすぎての行動だったのだろう。
「ぼくの試合って、結局どうなったんですか?」
「小峰が倒れたから、それどころじゃなくなったよ。そこで中断したけど、小峰のチームが勝ちになった。その後の試合から再開して、さっき閉会式が終わったところ」
「えっ、先輩たちはどうなったんですか?」
「うん、出来たよ、優勝」
「そうですか、良かったですね! 歩太先輩も聖先輩も凄い活躍でしたもんね!」
口に出してみて、ふと気付いた。
ぼくが倒れる寸前、聖先輩がぼくの名を呼んでいた気がする。
けどこの場に、聖先輩はいない。
歩太先輩はそんなぼくの思考を読み取ったみたいに、ふっと表情に翳りを見せた。
「聖は、ここに来ないよ」
先輩の低音ボイスが、やたらと室内に響いた。
「えっ?」
「あいつ、殴ろうとしたんだ。小峰にぶつかってきた奴を」
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