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第4話
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実は気になっていた事があったから、話すきっかけが出来てちょうど良かった。
エッチをしたあの日以来、瞬くんは何故か俺を避けるようになっていた。
……気がするだけで、本人はそんな気は無いのかもしれないけど、なんとなく態度がよそよそしくなったなと感じていた。
連絡も付き合いたての頃みたいに頻繁には来なくなったし、けれどこちらから連絡すれば、バイトで忙しいからまた連絡する、と言っておいて結局連絡が来なかったり。
結局、夏休みは殆ど一緒に遊んだり出来なかった。
今日だって、前だったら約束していなくても待っていてくれたのに、俺が引き止めていなかったら勝手に一人で帰ろうとしていたし。
「どしたの? 修介。俺バイトあんだけど」
瞬くんは面倒だと言わんばかりの態度でそのサラサラな長い前髪を右手でかきあげた。
ああ、今日も安定のカッコよさ……
と惚れ惚れしつつ、早速疑惑を追求する事にした。
「瞬くん! あのさ、俺、なんか変な噂聞いたんやけど」
「変な噂って?」
「同じクラスの奴が、瞬くんとA組の奴がキスしてるとこ見たって言うてたんやけど……」
そう言うと、瞬くんの目が少しだけ泳いだ。
それを見てこちらも動揺してしまい、思わず早口になってしまう。
「そっ、そんなん嘘に決まっとるよね? だって、俺達付きおうてるんやし……」
「あーんだよ、見られとったんか……恥ずいなぁ」
瞬くんはポケットに手を入れたまま、壁に背中をつけて首を傾げて斜め上に視線を向けた。
まるで開き直ったような態度。
「えっ! ホンマなんか?! なんで……っ?!」
次の瞬間、彼の口からとんでもない言葉が飛び出した。
「だってあいつと付き合っとるんやもん。キスぐらいするやろ」
──ん?
エッチをしたあの日以来、瞬くんは何故か俺を避けるようになっていた。
……気がするだけで、本人はそんな気は無いのかもしれないけど、なんとなく態度がよそよそしくなったなと感じていた。
連絡も付き合いたての頃みたいに頻繁には来なくなったし、けれどこちらから連絡すれば、バイトで忙しいからまた連絡する、と言っておいて結局連絡が来なかったり。
結局、夏休みは殆ど一緒に遊んだり出来なかった。
今日だって、前だったら約束していなくても待っていてくれたのに、俺が引き止めていなかったら勝手に一人で帰ろうとしていたし。
「どしたの? 修介。俺バイトあんだけど」
瞬くんは面倒だと言わんばかりの態度でそのサラサラな長い前髪を右手でかきあげた。
ああ、今日も安定のカッコよさ……
と惚れ惚れしつつ、早速疑惑を追求する事にした。
「瞬くん! あのさ、俺、なんか変な噂聞いたんやけど」
「変な噂って?」
「同じクラスの奴が、瞬くんとA組の奴がキスしてるとこ見たって言うてたんやけど……」
そう言うと、瞬くんの目が少しだけ泳いだ。
それを見てこちらも動揺してしまい、思わず早口になってしまう。
「そっ、そんなん嘘に決まっとるよね? だって、俺達付きおうてるんやし……」
「あーんだよ、見られとったんか……恥ずいなぁ」
瞬くんはポケットに手を入れたまま、壁に背中をつけて首を傾げて斜め上に視線を向けた。
まるで開き直ったような態度。
「えっ! ホンマなんか?! なんで……っ?!」
次の瞬間、彼の口からとんでもない言葉が飛び出した。
「だってあいつと付き合っとるんやもん。キスぐらいするやろ」
──ん?
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