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67 待て
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「待て。早まるな。」
「早く…」
「待ーて! タイミングは俺が決める。食べたなら食器、片づけるぞ。」
「…片づける。」
一織は素直に頷く。
どんだけ早くベッドに行きたいんだよ…ってくらい、一織が素早く動く。
…
…
…
「片づけ終わったら、映画観よ?」
やっぱり、ご褒美を後延ばししてるの?って顔をする一織。
「違うよ。恋人だろ? 俺たち。映画、観たい。」
きゅるん。
どうよ?この甘えた感じ?好きだろ?
「恋人」って言葉に、大型犬の耳がピンと立った。
「うん。観る。」ぶんぶん尻尾を振ってる。
ほんとにちょろい。
俺たちは一緒に食器を片づけてから映画を観た。
今、人気のホラーなんだけどさ、怖くて一人で観る勇気なかったんだよね~。
ソファに並んで座る、俺たち。
クッションを胸に抱えていたのに…
「ギャッ!」
一織の腕に飛びつく。
怖くて、一織の胸に顔をうずめる。
このとき一織は幸せを噛みしめていたみたいだけど、俺は全く気づいていなかった。
映画が怖すぎて、それどころじゃない。
どうしよう…最後まで観られないかも。
でも、観たい…
その葛藤の中、織に抱きつきながら、なんとか映画を観終えた。
怖かった…。
ビックリするくらい怖かった。
ちょっと…ひとりでトイレとか行くの怖いかも。
お風呂入ってシャワー浴びてるときとか後ろ見ちゃう感じの…恐怖感がまだ残ってる。
どうしよう…。
そのとき、一織がスッと立った。
「一織、どこ行くの?」
なんで、離れるんだよ!
「ん? 水飲もうかと思って。」
「待って、俺も行く。」
俺は一織の袖を掴み、後ろをついて行った。
とりあえず、今はくっついていたい。
「どうした?」
一織が不思議そうに聞いてくる。
「なんでもない。」
「…怖かった?」
「はぁ? 違う。怖くないし。」
「そっか…。あっ…。そういえば、急ぎで一件、確認しないといけない書類があるから、ひとりでベッドに行ける?」
「え?」
「ごめんね。」
…
…
…
「それ今日中?」
「深山さんから連絡来てたから…。」
「一織…今から、ご褒美時間。」
「え?」
「歯を磨いたら、ご褒美時間。」
「いいの?」
こくん、と俺は頷く。
「わかった。じゃ、洗面所行こう。」
俺は一織の袖を掴んだまま、ついて行った。
一織が鼻歌交じりになってる。
…
…
…
「一織…仕事、嘘だろ?」
「早く…」
「待ーて! タイミングは俺が決める。食べたなら食器、片づけるぞ。」
「…片づける。」
一織は素直に頷く。
どんだけ早くベッドに行きたいんだよ…ってくらい、一織が素早く動く。
…
…
…
「片づけ終わったら、映画観よ?」
やっぱり、ご褒美を後延ばししてるの?って顔をする一織。
「違うよ。恋人だろ? 俺たち。映画、観たい。」
きゅるん。
どうよ?この甘えた感じ?好きだろ?
「恋人」って言葉に、大型犬の耳がピンと立った。
「うん。観る。」ぶんぶん尻尾を振ってる。
ほんとにちょろい。
俺たちは一緒に食器を片づけてから映画を観た。
今、人気のホラーなんだけどさ、怖くて一人で観る勇気なかったんだよね~。
ソファに並んで座る、俺たち。
クッションを胸に抱えていたのに…
「ギャッ!」
一織の腕に飛びつく。
怖くて、一織の胸に顔をうずめる。
このとき一織は幸せを噛みしめていたみたいだけど、俺は全く気づいていなかった。
映画が怖すぎて、それどころじゃない。
どうしよう…最後まで観られないかも。
でも、観たい…
その葛藤の中、織に抱きつきながら、なんとか映画を観終えた。
怖かった…。
ビックリするくらい怖かった。
ちょっと…ひとりでトイレとか行くの怖いかも。
お風呂入ってシャワー浴びてるときとか後ろ見ちゃう感じの…恐怖感がまだ残ってる。
どうしよう…。
そのとき、一織がスッと立った。
「一織、どこ行くの?」
なんで、離れるんだよ!
「ん? 水飲もうかと思って。」
「待って、俺も行く。」
俺は一織の袖を掴み、後ろをついて行った。
とりあえず、今はくっついていたい。
「どうした?」
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「なんでもない。」
「…怖かった?」
「はぁ? 違う。怖くないし。」
「そっか…。あっ…。そういえば、急ぎで一件、確認しないといけない書類があるから、ひとりでベッドに行ける?」
「え?」
「ごめんね。」
…
…
…
「それ今日中?」
「深山さんから連絡来てたから…。」
「一織…今から、ご褒美時間。」
「え?」
「歯を磨いたら、ご褒美時間。」
「いいの?」
こくん、と俺は頷く。
「わかった。じゃ、洗面所行こう。」
俺は一織の袖を掴んだまま、ついて行った。
一織が鼻歌交じりになってる。
…
…
…
「一織…仕事、嘘だろ?」
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