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第21話 2人で使う?
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部屋に戻ると、レイはネクタイに手をかけながら、先にシャワーを浴びると言い出した。
「え? 入浴剤、一緒に使わないんですか?」
その言葉に、レイの手がピタリと止まった。
「一緒に入るってこと?」
そう聞かれて、慌てた。
「ち、違います! 僕がお風呂の準備をするので、レイが先に湯船につかればいいかなって思っただけで……ぼ、僕はひとりで入れます!」
そう言ったのに――どうして、こうなったんだろう。
レイの腕にすっぽりと収まるような形で、湯船につかっている。
僕の背中に、レイのモノが当たっているのがわかる。すごく硬くなってる。
でもレイは、まったく気にせず、湯船のお湯を僕の腕に優しくかけてくる。
「リョクの入浴剤、どう? リラックス効果とか、元気が出るようにって、僕に合わせて作ってくれて。すごく好き。」
「うん。いい。リョクはいつごろから作り始めたの?」
「どうだろう……最初は、リョクが小学校の時にバスボムを作ってくれて……それから、かな」
「そっか。そんな時から。あと、会社の噂は明日までになくすから。ごめん」
「えっ?」
「イヤな思いさせて、ごめん」
「ちが……」
否定しようとしたものの、そもそもキョウカさんと"二股みたいな状態"になっているのが原因のひとつじゃないかと思い始めて――レイのせいじゃない、という気持ちにもなってくる。
「だ、大丈夫。ただ……キョウカさんが、レイと僕のこと知ったら、ちょっと悲しむんじゃないかって」
「どうして?」
「だって。レイの家に僕がいるって、知ってますよね?」
「うん」
「だったら……」
「キョウカのことは、気にしなくていい」
気にしなくていい――なんて。そんな不誠実なこと、できない。
そう思って上半身をレイから離し、向き合おうとしたとき、レイの手が僕の後頭部に当てられて、そのままキスされた。
「んっ……んんっ、まっ……」
突然のキスに戸惑いながらも、久しぶりの心地よさにすぐ受け入れてしまう。
「んふっ、あっ……気持ちいい……」
思わず漏れてしまう声。満足そうなレイの顔。ふいに唇を離された。
「アオがひとりで入れるの、わかったから。オレは先に出るよ」
そう言って、レイは湯船から出ていった。
僕は少し拍子抜けしながら、ひとり湯船につかる。
「……ん~、なんだよ、もう」
キスのあとの「続き」があると思っていた。――僕だけが、したいのかな。もう、全然わからない。
しばらく湯船につかり気持ちを落ち着かせてから、お風呂を後にした。
今日は、少しスパイシーな香りの入浴剤だったからか、体が熱い。
バスタオルを肩にかけて、上半身は裸、ボクサーパンツの状態でリビングに行ったら、レイが驚いたような顔をした。
「あっ……すみません。なんだかすごく熱くて。もう少し涼んだら、服着ます」
さすがにだらしなかったかなと思って、慌てて言った。冷蔵庫から水を取り出していると――
「髪、乾かすから。おいで」
レイの声がいつものように言ってくれた。
まだ服は着ていなかったけれど、髪を乾かしてもらうことに慣れた僕は、何も考えずにレイの足の間にちょこんと座る。
そして、もたれるようにレイの体に寄りかかる。
この体勢、髪を乾かすにはちょっと不自然なんだけど……レイと体をくっつけていると、すごく安心するからやめられない。
体勢を直してほしいとも言われないから、いつもこの体勢でいる。
当たり前のように髪を乾かしてもらっているけど――今日は、レイの体温がいつもより熱い気がする。
あっ……違う。
僕の体温が、熱いんだ。
入浴剤の効果がまだ続いている感じ。ぼーっとしている僕に、レイが心配そうに声をかけてきた。
「大丈夫? のぼせた?」
レイの方にそっと顔を向けて、「ううん、大丈夫」そう言いながら、無意識にレイの唇を触っていた。
「どうした?」
そう聞かれて――僕は、レイにキスをした。
お風呂でされたキスのお返しのように、深く、ゆっくりと。レイは初めは驚いていたようだったけど、僕のキスに応えてくれた。
「んっ……ん……あっ……」
レイの手が、僕の胸元に降りてくる。
そして、もう片方の手は、もっと下へ。
「あっ、んんん……気持ちいい……ん……」レイの手が冷たくて、気持ちいい。
もっと触ってほしい。
「レイ……もっと……」
僕は、我慢できずにレイにお願いしていた。
「え? 入浴剤、一緒に使わないんですか?」
その言葉に、レイの手がピタリと止まった。
「一緒に入るってこと?」
そう聞かれて、慌てた。
「ち、違います! 僕がお風呂の準備をするので、レイが先に湯船につかればいいかなって思っただけで……ぼ、僕はひとりで入れます!」
そう言ったのに――どうして、こうなったんだろう。
レイの腕にすっぽりと収まるような形で、湯船につかっている。
僕の背中に、レイのモノが当たっているのがわかる。すごく硬くなってる。
でもレイは、まったく気にせず、湯船のお湯を僕の腕に優しくかけてくる。
「リョクの入浴剤、どう? リラックス効果とか、元気が出るようにって、僕に合わせて作ってくれて。すごく好き。」
「うん。いい。リョクはいつごろから作り始めたの?」
「どうだろう……最初は、リョクが小学校の時にバスボムを作ってくれて……それから、かな」
「そっか。そんな時から。あと、会社の噂は明日までになくすから。ごめん」
「えっ?」
「イヤな思いさせて、ごめん」
「ちが……」
否定しようとしたものの、そもそもキョウカさんと"二股みたいな状態"になっているのが原因のひとつじゃないかと思い始めて――レイのせいじゃない、という気持ちにもなってくる。
「だ、大丈夫。ただ……キョウカさんが、レイと僕のこと知ったら、ちょっと悲しむんじゃないかって」
「どうして?」
「だって。レイの家に僕がいるって、知ってますよね?」
「うん」
「だったら……」
「キョウカのことは、気にしなくていい」
気にしなくていい――なんて。そんな不誠実なこと、できない。
そう思って上半身をレイから離し、向き合おうとしたとき、レイの手が僕の後頭部に当てられて、そのままキスされた。
「んっ……んんっ、まっ……」
突然のキスに戸惑いながらも、久しぶりの心地よさにすぐ受け入れてしまう。
「んふっ、あっ……気持ちいい……」
思わず漏れてしまう声。満足そうなレイの顔。ふいに唇を離された。
「アオがひとりで入れるの、わかったから。オレは先に出るよ」
そう言って、レイは湯船から出ていった。
僕は少し拍子抜けしながら、ひとり湯船につかる。
「……ん~、なんだよ、もう」
キスのあとの「続き」があると思っていた。――僕だけが、したいのかな。もう、全然わからない。
しばらく湯船につかり気持ちを落ち着かせてから、お風呂を後にした。
今日は、少しスパイシーな香りの入浴剤だったからか、体が熱い。
バスタオルを肩にかけて、上半身は裸、ボクサーパンツの状態でリビングに行ったら、レイが驚いたような顔をした。
「あっ……すみません。なんだかすごく熱くて。もう少し涼んだら、服着ます」
さすがにだらしなかったかなと思って、慌てて言った。冷蔵庫から水を取り出していると――
「髪、乾かすから。おいで」
レイの声がいつものように言ってくれた。
まだ服は着ていなかったけれど、髪を乾かしてもらうことに慣れた僕は、何も考えずにレイの足の間にちょこんと座る。
そして、もたれるようにレイの体に寄りかかる。
この体勢、髪を乾かすにはちょっと不自然なんだけど……レイと体をくっつけていると、すごく安心するからやめられない。
体勢を直してほしいとも言われないから、いつもこの体勢でいる。
当たり前のように髪を乾かしてもらっているけど――今日は、レイの体温がいつもより熱い気がする。
あっ……違う。
僕の体温が、熱いんだ。
入浴剤の効果がまだ続いている感じ。ぼーっとしている僕に、レイが心配そうに声をかけてきた。
「大丈夫? のぼせた?」
レイの方にそっと顔を向けて、「ううん、大丈夫」そう言いながら、無意識にレイの唇を触っていた。
「どうした?」
そう聞かれて――僕は、レイにキスをした。
お風呂でされたキスのお返しのように、深く、ゆっくりと。レイは初めは驚いていたようだったけど、僕のキスに応えてくれた。
「んっ……ん……あっ……」
レイの手が、僕の胸元に降りてくる。
そして、もう片方の手は、もっと下へ。
「あっ、んんん……気持ちいい……ん……」レイの手が冷たくて、気持ちいい。
もっと触ってほしい。
「レイ……もっと……」
僕は、我慢できずにレイにお願いしていた。
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