【完結 R18版】ルガルの星―冷徹な社長は、僕の運命を知っていた―

綾波絢斗

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第23話 迎えた朝

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目を開けると、カーテン越しに柔らかな朝日が差し込んでいた。いつもならもう起きて朝食を作っているはずのレイが、今日はベッドの隣にいる。そして——その腕の中に、僕はいた。

レイの体温が、やさしくて気持ちいい。抱かれたまま背中を預けているこの状態が、ずっと続けばいいと思ってしまった。

——あれは、夢じゃなかったんだ。

昨夜の記憶が、ぽつりぽつりと頭に浮かぶ。抱き寄せられたときの熱。揺れる吐息。何度も名前を呼ばれたこと。そして、その合間に確かにあった、切なさのような温度。

「……ん」

レイがかすかに寝返りを打つ気配がして、僕はとっさに目をぎゅっと閉じた。すると、レイの腕に少し力が入り、僕の体がぐっと引き寄せられる。

「起きた?」

どうしよう。昨日、あんなふうになったあとで——顔が熱くなって、どこを見ればいいのかわからない。

「おはようございます」

恥ずかしさがバレないように、小さな声で挨拶した。すると肩に、チュッチュッとキスが落とされる。

「辛くない?」

……どう答えたらいいかわからなくて、コクリとうなずくことしかできなかった。

とにかく、着替えよう。そう思ってレイの腕から抜け出そうとした瞬間、さらに強く引き寄せられた。耳元で、甘く囁かれる。

「——もう一回、いい?」
「え……」

返事をする前に激しいキスが落とされて、そのまま受け入れてしまった。そして、朝からまた、甘くて深い時間になった。

腰が重くて、動けない。鏡の前に立つと、自分の首筋や体のあちこちに、赤く残った痕がいくつもある。指で触れると、少しひりっとして、まるで昨夜と今朝の出来事が「確かにあった」と主張してくるようだった。

結局、ひとりではシャワーも浴びられず、湯船にお湯を張って、レイに体を委ねる形で全部きれいにしてもらった。

——「明日、来れたら」アキトさんの言葉が、不意に頭をよぎる。

……知ってたの? アキトさん、こうなるって。もしかして——リョクも?

え、待って。みんな、知ってた……?

そう考えたら、また顔が熱くなった。恥ずかしすぎて、もう二度と誰とも目を合わせられない気がしてくる。

今日は休む? と聞かれたけど、ログのことが気になっていたし、それに、アキトさんの予想をちょっと裏切りたくて「出勤する」と答えた。

機嫌がよさそうにスーツに着替えるレイを横目に、僕はまだシャツにも手を伸ばせていない。だるくて、座ったまま。

しんどい。……平日の朝にあんなことするのは、やっぱり無理。今度は断ろう。いや、ていうか、今度も……? 次もあるって、期待してる自分がいるのが怖い。

でも朝は……朝は無理。レイの体力、底なしすぎる。

ようやくシャツに手を伸ばして、袖に腕を通したところで、準備を終えたレイがボタンを留めてくれた。もう、されるがままだ。——だって、こうなった原因はレイなんだから。

スーツも着させてもらって、ネクタイを締めてもらったところで、ふいにキスされた。抵抗できずにそのまま唇を受け入れてしまうと、さらに深いキスになっていく。

「ん……んっ」

……き、気持ちいい……。

僕の顔を見て満足したのか、「カフェオレ淹れるね」そう言って、レイは僕を抱き上げてダイニングテーブルまで連れていった。軽々とお姫様抱っこされる僕。でも、しんどすぎて、ここでもまったく抵抗できない。ただ、されるがままにレイの体に身を預ける。

すべてを知っていて、すべてに満足しているような顔をしたレイが、そこにはいた。
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