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第24話 婚約者との対面
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車での出社中、レイの肩を借りていた。運転席からは見えない位置だ。社長秘書補佐が社長に「補佐されている」なんて、絶対に知られたくない。そして僕はいつの間にか眠ってしまった。
「着いたよ。降りられる?」
「あ……寝ちゃってた。すみません、大丈夫です。降りられます」
運転手さんがレイのドアを開けるので、僕は反対のドアから出てレイを追いかける。社内の雰囲気が昨日と違う? 何かよくわからないけど……空気が違うような気がした。
社長室に入ると、アキトさんとキョウカさんがすでにいた。
「「おはよ~」」
二人は何事もなかったように挨拶をしてきた。レイはそのまま社長室に入っていった。
「今日は無理に来なくてもよかったのに」
すべてを知っていると言わんばかりの優しい声で、アキトさんが言った。
「あ……いえ、ログが気になって」
隣にレイの婚約者のキョウカさんがいて、気まずくて何も言えなかった。
「ログの件、レイにはすでに報告してあったんだけど。これ見てくれる?」
レイはもう知っていたんだ。表示されていたのは、例の「痕跡ログ」——そこに、さらに追加された不自然なアクセスライン。
「この時間帯。システム外からアクセスがあって……途中で遮断されてる。でもこの遮断、内部の誰かが意図的に行ってる」
「内部……あっ……待ってください」
「え?」
「これ……内部に見せかけて、やっぱり外からのアクセスな気がします」
「ほら、ここ」
消去されている痕跡の中から穴を見つけて、アキトさんに伝える。
「あ、ここか。ちょっとレイに伝えてくる」
アキトさんはレイに報告すると言って社長室に入って行った。そうなると当然、キョウカさんと僕が二人きりになる。気まずい……。
沈黙を破ったのはキョウカさんだった。
「今、レイの部屋にいるって聞いたよ」
「はい」
「部屋もレイと一緒に使ってるんでしょ?」
「ど……どうして知ってるんですか?」
「長い付き合いだからね~。レイってば、世話好きでしょ?」
「え……あ……」
「気になるとずっとそばに置きたくなるのよね~。レイは」
すべてを知っていて、すべてを受け入れている——その言葉に心がズキンとなる。
じゃあ、僕とレイの関係も知ってるんですか? キョウカさんはそれでいいんですか?
質問したくてやめた。だって今の状態だと、僕は二番目で、正妻になるのはキョウカさんだからだ。
「あっ、そうそう。本当は噂が出る前に対処すべきだったのに……ごめんね。対応が遅くなって。かん口令が出されたから、会社でアオ君のことを悪く言う人はいないから」
「え……でも……でもどうやって?」
「簡単よ。レイがルガルの能力を使ってみんなに伝えたから」
「それって……強制的に?」
「ん~。どちらかというと強力なお願いをした感じよ。まあ、そこは気にしないで」
「わ……わかりました」
僕とレイの関係をどこまで知っているのかわからない——沈む僕の心を見抜いてか、アキトさんから調査の依頼が来た。
ログの足跡をさらに深く掘れるか、という依頼だった。
今までは特に問題なくできていたけど、今回は少し厄介な気がしている。それでも、僕にできることはこれしかない。
「……はい」と答え、目の前の作業に集中することにした。
「着いたよ。降りられる?」
「あ……寝ちゃってた。すみません、大丈夫です。降りられます」
運転手さんがレイのドアを開けるので、僕は反対のドアから出てレイを追いかける。社内の雰囲気が昨日と違う? 何かよくわからないけど……空気が違うような気がした。
社長室に入ると、アキトさんとキョウカさんがすでにいた。
「「おはよ~」」
二人は何事もなかったように挨拶をしてきた。レイはそのまま社長室に入っていった。
「今日は無理に来なくてもよかったのに」
すべてを知っていると言わんばかりの優しい声で、アキトさんが言った。
「あ……いえ、ログが気になって」
隣にレイの婚約者のキョウカさんがいて、気まずくて何も言えなかった。
「ログの件、レイにはすでに報告してあったんだけど。これ見てくれる?」
レイはもう知っていたんだ。表示されていたのは、例の「痕跡ログ」——そこに、さらに追加された不自然なアクセスライン。
「この時間帯。システム外からアクセスがあって……途中で遮断されてる。でもこの遮断、内部の誰かが意図的に行ってる」
「内部……あっ……待ってください」
「え?」
「これ……内部に見せかけて、やっぱり外からのアクセスな気がします」
「ほら、ここ」
消去されている痕跡の中から穴を見つけて、アキトさんに伝える。
「あ、ここか。ちょっとレイに伝えてくる」
アキトさんはレイに報告すると言って社長室に入って行った。そうなると当然、キョウカさんと僕が二人きりになる。気まずい……。
沈黙を破ったのはキョウカさんだった。
「今、レイの部屋にいるって聞いたよ」
「はい」
「部屋もレイと一緒に使ってるんでしょ?」
「ど……どうして知ってるんですか?」
「長い付き合いだからね~。レイってば、世話好きでしょ?」
「え……あ……」
「気になるとずっとそばに置きたくなるのよね~。レイは」
すべてを知っていて、すべてを受け入れている——その言葉に心がズキンとなる。
じゃあ、僕とレイの関係も知ってるんですか? キョウカさんはそれでいいんですか?
質問したくてやめた。だって今の状態だと、僕は二番目で、正妻になるのはキョウカさんだからだ。
「あっ、そうそう。本当は噂が出る前に対処すべきだったのに……ごめんね。対応が遅くなって。かん口令が出されたから、会社でアオ君のことを悪く言う人はいないから」
「え……でも……でもどうやって?」
「簡単よ。レイがルガルの能力を使ってみんなに伝えたから」
「それって……強制的に?」
「ん~。どちらかというと強力なお願いをした感じよ。まあ、そこは気にしないで」
「わ……わかりました」
僕とレイの関係をどこまで知っているのかわからない——沈む僕の心を見抜いてか、アキトさんから調査の依頼が来た。
ログの足跡をさらに深く掘れるか、という依頼だった。
今までは特に問題なくできていたけど、今回は少し厄介な気がしている。それでも、僕にできることはこれしかない。
「……はい」と答え、目の前の作業に集中することにした。
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