【完結 R18版】ルガルの星―冷徹な社長は、僕の運命を知っていた―

綾波絢斗

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第27話 狙われたのは

ピピッ、ピピッ——
警告音が何度も響く。

「ログアラート?」
異変に気づいたリョクが僕のデスクに駆け寄ってくる。

「うん……かかった……!」

緊張が走る。そのとき、スマホが震えた。
アキトさんからだ。

「あっ、アキトさん! はい、こっちでも追跡してます。仮想トンネル経由だけど——できる限り追ってみます」

そう伝えた瞬間、画面に新たな情報が表示される。

「……待って。時間指定でアクセスされてる……?」

耳元から聞こえるアキトさんの声が、急に途切れる。

「……もしもし!? アキトさん? アキトさん!!」

「どうした? アキトさんになにかあった? 繋がらない?」
焦る僕に、リョクが即座に声をかけてくる。
そして冷静に指示を出した。

「先に、レイさんに連絡して。モニターを見る限り、アキトさんのGPSは動いてる。こっちから追いかける。情報は送り続けて。レイさんには、バイク借りて向かうって伝えて」

「……わかった。リョク、ごめん……お願い!」

急いでレイに連絡を取ろうとスマホを握る。でも、手が震えてボタンが押せない。

そのとき——

スマホが鳴った。表示された名前はキョウカさん。

「アキトが……アキトがいなくなったの! アオくん、アキトの場所、わかる?」

泣きそうなほど切迫した声。
何かを伝えようとしたとき、電話口の声がレイに代わった。

「アキトが連れ去られる前に、バングルを外して落として気づかせてくれてる。確認したら、連れ去られてからまだ5分しか経っていない。GPSの情報くれる?」

落ち着いたレイの声。
その声に、少しだけ心が冷静さを取り戻す。

「すぐにレイにも送るね。あと、リョクが現地に向かってる。でも、特定が難しくて……」

「わかった。アオの端末じゃ限界がある。気づいてると思うけど、社長室のもう一つのドアを開けて」

「あっ……あのドア?」

「そう。今からパスを伝える。入力して、手をかざして。アオなら認証が通るはずだ」

「わかった」

手続きをして、ドアを開ける。そこはアキトさんの部屋につながっていた。
無数のモニターと、天井まで積み上げられたサーバー群。

「……アキトさん、これ全部……ひとりで管理してたの……?」

あまりの光景に息を飲む。

「アオ?」

レイの声が、イヤホンから再び届いた。

「あっ。すみません。大丈夫です」

「左側の棚の、一番下にノートがある。取り出して」

「ありました」

「今からこっちでアクセス制限を解除する。解除が終わったら、そのノートに従って操作して」

「はい」

「アキトの紋章データを今から送る。それをもとにログを表示して、リョクとオレに情報をリアルタイムで送って」

「了解です。……あの、キョウカさんは……?」

「キョウカはそっちに向かわせる。アオの近くにいたほうがいい」

「わかりました。何かあったら、すぐ連絡します」
僕はモニターの前に座り直した。
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