【完結 R18版】ルガルの星―冷徹な社長は、僕の運命を知っていた―

綾波絢斗

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第31話 気になる香り

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いつものようにレイの胸に背を向けて寄りかかり、髪を乾かしてもらいながら、僕はカナメの情報が入ったタブレットを見ていた。

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御香カナメ(オコウカナメ)27歳
ムル(+)番(-)
幼少期にムル候補と判明し、宿舎に入る
その際、番候補から暴行を受ける
その後、宿舎から姿を消す
独自で情報を集め、依頼があればどんな仕事も引き受けていた
素性は詳しく追えていない
------------------------------

ドライヤーの音が止まる。

「うちのデータベースに侵入形跡はあったけど、データを盗む痕跡はなくて、自分の実力を試している様子だったからアキトに対応は任せてたんだ」

レイが詳しく教えてくれる。

「じゃあ、アキトさんはあの侵入がこの人だってわかってたってこと?」
「まあ、その上で何がしたいかを確かめたかったってところかな」
「どうしてリョクはこの人と一緒に逃げたんだろう。何かされてないかな」

「まあ、何かされているというよりはしてる側だと思うけど」
「え??」
「なんでもない。でもリョクは無事だと思う。今日アオ宛にボディクリームが届いていたから」

「リョクから?」
「うん。塗ってあげる」

そう言って白濁した濃厚そうなクリームを手に伸ばし、レイの手が僕の鎖骨に触れた。首やあごのラインを優しくなでてくれる。

「ほんとだ。これ、リョクのだ」
「わかるんだ」
「うん。リョクがいつもしてくれてたから」
「いつも?」

「え? うん。僕が疲れていた時にいつも塗ってくれてたんだ~」
「へえ」

レイの手が胸元からゆっくり下に伸びていく。

「ちょ……もう。そこまで」

止めようとしてレイの方を向いた時、レイの首元から甘い香りがした。

「あれ? レイ? 何か塗った?」
「ああ。リョクからもらったやつ。気になる?」

ペロリと首筋を舐める。

「ん~。なんか甘い」

チュッ。チュッ。首筋にキスをした。なんだか止まらない。

「アオ?」

不思議そうにレイが聞いてくるけど、止まらない。

「ん」

体勢をレイの向きに変えて、レイの顎ラインから首筋に唇を沿わせた。

「待って。アオ。それ以上は……」
「ん? うん。でも、もうちょっと。レイは僕の背中にボディクリーム塗って。ねっ」

レイに甘えてしまう。

「……わかった。ねえ、アオ?さっきしばらくはしないって言ったよね?」

「うん。しないよ」

言葉とは裏腹に、レイの首筋に唇を沿わせながら言った。
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