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第37話 不安は解消される?
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リョクの交渉が終わり、みんなと別れ、リョクと俺は部屋に戻ってきた。
ただ、怒りは収まらない。
寮に荷物を取りに行った時に「もうしない」と言ったばかりなのに。
その舌の根も乾かぬうちに、リョクはアキトから情報を取っていた。
アオが前に言っていた言葉が、ふいに脳裏をよぎる。
『リョク! 前に言ったよね。それをしたいんだったら、お兄ちゃんにだけって!』
何をしたのか、細かく聞かなくても想像がつく。沸々と怒りが胸の奥で熱を帯びていく。
「カナメ。ごめんねぇ」背後から、軽い声。
「カナメがひとりでやってたデータ管理、アキトさんにお願いすることにしたんだよ~。で、アキトさん専用のを作るって話してて。専用を作るにはデータが少なかったからさ~。ごめんねっ。」
後ろから抱き締められ、頬にチュ、チュと軽く触れる唇。
「あとね、レイさんのマンションのワンフロア全部、借りられることになったよぉ~」
リョクなりの交渉で状況を進めてくれたことは分かっている。分かっている、けれど。
「気持ち……ちゃんと言って」ふわりと、甘いピーチの香りが鼻先をくすぐる。
「……イヤだった」
「うん。ごめんね」
「もう、しないって言った」
「うん」
「信じられない」
「もうしないから。信じて。ごめんね」
「誰にも……してほしくない」
「うん」
「お前は俺のもの」
「うん。そうだね。全部カナメのものだよ」
何も話す気になれず、ただ黙っていたはずなのに――その香りを嗅いだ途端、胸の奥に溜めていた言葉が少しずつ零れ落ちていく。
自分がこんなにも嫉妬深いとは知らなかった。
年上なのに、こんなに独占欲が強いなんて思っていなかった。
俺だけのものになってほしくて、懇願するようにリョクの唇を奪う。リョクは嬉しそうに、そのキスを深く受け止めてくれた。
服の中に潜り込むリョクの手。ゆっくりと体を撫で、心地よい熱がじわじわと広がっていく。
「カナメ……好きだよ。カナメだけだよ」そう囁きながら、俺の中心に触れる指。最初は緩やかだった動きが、徐々に速くなる。
「ん……待って」その言葉は、いつものように無視される。
「一回出す? それとも……挿れる?」
「……挿れる」小さく呟いた瞬間、抱き上げられ、ベッドに運ばれる。
「カナメ専用の、作ったんだよ」
とろりとしたローションが肌を滑る。冷たさに身を震わせながらも、熱が身体を支配していく。
「カナメがしてほしいと思ったら反応するようになってる。……待ちきれない感じだね。かわいい」
ゆっくりと、熱いものが入り込んでくる。
「ん……っ、んんっ」
最初の瞬間だけはどうしても苦しい。
それを分かってか、リョクは丁寧に、俺の表情を確かめながら深く押し込んでいく。
「……全部入った」
満足そうに呟き、抱きしめる。動いてくれるのを待つが――リョクは、動かない。
分かる。俺に「お願い」させようとしていることも。でも今日は、絶対に言いたくなかった。さっき知った、あの事実のせいで。
「愛してる、カナメ。カナメが不安になったらすぐに言って。我慢しないで。俺はカナメのものだよ」
唇を塞がれ、深く舌を絡められる。
「カナメの顔……見せて。感じてる顔が見たい」途端に、動きが激しくなる。
「あっ……ん……気持ち……」
「気持ちいい?」
「……ん」
「声、我慢しないで。聞かせて」
「やっ……あぁっ……んっ」
「かわいい……好きだよ」
感じている顔を見られたくない――そう思うのに、快楽と甘い言葉がそれを簡単に奪っていく。
「やっ……もっと……んんっ」
「うん、もっとね。了解」
さらに深く、激しく。
俺の顔を見て、満足げに微笑むリョクの表情が、どうしようもなく悔しい。
「あ……いっ……」
「ん」
簡単にイかされる自分に腹が立つ。こんなに溺れてしまう自分が嫌だ。離れられなくなる――そんな予感が怖い。
「ね……俺、まだ。今日はカナメの不安がなくなるまで、しようね」
長く、深い夜が始まった。
その日から、リョクは俺のそばを離れない。何をするにもくっついてくるようになった。
ただ、怒りは収まらない。
寮に荷物を取りに行った時に「もうしない」と言ったばかりなのに。
その舌の根も乾かぬうちに、リョクはアキトから情報を取っていた。
アオが前に言っていた言葉が、ふいに脳裏をよぎる。
『リョク! 前に言ったよね。それをしたいんだったら、お兄ちゃんにだけって!』
何をしたのか、細かく聞かなくても想像がつく。沸々と怒りが胸の奥で熱を帯びていく。
「カナメ。ごめんねぇ」背後から、軽い声。
「カナメがひとりでやってたデータ管理、アキトさんにお願いすることにしたんだよ~。で、アキトさん専用のを作るって話してて。専用を作るにはデータが少なかったからさ~。ごめんねっ。」
後ろから抱き締められ、頬にチュ、チュと軽く触れる唇。
「あとね、レイさんのマンションのワンフロア全部、借りられることになったよぉ~」
リョクなりの交渉で状況を進めてくれたことは分かっている。分かっている、けれど。
「気持ち……ちゃんと言って」ふわりと、甘いピーチの香りが鼻先をくすぐる。
「……イヤだった」
「うん。ごめんね」
「もう、しないって言った」
「うん」
「信じられない」
「もうしないから。信じて。ごめんね」
「誰にも……してほしくない」
「うん」
「お前は俺のもの」
「うん。そうだね。全部カナメのものだよ」
何も話す気になれず、ただ黙っていたはずなのに――その香りを嗅いだ途端、胸の奥に溜めていた言葉が少しずつ零れ落ちていく。
自分がこんなにも嫉妬深いとは知らなかった。
年上なのに、こんなに独占欲が強いなんて思っていなかった。
俺だけのものになってほしくて、懇願するようにリョクの唇を奪う。リョクは嬉しそうに、そのキスを深く受け止めてくれた。
服の中に潜り込むリョクの手。ゆっくりと体を撫で、心地よい熱がじわじわと広がっていく。
「カナメ……好きだよ。カナメだけだよ」そう囁きながら、俺の中心に触れる指。最初は緩やかだった動きが、徐々に速くなる。
「ん……待って」その言葉は、いつものように無視される。
「一回出す? それとも……挿れる?」
「……挿れる」小さく呟いた瞬間、抱き上げられ、ベッドに運ばれる。
「カナメ専用の、作ったんだよ」
とろりとしたローションが肌を滑る。冷たさに身を震わせながらも、熱が身体を支配していく。
「カナメがしてほしいと思ったら反応するようになってる。……待ちきれない感じだね。かわいい」
ゆっくりと、熱いものが入り込んでくる。
「ん……っ、んんっ」
最初の瞬間だけはどうしても苦しい。
それを分かってか、リョクは丁寧に、俺の表情を確かめながら深く押し込んでいく。
「……全部入った」
満足そうに呟き、抱きしめる。動いてくれるのを待つが――リョクは、動かない。
分かる。俺に「お願い」させようとしていることも。でも今日は、絶対に言いたくなかった。さっき知った、あの事実のせいで。
「愛してる、カナメ。カナメが不安になったらすぐに言って。我慢しないで。俺はカナメのものだよ」
唇を塞がれ、深く舌を絡められる。
「カナメの顔……見せて。感じてる顔が見たい」途端に、動きが激しくなる。
「あっ……ん……気持ち……」
「気持ちいい?」
「……ん」
「声、我慢しないで。聞かせて」
「やっ……あぁっ……んっ」
「かわいい……好きだよ」
感じている顔を見られたくない――そう思うのに、快楽と甘い言葉がそれを簡単に奪っていく。
「やっ……もっと……んんっ」
「うん、もっとね。了解」
さらに深く、激しく。
俺の顔を見て、満足げに微笑むリョクの表情が、どうしようもなく悔しい。
「あ……いっ……」
「ん」
簡単にイかされる自分に腹が立つ。こんなに溺れてしまう自分が嫌だ。離れられなくなる――そんな予感が怖い。
「ね……俺、まだ。今日はカナメの不安がなくなるまで、しようね」
長く、深い夜が始まった。
その日から、リョクは俺のそばを離れない。何をするにもくっついてくるようになった。
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