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第38話 もう1つの紋章
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「んっ……あっ……んん……うぅん……」
耳の裏の紋章に唇を寄せると、アオの体がビクンと震え、可愛い声が零れ落ちる。
――かわいい。そろそろイキたくて甘えてくる頃合いだ。
そのとき、視線が左肩に吸い寄せられた。
そこに、薄く浮かぶ紋章のような痕——。
今まで見たことのない印だ。
ムルに二つの紋章が現れるなど聞いたことがない。
試しにそこへキスを落としてみるが……何の反応もない。
――これは俺の紋章じゃない。
じゃあ……アオに、俺以外の相手が?
いや、まさか……。
「レイ?」
振り向いたアオが、俺の名前を呼ぶ。
「アオ……イキたい?」
「ん……もう……ムリ」
「どうしたらいいんだった?」
「……でも、先にギュってして」
言われるまま体勢を変えて強く抱きしめる。
アオは安心したように、ふっと笑みを浮かべた。
そして、そのまま俺にキスをしてくる。
――いつもの流れだ。
「もっと……んんっ……もっと」
せがまれるのも悪くない。
だが、すぐに応じる気はない。アオもそれを分かっている。
「レイ……レイ……んっ……お願い……レイ……」
その懇願が、どうしようもなく愛おしい。
激しく腰を打ちつけ、アオの望みに応える。
「んっ……あぁ……きもち……い……」
そのまま、アオは達した。
もしこの薄い痕が紋章だとすれば——
アオは、その誰かに対して好意を持っているということになる。
……本人は、まだ自分の感情に気づいていないのかもしれない。
くたりと力を抜いたアオの髪を、そっと撫でる。
おでこに、やわらかく口づけを落とす。
すべてがかわいい。
俺のもの。俺だけのものだ。
アオをベッドに残し、アキトに電話をかける。
『紋章が二つ? そんな話聞いたことないけど……カナメさんからもらったデータもあるから、一度調べてみる』
「頼む。……あと、最近アオと接触した人間を全員洗い出してほしい」
『……わかった』
深い溜息が漏れる。
「レイ?」
心配そうな声。寝室から、アオが顔を出す。
最近は、目を覚ましたときには必ず俺が隣にいた。
だから今、いないことに驚いたのだろう。
「おいで」
呼びかけると、安心したようにこちらへ歩み寄ってくる。
――もしアオが他の誰かに好意を向けたら。
そのとき、俺は……正気でいられるのか。
耳の裏の紋章に唇を寄せると、アオの体がビクンと震え、可愛い声が零れ落ちる。
――かわいい。そろそろイキたくて甘えてくる頃合いだ。
そのとき、視線が左肩に吸い寄せられた。
そこに、薄く浮かぶ紋章のような痕——。
今まで見たことのない印だ。
ムルに二つの紋章が現れるなど聞いたことがない。
試しにそこへキスを落としてみるが……何の反応もない。
――これは俺の紋章じゃない。
じゃあ……アオに、俺以外の相手が?
いや、まさか……。
「レイ?」
振り向いたアオが、俺の名前を呼ぶ。
「アオ……イキたい?」
「ん……もう……ムリ」
「どうしたらいいんだった?」
「……でも、先にギュってして」
言われるまま体勢を変えて強く抱きしめる。
アオは安心したように、ふっと笑みを浮かべた。
そして、そのまま俺にキスをしてくる。
――いつもの流れだ。
「もっと……んんっ……もっと」
せがまれるのも悪くない。
だが、すぐに応じる気はない。アオもそれを分かっている。
「レイ……レイ……んっ……お願い……レイ……」
その懇願が、どうしようもなく愛おしい。
激しく腰を打ちつけ、アオの望みに応える。
「んっ……あぁ……きもち……い……」
そのまま、アオは達した。
もしこの薄い痕が紋章だとすれば——
アオは、その誰かに対して好意を持っているということになる。
……本人は、まだ自分の感情に気づいていないのかもしれない。
くたりと力を抜いたアオの髪を、そっと撫でる。
おでこに、やわらかく口づけを落とす。
すべてがかわいい。
俺のもの。俺だけのものだ。
アオをベッドに残し、アキトに電話をかける。
『紋章が二つ? そんな話聞いたことないけど……カナメさんからもらったデータもあるから、一度調べてみる』
「頼む。……あと、最近アオと接触した人間を全員洗い出してほしい」
『……わかった』
深い溜息が漏れる。
「レイ?」
心配そうな声。寝室から、アオが顔を出す。
最近は、目を覚ましたときには必ず俺が隣にいた。
だから今、いないことに驚いたのだろう。
「おいで」
呼びかけると、安心したようにこちらへ歩み寄ってくる。
――もしアオが他の誰かに好意を向けたら。
そのとき、俺は……正気でいられるのか。
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