【完結 R18版】ルガルの星―冷徹な社長は、僕の運命を知っていた―

綾波絢斗

文字の大きさ
52 / 86

第52話 終わらない

そのまま手を引かれて、ヴィラのシャワールームに連れていかれた。

「んっ。んんっ。ちょ……待てって」
「やだ。カナメ待てない」
「逃げないから」
そう言って俺はリョクの頭をなでるとリョクは、少し落ち着いた。

「ダイチと仲良くなりすぎじゃない?」
「え? そんなこと気にしてたのか?」
「だって、あんな笑顔見せないでしょ? 普段。それにシャワールームも一緒に入ってる」
「タクミさんも一緒だったろ?」
「だとしても、俺が嫉妬するってわかっててやったの?」
「そうじゃないけど」
「もう、誰のことも見ないで」

俺の返事も聞かないまま深いキスが降りてくる。

唇から首筋へ、そのまま胸へ……そして俺のモノを咥える。
「んっ」
リョクは俺の感じるところを熟知している。
上下に動くリョクの頭に手を置き、その快楽に身を任せる。

「んっ。あっ」
自分の甘い声が響く。
「ん……あぁっ」
リョクの指が、ゆっくりと穴に入ってくる。
軽い圧迫感を感じながら、その指の動きに自分の身体が反応する。
繰り返されるその刺激に
「んっ。待って」
と伝えるも、そんな声をリョクは聞いてくれたことがない。

その言葉は、俺がイキそうになっている合図だから。

リョクの指の動きと頭の動きが速くなる。

「やっ。んんっ。あっ。あぁっ」
そのままリョクの口の中で達してしまった。

リョクはそれを見て満足そうに目を細める。
そして、丁寧に、丁寧に敏感になっているそれを舐める。

「気持ちよかった?」
「ん」
「後ろ向いて。そのまま入れる」
その言葉に抵抗することなく後ろを向く。

ゆっくりと飲み込むリョクのそれ。指の圧迫感とは段違いなものが入ってくる。
「くっ……ん。んんっ」
リョクは俺の反応を楽しむように最後まで入れない。
俺がお願いするまでそれを楽しむ。
いつも我慢しようとするが、俺の身体がそれを許してくれない。
「はやく」
「はやく?」
リョクが耳元で囁く。

「奥まで」
「奥までどうしてほしい」
「い……挿れて……」
そう言うと、ようやく奥まで入れてくれる。

「んっ。あぁ」
「奥まで入れたよ? その後は?」
「動いて」
「じゃ、キスして。カナメ」
そう言われてキスを返す。それと同時にリョクが激しく動く。

「んんっ。あぁっ。んっ。あっ」
キスをした唇から声が漏れる。
「いやらしい声もかわいいね」
リョクはいつも意地悪なことを言う。

その言葉を無視していたとき、リョクの動きが止まる。
もっとしてほしかったのに。
「どうした?」

「ねぇ。誰に心を許したの?

リョクの低い声に驚く。

「なっ……どういうこと」
「ねぇ、カナメ。僕以外を見るなんて許さないよ」
そう言ってリョクの動きが速くなる。

「あぁっ……まっ……急に」
「カナメ。僕だけだよね? 他に誰もいないよね?」
「……いっ。いないから」
それから俺が何を伝えても、リョクは言うことを聞いてくれなかった。

シャワールームから出てベッドルームに移っても、リョクの激しさは変わらなかった。
自分の存在を植え付けるその行動。
何度も何度も絶頂を迎えさせられるが、止めてくれない。

「カナメ愛してるよ。僕だけ見て」
懇願するリョクに驚く。

そして俺は何度目かの絶頂を迎えた。

*---------------

遠くで聞こえるリョクの声。
誰かと話してる? 2つめの紋章?
アオに出ていた紋章の話だろうか。
ちゃんと聞かないと、と思いながら疲れ果てた俺はそのまま眠ってしまった。

そして目を覚ますと、リョクの姿はなかった。
感想 0

あなたにおすすめの小説

邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ

BL
世間に秘された名門男子校・平坂学園体育科 空手の名選手であった高尾雄一は、新任教師として赴任する 高潔な人格と鋼のように鍛えられた肉体 それは、学園にとって最高の生贄の候補に他ならなかった 至高の筋肉を持つ、精神を削られ意志をなくした青年を太古の神に捧げるため、“水”、“風”、“土”の信奉者達が暗躍する 意志をなくし筋肉の操り人形と化した“デク” 消える教師 山奥の男子校で繰り広げられるダークファンタジー

過保護な義兄ふたりのお嫁さん

ユーリ
BL
念願だった三人での暮らしをスタートさせた板垣三兄弟。双子の義兄×義弟の歳の差ラブの日常は甘いのです。

【完結】束縛彼氏から逃げたのに、執着が想像以上に重すぎた

鱗。
BL
束縛の強い恋人、三浦悠真から逃げた風間湊。 逃げた先で出会ったのは、優しく穏やかな占い師、榊啓司だった。 心身を癒やされ、穏やかな日常を取り戻したかに見えた——はずだった。 だが再び現れた悠真の執着は、かつてとは比べ物にならないほど歪んでいて。 そして気付く。 誰のものにもなれないはずの自分が。 『壊れていく人間』にしか愛を見出せないということに。 依存、執着、支配。 三人の関係は、やがて取り返しのつかない形へと崩れていく。 ——これは、『最も壊れている人間』が愛を選び取る物語。 逃げた先にあったのは、『もっと歪んだ愛』だった。 【完結済み】

従僕に溺愛されて逃げられない

大の字だい
BL
〈従僕攻め×強気受け〉のラブコメ主従BL! 俺様気質で傲慢、まるで王様のような大学生・煌。 その傍らには、当然のようにリンがいる。 荷物を持ち、帰り道を誘導し、誰より自然に世話を焼く姿は、周囲から「犬みたい」と呼ばれるほど。 高校卒業間近に受けた突然の告白を、煌は「犬として立派になれば考える」とはぐらかした。 けれど大学に進学しても、リンは変わらず隣にいる。 当たり前の存在だったはずなのに、最近どうも心臓がおかしい。 居なくなると落ち着かない自分が、どうしても許せない。 さらに現れた上級生の熱烈なアプローチに、リンの嫉妬は抑えきれず――。 主従なのか、恋人なのか。 境界を越えたその先で、煌は思い知らされる。 従僕の溺愛からは、絶対に逃げられない。

鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる

結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。 冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。 憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。 誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。 鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。

鬼上司と秘密の同居

なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳 幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ… そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた… いったい?…どうして?…こうなった? 「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」 スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか… 性描写には※を付けております。

魔王に飼われる勇者

たみしげ
BL
BLすけべ小説です。 敵の屋敷に攻め込んだ勇者が逆に捕まって淫紋を刻まれて飼われる話です。

俺は夜、社長の猫になる

衣草 薫
BL
冤罪で職を追われた葵は、若き社長・鷹宮に拾われる。 ただし条件は――夜は“猫”として過ごすこと。 言葉を話さず、ただ撫でられるだけの奇妙な同居生活。 タワマン高層階の部屋で、葵は距離を崩さない鷹宮に少しずつ惹かれていく。 けれど葵はまだ知らない。自分が拾われた本当の理由を。