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第64話 アレとは
「ア・オ! 例のモノができたよ~」
リョクは紙袋を手に、レイの前に差し出した。
「リョク! ちょっと……!」
アオはレイをチラリと見て、慌ててその紙袋を隠す。
「カナメも俺ので大満足だったから、期待していいよ」
「リョク! 声が大きいってば。僕、片づけてくるね」
アオはそう言うと、社長室奥のプライベートルームへいそいそと入っていった。
「レイさん。今日さ、夜はオンラインで打ち合わせあるって言ってたでしょ?」
ニヤニヤしながらリョクがレイに話しかける。
「それがどうした」
何を渡されたか、わかっていないレイは少し不機嫌そうだ。
「そのときに『リョクから聞いたよ。準備しておいて』って言ってみて。ベッドルームにカメラ仕込んであるでしょ? それも忘れずにつけておいて」
リョクがさらにニヤニヤしている。
「あ、そうだ。そのときにこれも開けて! じゃ、僕はカナメを待たせてるから行くね」
そう言ってリョクは小さな箱を手渡すと、そのまま帰っていった。
「……あれ? リョクは?」
荷物を置いてアオが戻って来た。
「帰ったよ。そういえば、リョクから聞いた。夜、準備しておいて」
「えっ……聞いたの? リョクから!?……今日、本当に?」
「ダメか?」
「打ち合わせって……何時ごろ終わるんだっけ?」
「23時には終わる予定」
少し考え込み、悩んだ末に——
「……わかった」
アオは小さく頷き、自分の席へ戻って仕事を再開した。
21時。
アオは「準備があるから」と言い残し、ひとりでプライベートルームへ入っていった。
レイは小型モニターを起動させた。
30分後、バスタオルを腰に巻いたアオがベッドルームに入って来た。
打ち合わせまであと30分。
アオはこれから何をするのか——不思議そうにレイはモニターを見つめていた。
アオは誰もいないはずの部屋を不安げに見回しながら、リョクから渡された紙袋をゆっくり開いた。
それは、ひとりでする時の「アレ」だった。
驚きながらもマジマジと見ているアオ。
(俺以外のものを受け入れるつもりか……?)
胸の奥から怒りが込み上げ、レイは即座にリョクへ電話をかけた。
Rrrrr——。
「あっ、レイさん?」
「おい。渡したやつは何だ」
レイは低く抑えた声で問い詰める。
「あ、もう見た? レイさんちょっと待って。カナメ、興奮しないで。後ろのが動いちゃってる。お口はそのまま離さない、ふふっ……いい子だね」
「リョク……お前は……」
「ごめんごめん。あれね、レイさんの『形』のやつだよ」
「……は?」
「『上も下もレイさんで!』をコンセプトに作ったんだ。僕ので試したらカナメがすごく喜んでくれてさ。だからアオにも用意してあげたの」
「……」
「ちなみに、アオから聞いて作ったから、公認だよ? あと、箱は見た?
……カナメ、声抑えないと聞こえちゃうよっ。あ、ごめんねレイさん」
レイが箱を開けると、すでにスイッチが入っていた。
「イキそうになると弱くなって、興奮すると強く動く仕組みをオートで入れてあるから、アオがどんな状態かがわかるよ~。遠隔操作もできるようにしてあるから楽しんで! あっ、そろそろカナメが限界だから切るね!」
そう言ってリョクからの電話は一方的に切れた。
レイは再びモニターを見た。
リョクは紙袋を手に、レイの前に差し出した。
「リョク! ちょっと……!」
アオはレイをチラリと見て、慌ててその紙袋を隠す。
「カナメも俺ので大満足だったから、期待していいよ」
「リョク! 声が大きいってば。僕、片づけてくるね」
アオはそう言うと、社長室奥のプライベートルームへいそいそと入っていった。
「レイさん。今日さ、夜はオンラインで打ち合わせあるって言ってたでしょ?」
ニヤニヤしながらリョクがレイに話しかける。
「それがどうした」
何を渡されたか、わかっていないレイは少し不機嫌そうだ。
「そのときに『リョクから聞いたよ。準備しておいて』って言ってみて。ベッドルームにカメラ仕込んであるでしょ? それも忘れずにつけておいて」
リョクがさらにニヤニヤしている。
「あ、そうだ。そのときにこれも開けて! じゃ、僕はカナメを待たせてるから行くね」
そう言ってリョクは小さな箱を手渡すと、そのまま帰っていった。
「……あれ? リョクは?」
荷物を置いてアオが戻って来た。
「帰ったよ。そういえば、リョクから聞いた。夜、準備しておいて」
「えっ……聞いたの? リョクから!?……今日、本当に?」
「ダメか?」
「打ち合わせって……何時ごろ終わるんだっけ?」
「23時には終わる予定」
少し考え込み、悩んだ末に——
「……わかった」
アオは小さく頷き、自分の席へ戻って仕事を再開した。
21時。
アオは「準備があるから」と言い残し、ひとりでプライベートルームへ入っていった。
レイは小型モニターを起動させた。
30分後、バスタオルを腰に巻いたアオがベッドルームに入って来た。
打ち合わせまであと30分。
アオはこれから何をするのか——不思議そうにレイはモニターを見つめていた。
アオは誰もいないはずの部屋を不安げに見回しながら、リョクから渡された紙袋をゆっくり開いた。
それは、ひとりでする時の「アレ」だった。
驚きながらもマジマジと見ているアオ。
(俺以外のものを受け入れるつもりか……?)
胸の奥から怒りが込み上げ、レイは即座にリョクへ電話をかけた。
Rrrrr——。
「あっ、レイさん?」
「おい。渡したやつは何だ」
レイは低く抑えた声で問い詰める。
「あ、もう見た? レイさんちょっと待って。カナメ、興奮しないで。後ろのが動いちゃってる。お口はそのまま離さない、ふふっ……いい子だね」
「リョク……お前は……」
「ごめんごめん。あれね、レイさんの『形』のやつだよ」
「……は?」
「『上も下もレイさんで!』をコンセプトに作ったんだ。僕ので試したらカナメがすごく喜んでくれてさ。だからアオにも用意してあげたの」
「……」
「ちなみに、アオから聞いて作ったから、公認だよ? あと、箱は見た?
……カナメ、声抑えないと聞こえちゃうよっ。あ、ごめんねレイさん」
レイが箱を開けると、すでにスイッチが入っていた。
「イキそうになると弱くなって、興奮すると強く動く仕組みをオートで入れてあるから、アオがどんな状態かがわかるよ~。遠隔操作もできるようにしてあるから楽しんで! あっ、そろそろカナメが限界だから切るね!」
そう言ってリョクからの電話は一方的に切れた。
レイは再びモニターを見た。
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