【完結 R18版】ルガルの星―冷徹な社長は、僕の運命を知っていた―

綾波絢斗

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第83話 求め合う

静かな寝息のあと、どれほど時間が経ったのだろうか。
アオはゆっくりと瞼を開いた。まだ身体は重く、視界は霞んでいる。

「アオ?」
すぐに隣から優しい声がした。レイがずっと抱きしめてくれていた。

「レイ。」
掠れた声で呼ぶと、レイはほっとしたように微笑んだ。

「無理に起きなくていい。……どこか痛む?」
「……ううん。ただ、すごく疲れただけ。」

アオはしばらく沈黙し、それから小さく震える声で言った。
「僕のせいで、みんなを巻き込んだ?」

レイは首を横に振る。
「違う。アオがいたからこそ守れたんだ。あの力があったから俺たちは無事だったんだ。」

「でも、あの光は、全部を消してしまったんでしょ。レイの力も、リョクの力も。」
アオの瞳に涙が滲む。恐れと不安が入り混じった表情。

レイはその頬を優しく撫で、真剣な眼差しで言葉を紡いだ。
「気にすることはない。俺はアオがそばにいてくれるだけでいい。」

アオの瞳から再び涙がこぼれる。
「でも、レイの力が戻ってほしい。」
そう言ってアオはレイの胸に顔を埋めた。

「大丈夫だから。」
レイは強く、そして優しく抱きしめる。

「心配しなくていい。」
その言葉にアオは小さく頷き、再び穏やかな眠りへと落ちていった。
そしてレイも、アオを抱きしめながら久しぶりに安らかな眠りについた。

――翌朝。
アオは温かい腕の中で目を覚ました。レイの腕の中。久しぶりの、安心できる腕の中。

レイの胸板に触れると、低い声が降ってきた。
「アオ、それ以上は。」
「あっ。レイ、ごめん。起きた?」
「うん。」

そう言って、レイはまた強く抱きしめてくれる。

「アオ。いい?」
「えっ?」
「我慢できない。」

アオの胸が高鳴る。今まで押し殺してきた想いが、レイの瞳にすべて映っていた。
「しばらく仕事はしなくていいから。」
「でも。」
「ダメ?」
「ううん。僕も。僕もしたい。」
次の瞬間、アオの唇を深く奪う。息が苦しくなるほどの熱い口づけ。

「んっっ。レイ」
幾度も重ねられるキスに、アオの頬が紅潮する。
レイの手は震えるようにアオの背を撫で、アオはその胸に縋るように抱きついた。

「ずっと、こうしたかった。」
「僕も。ずっと」

アオは震える声でそう告げ、逆にレイを押し倒すようにして唇を重ねる。
今度はアオから求める。熱く、深く。

絡み合う指先、重なる吐息。
互いの鼓動が混じり合い、境目がなくなっていく。

「アオ。愛してる。全部欲しい。」
「僕も、レイに、全部あげたい。」

涙混じりの微笑みと共に、二人は静かに結ばれた。
痛みよりも甘さが勝ち、孤独を溶かすほどの温もりに包まれる。

「レイ……あったかい……」
「アオ……俺のすべては、お前だけのものだ。」

言葉よりも深く、心と身体を重ね合い、2人は互いを求め続けた。
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