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第二章 東京都区別対抗学戦祭編
第13話 モニター使えよ
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「区別対抗学戦祭……なんか聞いたことあるなぁ」
「あなた……まさか色祭りをご存知ないのですわ?」
「はい……そのまさかで。存じ上げておりません」
『お前それでも区立高校の学生か?』
月人が念話でぼやく。何も言い返せない太地。
「都内の高校に通う学生のみに参加資格が与えられていて、主催が東京都と日本政府、そしてスポンサーとして各業界の大手企業が名を連ねているのですわ!」
『日本政府だと……』
月人が反応する。
「都内に通う高校生なら特別区立高でなくても参加できるってことですか?」
「えぇ。もちろん可能ですわ」
「東京都に在る9つの特別区は、『特別区立高校』として各々の区でグレードを1から7まで分けて設けられている。当然ながら、各区の頂点に君臨するのは、このわたくし権田成美も在籍している第一高校なのですわ!」
成美の鼻が少し伸びているように見えるのは気のせいだろうか……
「太地が在籍している第三高は中の上程度ですわ!」
「……う、うん。そうだね」
クルミが必要のない補足説明をし、成美が説明を続ける。
「各区から代表として選ばれた5名が参加し、心技体全ての能力で競い合って都内の頂点に立つ学生(が在籍している高校の区)を決める唯一の大会、それが色祭りなのですわ!」
「「ふ~ん。なるほど」」
「それで、僕がここに呼ばれた事とその色祭りがどう関係あるのですか?」
太地が成美に尋ねる。
成美が太地の右手を見つめながら本題に入る。
「あなたの右手、何かの能力なのでしょう?」
「……僕の右手が、ですか?」
ポーカーフェイスでとぼける太地。
『まだローダーのことは伏せておけよ、太地』
「わかった、できるだけ話を合わせてみるよ」
念話で月人と意思疎通を図りながら成美と話をする太地。
「右手で触れただけで、高校生が吹っ飛ぶなんて話、あなた信じられるとお思いですの?」
『まぁ……思わねーよな、普通』
「……確かにそうですね」
太地、いきなりのピンチ。
「雰囲気が変わってハンサムになった件はどう説明されるのですか?」
「いやいつもの僕ですよ。 って言うか、ハンサムになったっていうのちょいちょい挟んでディスってくるの、やめてくださいよ~ハハハ……」
「あくまでも普段の太地さん自身だということなのですわね?」
成美の言葉が単なる確認というよりも言質を取るための誘導に聞こえる太地。
(……気のせいか?)
「もちろん、普段の僕です。クルミちゃんを助けるために、ちょっと力を出しただけです」
成美がニヤリと笑みを浮かべる。
「爺や! あれを」
成美の一言で執事が書類を丁寧に差し出す。
「こちらでございます。お嬢様」
書類を確認する成美。そして太地の方を上目で見ながら再び笑みを浮かべる。
『太地、お前嵌められたな』
「え?」
『あの嬢さん、思った以上に曲者だったな』
「六条太地さん、あなたを色祭り青川区の代表メンバー候補として、わたくし権田成美が正式に推薦することを今ここで決めましたわ!」
「……へ?」
「あなた……特別区立高校の学力査定試験、全ての科目で満点ですわ」
「……」
「第三高と第一高とでは出題される試験内容が違うとはいえ、この状況、尋常ではありませんわ。むしろ、これがもし、第一高の試験だった場合どうなるか……わたくしならそう考えてしまいますわ。可能性が出てきましたわ」
「いやいや、持ち上げすぎですよ。成美先輩!」
無駄に逃げようとする太地。
『おい、太地。もしかしたら、いい展開なんじゃね~か?』
月人が口を挟む。
「え? どう考えても面倒なことに巻き込まれそうって感じでしょ?」
『お前はまたそういう風に考える……』
「ん?何?」
『この大会……ジスドの人間も見にくる可能性、高くないか?』
「あ……」
『日本政府が学生の祭り事に名前を出して絡むなんて……おかしくねーか?
こりゃあ、何か裏があるぜ』
「……例えば、ジスドの人員スカウトとか?」
『俺もその線が有力だと睨んでる……』
太地の表情が変わった。スイッチが入ったのだ。
権田成美の目を見て、話を切り出す太地。
「成美先輩、色祭りの状況や僕を推薦していただける理由及びこれからの予定など詳細を教えてください!」
突然の変貌っぷりにキョトンとする成美とクルミ。あまりの変化に戸惑うものの、結果的に彼女が望んだ展開となった。
「もちろんですわ!」
「では詳細は私のミーティングルームで行いましょう!」
* * *
プロジェクターに大型スクリーンとホワイトボード。謎のモニターが一面に3×4つ設置されている。別の壁にはビッシリと色祭りに関する情報と他校の詳細データが印刷して貼り付けられている。
『ドラマに出てくる作戦司令室かよ……』
「自宅に必要とは思えないね」
「さて、お手元に資料を準備しましたわ! ご覧くださいですわ」
『モニター使わねーのかよ』
月人のツッコミは権田成美には届かない。
「まずは色祭りの概要からですわ。注目されているとはいえ、今年で三回目という歴史のない大会ですわ。注目されているポイントの一つに『開催地が毎年変わるということ』が挙げられますわ。」
「ヘェ~。開催地が変わるのか……それは9区の中でローテーションという形で?」
「立候補ですわ。オリンピックの開催地を選ぶときのように。実際問題、それぞれの区の財政事情は異なりますから。」
成美は淡々と説明を続ける。
「例えば旧港区、旧新宿区エリアを持っている黒川区は膨大な資金力を有しますが、もっとも西に位置する自然豊かな茶山区などは色祭りを開催するのはかなり難しいかと存じますわ」
『確かにな。税徴収にもかなり差があるだろうし』
「財力の問題以外にそもそも、アピールする意欲がない特別区も存在しますから、実質4~5区でまわしていく事になると私は思いますわ」
(僕も普段ならアピール意欲全く無いな……)
心の中でぼやく太地。
「競技自体の優劣だけでなく、ホストとなる特別区がその年の大会をどう盛り上げるか企画し、運営する。それを参加者である他の8区の代表者や関係者、チケットを買って観に来てくださった一般のお客様からの大会に対する評価はその区に対する評価をあげる事に繋がっていくのですわ!」
「……うん」
太地がブツブツとつぶやく。
「なるほど……今年は青川区が色祭りの開催区(ホスト)なんですね。そして権田家はスポンサーとして今年の大会に出資している。更には今まで必ず『一番』を取ってきた成美先輩が参加するとあって、絶対に負ける訳にはいかない」
「もっと推測するなら、全体の51%以上を占める出資額を権田家から出すことで、5人の代表メンバーの選定権を得ている……今、成美先輩はその5名を集めいている最中で、過去2大会の結果からすると、青一高の中からメンバーを選んでも他校に勝って総合一位になる可能性が低いと考えていた。
そこでスカウティングの範囲を青七高まで、もしくは他の私立校も視野に入れてメンバーを探している。オールラウンダーである必要はなく、何か一つが断トツで秀でている人材を。
そんな中で偶然クルミちゃんの件があって僕を知り、勧誘した。右手ぶっ飛ばしの能力を期待していたが、案外知力のほうも優れていそうでラッキーな展開……」
「そんな感じですか?」
「え……あ、はい」
驚くあまり 『ですわ』 を言えなかった成美。
その傍で月人がニヤリと笑っていた……
「あなた……まさか色祭りをご存知ないのですわ?」
「はい……そのまさかで。存じ上げておりません」
『お前それでも区立高校の学生か?』
月人が念話でぼやく。何も言い返せない太地。
「都内の高校に通う学生のみに参加資格が与えられていて、主催が東京都と日本政府、そしてスポンサーとして各業界の大手企業が名を連ねているのですわ!」
『日本政府だと……』
月人が反応する。
「都内に通う高校生なら特別区立高でなくても参加できるってことですか?」
「えぇ。もちろん可能ですわ」
「東京都に在る9つの特別区は、『特別区立高校』として各々の区でグレードを1から7まで分けて設けられている。当然ながら、各区の頂点に君臨するのは、このわたくし権田成美も在籍している第一高校なのですわ!」
成美の鼻が少し伸びているように見えるのは気のせいだろうか……
「太地が在籍している第三高は中の上程度ですわ!」
「……う、うん。そうだね」
クルミが必要のない補足説明をし、成美が説明を続ける。
「各区から代表として選ばれた5名が参加し、心技体全ての能力で競い合って都内の頂点に立つ学生(が在籍している高校の区)を決める唯一の大会、それが色祭りなのですわ!」
「「ふ~ん。なるほど」」
「それで、僕がここに呼ばれた事とその色祭りがどう関係あるのですか?」
太地が成美に尋ねる。
成美が太地の右手を見つめながら本題に入る。
「あなたの右手、何かの能力なのでしょう?」
「……僕の右手が、ですか?」
ポーカーフェイスでとぼける太地。
『まだローダーのことは伏せておけよ、太地』
「わかった、できるだけ話を合わせてみるよ」
念話で月人と意思疎通を図りながら成美と話をする太地。
「右手で触れただけで、高校生が吹っ飛ぶなんて話、あなた信じられるとお思いですの?」
『まぁ……思わねーよな、普通』
「……確かにそうですね」
太地、いきなりのピンチ。
「雰囲気が変わってハンサムになった件はどう説明されるのですか?」
「いやいつもの僕ですよ。 って言うか、ハンサムになったっていうのちょいちょい挟んでディスってくるの、やめてくださいよ~ハハハ……」
「あくまでも普段の太地さん自身だということなのですわね?」
成美の言葉が単なる確認というよりも言質を取るための誘導に聞こえる太地。
(……気のせいか?)
「もちろん、普段の僕です。クルミちゃんを助けるために、ちょっと力を出しただけです」
成美がニヤリと笑みを浮かべる。
「爺や! あれを」
成美の一言で執事が書類を丁寧に差し出す。
「こちらでございます。お嬢様」
書類を確認する成美。そして太地の方を上目で見ながら再び笑みを浮かべる。
『太地、お前嵌められたな』
「え?」
『あの嬢さん、思った以上に曲者だったな』
「六条太地さん、あなたを色祭り青川区の代表メンバー候補として、わたくし権田成美が正式に推薦することを今ここで決めましたわ!」
「……へ?」
「あなた……特別区立高校の学力査定試験、全ての科目で満点ですわ」
「……」
「第三高と第一高とでは出題される試験内容が違うとはいえ、この状況、尋常ではありませんわ。むしろ、これがもし、第一高の試験だった場合どうなるか……わたくしならそう考えてしまいますわ。可能性が出てきましたわ」
「いやいや、持ち上げすぎですよ。成美先輩!」
無駄に逃げようとする太地。
『おい、太地。もしかしたら、いい展開なんじゃね~か?』
月人が口を挟む。
「え? どう考えても面倒なことに巻き込まれそうって感じでしょ?」
『お前はまたそういう風に考える……』
「ん?何?」
『この大会……ジスドの人間も見にくる可能性、高くないか?』
「あ……」
『日本政府が学生の祭り事に名前を出して絡むなんて……おかしくねーか?
こりゃあ、何か裏があるぜ』
「……例えば、ジスドの人員スカウトとか?」
『俺もその線が有力だと睨んでる……』
太地の表情が変わった。スイッチが入ったのだ。
権田成美の目を見て、話を切り出す太地。
「成美先輩、色祭りの状況や僕を推薦していただける理由及びこれからの予定など詳細を教えてください!」
突然の変貌っぷりにキョトンとする成美とクルミ。あまりの変化に戸惑うものの、結果的に彼女が望んだ展開となった。
「もちろんですわ!」
「では詳細は私のミーティングルームで行いましょう!」
* * *
プロジェクターに大型スクリーンとホワイトボード。謎のモニターが一面に3×4つ設置されている。別の壁にはビッシリと色祭りに関する情報と他校の詳細データが印刷して貼り付けられている。
『ドラマに出てくる作戦司令室かよ……』
「自宅に必要とは思えないね」
「さて、お手元に資料を準備しましたわ! ご覧くださいですわ」
『モニター使わねーのかよ』
月人のツッコミは権田成美には届かない。
「まずは色祭りの概要からですわ。注目されているとはいえ、今年で三回目という歴史のない大会ですわ。注目されているポイントの一つに『開催地が毎年変わるということ』が挙げられますわ。」
「ヘェ~。開催地が変わるのか……それは9区の中でローテーションという形で?」
「立候補ですわ。オリンピックの開催地を選ぶときのように。実際問題、それぞれの区の財政事情は異なりますから。」
成美は淡々と説明を続ける。
「例えば旧港区、旧新宿区エリアを持っている黒川区は膨大な資金力を有しますが、もっとも西に位置する自然豊かな茶山区などは色祭りを開催するのはかなり難しいかと存じますわ」
『確かにな。税徴収にもかなり差があるだろうし』
「財力の問題以外にそもそも、アピールする意欲がない特別区も存在しますから、実質4~5区でまわしていく事になると私は思いますわ」
(僕も普段ならアピール意欲全く無いな……)
心の中でぼやく太地。
「競技自体の優劣だけでなく、ホストとなる特別区がその年の大会をどう盛り上げるか企画し、運営する。それを参加者である他の8区の代表者や関係者、チケットを買って観に来てくださった一般のお客様からの大会に対する評価はその区に対する評価をあげる事に繋がっていくのですわ!」
「……うん」
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「なるほど……今年は青川区が色祭りの開催区(ホスト)なんですね。そして権田家はスポンサーとして今年の大会に出資している。更には今まで必ず『一番』を取ってきた成美先輩が参加するとあって、絶対に負ける訳にはいかない」
「もっと推測するなら、全体の51%以上を占める出資額を権田家から出すことで、5人の代表メンバーの選定権を得ている……今、成美先輩はその5名を集めいている最中で、過去2大会の結果からすると、青一高の中からメンバーを選んでも他校に勝って総合一位になる可能性が低いと考えていた。
そこでスカウティングの範囲を青七高まで、もしくは他の私立校も視野に入れてメンバーを探している。オールラウンダーである必要はなく、何か一つが断トツで秀でている人材を。
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