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第四章 関東大一揆、洛中編
第131話 覚醒した黒鬼
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「黒鬼般若から黒鬼真蛇へ。究極の怒りへと昇華された……か」
真蛇能面の口から煙が……頂点に達した怒りの光が能面の眼から溢れ出ている。
真蛇となった宍土将臣がゆっくりと近付いてくる。
「今だー! 撃て!!」
坂下門に潜んでいた防衛庁の特殊部隊が一斉に宍土へ銃撃を仕掛けた。
激しく鳴り響く銃声がしばらく続いて止まった。煙で状況がよくわからない。
『お前ら早く逃げろ! 片奈! 防衛庁の馬鹿どもを早く……』
その時、月人の横を光線のような斬撃が一瞬通過する。そして僅かに時が止まったような感覚があり、次の瞬間大きな爆発音とともに特殊部隊が木っ端微塵に吹き飛ばされていた。
煙から真蛇宍土がゆっくり姿を現す。
『クソ! 片奈! 小松のおっちゃんとはまだ連絡取れねえのか?』
「さっきから一向に繋がらな……あれ! 繋がった!」
『状況を伝えて防衛庁を皇居から撤退させて手を出すなって伝えろ! 全滅するぞ! それから天皇家は流石にもう避難したよな? 確認してくれ。この辺り一帯がすべて無くなるかもしれねぇ……』
片奈が小松部長たちと念話を始めた時、宍土の剣の切先がゆっくり片奈に向けられた。
「光撃<突光>」
レーザーのような鋭く真っ直ぐな突きが片奈を襲う。全く反応できず心臓を貫かれそうになったが、間一髪のタイミングで太地が片奈を突き飛ばす!
光は太地の左肩をかすめて抜けていった。
「つつっ……痛いなぁ! ありがとうだけど、助け方ってあるでしょ!」
「いやいや、そんな余裕ないですよ……」
(次、またあの斬撃が来たらどうする?……僕以外に誰か……ん? 待てよ……)
宍土の攻撃が太地たちに向かないように月人が近接戦闘にもち込む。
月人の打撃をくらって吹っ飛びそうになるが、逆に月人を蹴り返して吹っ飛ばした。
『おいおい、アイツ肉弾戦こんなにすげぇのかよ……いや、沖田か。憑依による能力の大幅な変化……こりゃ相当強いぞ』
ふと、太地の方を見た月人。何故かエンドサーフェイスをジッと見つめている太地に焦って声を掛ける。
『おい! ボ~ッとするなよ! 斬撃が飛んでくるぞ!』
しかし、斬撃ではなかった。宍土が月人の隙をついて直接太地に……
いや、片奈に斬りかかった。
『ヤベェ! 間に合わねぇ! 太地、お前何やって……』
「ハウス! からの……load range 20! 片瀬さんの正面だ!」
ポン!
固まって動けない片奈と斬りかかる宍土の間に突然六太が召喚された。
『へ? ここはどこ? わたしはポメ? って……ん? えぇ~!!!』
目の前にいる宍土が自分に向けて剣を振り下ろそうとしているこの状況が、全く理解できない六太。
「片瀬さんを助けろ! むっちゃん!」
『に、肉ッション! <真犬白羽取り>!』
太地は奇跡を目にする。ラスボスの一撃を小さな黒ポメラニアイドルが両脚(腕)で受け止めている。アイツやっぱりスゲーと自分で召喚しておいて感心する。
「possession type “arm” ライフル!」
太地が放った最大の技、ライフルを片手で止める宍土。六太が大体状況を把握して忍ポメ殺法で同時に攻撃するが、全く当たらない。一旦下がって落ち着く。
『おい! 太地! あんな危険な場面に可愛いペットをぶっ込む主人がどこにいるんだ! 後で覚えとけよ! あ、片奈。お前はオイラが絶対守ってやるから安心しろ』
なんともたくましいペットだと心から思う太地だったが、それどころではない。
六太と片奈は離れた場所から見守って小松部長と連絡をとることに。
宍土の標的が太地と月人に向けられた。ここからが本当の勝負だ。
『太地、俺の左手で宍土の攻撃を防ぐのはそろそろ限界だ。お前の身体が持たねえ。
おそらく、やれてあと1回が限度だ』
「うん。自分自身でもそう感じるよ。血が足りないってね。月人はどうすればいいと考えている? 僕の攻撃は真蛇宍土には一切効かないみたい。そもそも沖田にすら効かなかったから当たり前だけどね」
『宍土は身体にダメージを負っているし、沖田はすでに消える寸前だった。憑依を持続できる時間はそう長くないはずだ。そこまで近接戦闘で時間を稼ぐ。太地は奴の光を避けられそうな距離を保って攻撃だ。牽制するだけでも十分効果はある』
頷いて、戦闘態勢に入る。宍土から動き出した。月人へ素早い横一文字斬り。
しゃがんでかわして回し蹴り。態勢が崩れた宍土の頭を能面ごと左手で掴んで地面に叩きつける。
怯まない宍土は倒れたままの姿勢で突光を放つがそれも左手でガードする月人。そこに生まれた宍土の死角から太地が打撃を喰らわせる。
そして月人が両手で連打を喰らわせて、堪らず後ろへ下がる宍土。
完璧な連携攻撃で圧倒する太地たち。
『おかしい。動きが単調すぎる。それにさっきから左手に持つ刀でしか攻撃を仕掛けて来ないのは何故だ……ん?』
月人は宍土がずっと地面に向かって手のひらを広げていることに気付く。
『太地! 地面だ! 下から光がくるぞ!』
「え? 地面から?」
「光撃<大蛇>」
突如地面が割れて破片が上空へ吹っ飛ぶほどの大きな爆発と共に光が巻き上がり、太地に直撃してしまう。直前に太地にエアバリアを張った月人がみせた僅かな隙。
そこを宍土が見逃さずに突光の連打を浴びせる。
ドドドド!
『ガハァ!!』
ドサっと力無く地面に落下する太地と水平に吹っ飛ぶ月人。
仰向けに倒れてピクリとも動かない太地。月人が存在しているという事は、太地はまだ生きている……辛うじて。
何とか立ち上がる月人だったが、フリーハンドが消えている事に気付いて絶望する。宍土を止める手段が無くなった。
『に、逃げろ……太地』
「……くそ……身体が動かない。月人のバリアが無かったら死んでたな……」
宍土が太地のもとへゆっくりと近づいていく。とどめを刺しに来た。
『待ちやがれ! この六太様が相手だ! スキル、もののけポメ<type leopard>!』
六太が姿を豹に変え、必死の走りで太地を救おうとするが、振り上げた刀を止めるにはあまりにも時間が足りなかった。
『六条太地………………あの男の息子……さらばだ!』
遠くから聞こえたかのような……小声で呟いた宍土の言葉。
……今、なんて……言った?
『太地!!!』
振り下ろされる宍土の刀に太地は抵抗できない!
ザシュ!!
「っっ!!!………………あれ、まだ死んでな……いい!!」
宍土の刀がつばから切先まで丸々かき消されている。
「グハァ!!」
「スキル<闇夜刀>。昔から光には闇って相場が決まってんのよ。光ゲンジ」
宍土の腹部に闇夜刀が突き刺さっていた。
真蛇能面の口から煙が……頂点に達した怒りの光が能面の眼から溢れ出ている。
真蛇となった宍土将臣がゆっくりと近付いてくる。
「今だー! 撃て!!」
坂下門に潜んでいた防衛庁の特殊部隊が一斉に宍土へ銃撃を仕掛けた。
激しく鳴り響く銃声がしばらく続いて止まった。煙で状況がよくわからない。
『お前ら早く逃げろ! 片奈! 防衛庁の馬鹿どもを早く……』
その時、月人の横を光線のような斬撃が一瞬通過する。そして僅かに時が止まったような感覚があり、次の瞬間大きな爆発音とともに特殊部隊が木っ端微塵に吹き飛ばされていた。
煙から真蛇宍土がゆっくり姿を現す。
『クソ! 片奈! 小松のおっちゃんとはまだ連絡取れねえのか?』
「さっきから一向に繋がらな……あれ! 繋がった!」
『状況を伝えて防衛庁を皇居から撤退させて手を出すなって伝えろ! 全滅するぞ! それから天皇家は流石にもう避難したよな? 確認してくれ。この辺り一帯がすべて無くなるかもしれねぇ……』
片奈が小松部長たちと念話を始めた時、宍土の剣の切先がゆっくり片奈に向けられた。
「光撃<突光>」
レーザーのような鋭く真っ直ぐな突きが片奈を襲う。全く反応できず心臓を貫かれそうになったが、間一髪のタイミングで太地が片奈を突き飛ばす!
光は太地の左肩をかすめて抜けていった。
「つつっ……痛いなぁ! ありがとうだけど、助け方ってあるでしょ!」
「いやいや、そんな余裕ないですよ……」
(次、またあの斬撃が来たらどうする?……僕以外に誰か……ん? 待てよ……)
宍土の攻撃が太地たちに向かないように月人が近接戦闘にもち込む。
月人の打撃をくらって吹っ飛びそうになるが、逆に月人を蹴り返して吹っ飛ばした。
『おいおい、アイツ肉弾戦こんなにすげぇのかよ……いや、沖田か。憑依による能力の大幅な変化……こりゃ相当強いぞ』
ふと、太地の方を見た月人。何故かエンドサーフェイスをジッと見つめている太地に焦って声を掛ける。
『おい! ボ~ッとするなよ! 斬撃が飛んでくるぞ!』
しかし、斬撃ではなかった。宍土が月人の隙をついて直接太地に……
いや、片奈に斬りかかった。
『ヤベェ! 間に合わねぇ! 太地、お前何やって……』
「ハウス! からの……load range 20! 片瀬さんの正面だ!」
ポン!
固まって動けない片奈と斬りかかる宍土の間に突然六太が召喚された。
『へ? ここはどこ? わたしはポメ? って……ん? えぇ~!!!』
目の前にいる宍土が自分に向けて剣を振り下ろそうとしているこの状況が、全く理解できない六太。
「片瀬さんを助けろ! むっちゃん!」
『に、肉ッション! <真犬白羽取り>!』
太地は奇跡を目にする。ラスボスの一撃を小さな黒ポメラニアイドルが両脚(腕)で受け止めている。アイツやっぱりスゲーと自分で召喚しておいて感心する。
「possession type “arm” ライフル!」
太地が放った最大の技、ライフルを片手で止める宍土。六太が大体状況を把握して忍ポメ殺法で同時に攻撃するが、全く当たらない。一旦下がって落ち着く。
『おい! 太地! あんな危険な場面に可愛いペットをぶっ込む主人がどこにいるんだ! 後で覚えとけよ! あ、片奈。お前はオイラが絶対守ってやるから安心しろ』
なんともたくましいペットだと心から思う太地だったが、それどころではない。
六太と片奈は離れた場所から見守って小松部長と連絡をとることに。
宍土の標的が太地と月人に向けられた。ここからが本当の勝負だ。
『太地、俺の左手で宍土の攻撃を防ぐのはそろそろ限界だ。お前の身体が持たねえ。
おそらく、やれてあと1回が限度だ』
「うん。自分自身でもそう感じるよ。血が足りないってね。月人はどうすればいいと考えている? 僕の攻撃は真蛇宍土には一切効かないみたい。そもそも沖田にすら効かなかったから当たり前だけどね」
『宍土は身体にダメージを負っているし、沖田はすでに消える寸前だった。憑依を持続できる時間はそう長くないはずだ。そこまで近接戦闘で時間を稼ぐ。太地は奴の光を避けられそうな距離を保って攻撃だ。牽制するだけでも十分効果はある』
頷いて、戦闘態勢に入る。宍土から動き出した。月人へ素早い横一文字斬り。
しゃがんでかわして回し蹴り。態勢が崩れた宍土の頭を能面ごと左手で掴んで地面に叩きつける。
怯まない宍土は倒れたままの姿勢で突光を放つがそれも左手でガードする月人。そこに生まれた宍土の死角から太地が打撃を喰らわせる。
そして月人が両手で連打を喰らわせて、堪らず後ろへ下がる宍土。
完璧な連携攻撃で圧倒する太地たち。
『おかしい。動きが単調すぎる。それにさっきから左手に持つ刀でしか攻撃を仕掛けて来ないのは何故だ……ん?』
月人は宍土がずっと地面に向かって手のひらを広げていることに気付く。
『太地! 地面だ! 下から光がくるぞ!』
「え? 地面から?」
「光撃<大蛇>」
突如地面が割れて破片が上空へ吹っ飛ぶほどの大きな爆発と共に光が巻き上がり、太地に直撃してしまう。直前に太地にエアバリアを張った月人がみせた僅かな隙。
そこを宍土が見逃さずに突光の連打を浴びせる。
ドドドド!
『ガハァ!!』
ドサっと力無く地面に落下する太地と水平に吹っ飛ぶ月人。
仰向けに倒れてピクリとも動かない太地。月人が存在しているという事は、太地はまだ生きている……辛うじて。
何とか立ち上がる月人だったが、フリーハンドが消えている事に気付いて絶望する。宍土を止める手段が無くなった。
『に、逃げろ……太地』
「……くそ……身体が動かない。月人のバリアが無かったら死んでたな……」
宍土が太地のもとへゆっくりと近づいていく。とどめを刺しに来た。
『待ちやがれ! この六太様が相手だ! スキル、もののけポメ<type leopard>!』
六太が姿を豹に変え、必死の走りで太地を救おうとするが、振り上げた刀を止めるにはあまりにも時間が足りなかった。
『六条太地………………あの男の息子……さらばだ!』
遠くから聞こえたかのような……小声で呟いた宍土の言葉。
……今、なんて……言った?
『太地!!!』
振り下ろされる宍土の刀に太地は抵抗できない!
ザシュ!!
「っっ!!!………………あれ、まだ死んでな……いい!!」
宍土の刀がつばから切先まで丸々かき消されている。
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