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引きこもり聖女の学園生活 その4

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「だからね、ツインテがいいってっ。」
「エルたんのポニテは至高にして最高!」
「いや、だから、確かに似合っているけど、そこで止まるのはどうかって話しよ。新しい道を模索し続けるのが「エルちゃんを愛でる会」の本筋じゃないかしら?」
「ポニテにネコ耳か大きいリボン、これが最高!これは譲れない!」
……さっきから、人の頭の上で、勝手なことを言い合っている二人は、私の友達で、新しくパーティを組んだ仲間……なんだけど………。
エルザは、諦めたように溜息をついて机に突っ伏す。
ポニテを主張しているのがユウで、ツインテを主張しているのがミヤコ。
知り合って間もないというのに、人見知りが激しいユウが、ここまで言い合い出来るぐらいには気が合うらしい。

「だったら試せばいいのよっ!実際に見てそれでもポニテがいいというのなら、私も諦めるわよ。その代わり、少しでも心が動けば……分かってるよね?」
「むぅ………、受けて立つ。エルたんポニテ最強は、ちょっとのことでは崩れない。」
……いや、だからね、本人を無視して勝手に話を進めないでよね?
熱いバトル漫画風になっている二人を止めようとして……すぐに諦めるエルザ。
どうせ言ってもスルーされるだけだから。
現に、ミヤコはすでにエルザのポニテを解き、髪を梳いていて、エルザはされるがままになっている。
本当であれば、重要な話し合いをするために集まった筈なのだが、ミヤコとユウがこうなってしまうと、何らかの結論がでるまでどうしようもないことは、この短い期間でイヤって程思い知らされた。
もう一人のパーティメンバーであるカズトも「話し合いが始まる頃呼んでくれ」といって早々に退散するくらいには、二人の争いは日常的かつ泥沼化していた。
因みに、二人の争いの中心になっているのはエルザなので逃げ出すことも叶わない。二人が納得するか、時間切れになるまで、ひたすら耐えるしかないのだ。
なお、先日の争いの争点は「エルザに似合う色は?」と言うもので、これも決着がつかず放置されているので、近い内に再燃すると思われる。

「ほら、できた。どう?」
エルザが現実逃避気味にどうでもいいことを考えている間に、ミヤコはエルザの髪型を変え終えていた。
「むぅ、幼さを強調しつつも、芯のしっかりした雰囲気は壊されてなく、そのアンバランスさが逆にエルたんの魅力を倍増させている。……これぞまさしく『エルたん』そのもの。」
「ふふん、どう?わかったでしょ?」
「むぅ………、仕方がない。エルたんを共に愛でることを許可する。……ツインテエルたんもきゃわわ~!」
そう言いながら、エルザを抱きしめるユウ。
……だから、人で遊ばないでよ。

「えっと、そろそろいいかな?」
ユウの興奮がひとしきり去ったところで、エルザが口を開く。
「ん、なぁに?」
ミヤコがエルザの頭をなでながら聞いてくる。
今のエルザは、ミヤコの膝の上に乗せられ、背後から抱きしめられながら頬ずりされている。
「今日、何で集まって貰ったか分かってる?」
「ん?エルちゃんの魅力を引き出す髪型について議論を交わすため……じゃないの?」
ミヤコが首を傾げながらユウを見る。
ユウもコクコク頷いている。
「ちがうからっ!」
エルザは、ミヤコの拘束を振り解き、二人の前に立つ。
「いーい?今日集まって貰ったのは、来週から行われる『実践試験』の対策のため。決して私で遊ぶためじゃないんだからね。」
(ツインテのエルたん、幼さ20%増。妹に叱られてるみたいで……イイッ!)
(でしょ、でしょ!あの一生懸命に背伸びしてる様がそそるのよ。)
(ミヤコ、GJ!)
小声で会話を交わし、親指を立てあうユウとミヤコ。
「二人とも聞いてるのっ!」
そんな二人の姿を見て、更に雷を落とすエルザ。
結局、エルザのお説教は、余りにも遅いので様子を見に来たカズトが顔を出すまで続いたのだった。


「コホンっ、ちょっと遅くなったけど、来週行われる実践試験についての話し合いを始めるわよ。」
「はいっ!エルたん先生、質問。」
ユウがビシッと挙手する。
「はいはい、ユウ、なぁに?」
「実践試験ってなぁに?」
「そこからっ!」
エルザはがっくりと肩を落とすが、今更だと思いユウに分かりやすく説明を始める。
「えっとね、実践試験って言うのはね………。」

学園における冒険者過程の特別クラスには、様々な年代の者がそれぞれの理由で集まってきている。
知識にも実践能力にも個人差が大きいため、皆で一斉に行う座学や訓練などだけでは、半年で足りない能力を補うのは不可能だった。
そこで取り入れられたのが、実践試験である。
実際に冒険者が遭遇するであろう状況を学園側の手によって作り出し、生徒は実戦を通じて、自分に足りない物を自覚し、その後の学習に活かそうというものだ。

「………というものなの。それで今回のテーマは、最初の試験と言うこともあって『ギルドの依頼』ってなってるわ。」
学園が冒険者ギルドとなって、冒険者である生徒に依頼を出す。生徒はその依頼をこなして報酬(評価)を得る、と言う、冒険者として活動していくための基本中の基本だ。
生徒達はこの試験を通じて、自分たちに足りない事柄を学ぶ指針にするのだ。
例えば、実戦経験が豊富だけど冒険者に成り立ての者であれば、依頼の受け方や、達成条件などの知識を、戦闘経験が無い者は、実際に魔物と戦うことによって戦闘経験を得るといったようにだ。

「えっと、エルちゃん。出来れば今回の試験の内容、詳しく教えてもらえる?」
「あ、それ俺も聞きたい。」
「………。」
「あ、えっとね、聞いてなかった訳じゃなくて、理解が出来なかったと言うか………。」
「ほら、なんか難しい言い回しがあっただろ?後でみんなに聞けばいいかと……。」
無言で見つめてくるエルザに、あわてて言い訳を口にする二人。
「……ハァ、いいわよ。どうせユウにも説明しなきゃいけないし。どうせ聞いてなかっただろうからね。」
「エルたんに任せれば、人生イージーモード。」
「マジかっ!」
「マジ!……だけどお前はダメ。エルたんに男は近づけさせない。」
「……クッ!転生してチートでハーレム、ウハウハ生活はどこへ行っちまったんだよぉ。」
「……話、続けるね。」
ガックリとうなだれるカズトを無視して、エルザは説明を続ける。一々つき合っていたら説明するだけで試験日当日を迎えることになりかねない。
「今回の試験はね、ギルド役の先生方から依頼受けて、それをこなして最終評価30ポイント以上あれば合格っていうものよ。」
「ポイントって?」
「依頼達成料みたいなものね。普通と違うのは試験期間中の様々な行動がポイント対象になるって事位かな?」
「そこよ、そこの辺りがよく分からなかったのよ。」
黙って聞いていたミヤコが声を上げる。
「うーんと、どう説明すればいいのかなぁ?……まずね、学園側から様々な依頼が出されるんだけど、その依頼を達成すれば、内容によって1~10ポイントもらえるの。当然ポイントが高い方が難易度が上がるわ。定められた期限以内に30ポイント集めれば合格……ここまではいい?」
エルザが三人を見回すと、三人はコクコクと頷く。
「依頼の報酬ポイントには色々なパターンがあってね、まず、達成してもらえるポイントが、パーティか、個人かという違いがあるのよ。」
「「??????」」
ユウとカズトが首を傾げる。ミヤコは理解しているようだけど、一応念のために聞いておくといった感じだ。
「例えば、成功報酬10ポイントの依頼があったとするでしょ?この条件が、パーティだった場合、達成してもらえるポイントはパーティで10ポイントだから、私たちの場合、個人では2.5ポイント……端数切捨てだから2ポイントしか入らないのよ。これが個人だと、パーティの人数にかかわらず、各自10ポイントづつ入るわけ。わかる?」
「なるほど。つまり、いくら達成ポイントが高いからって言っても、報酬ポイントの条件をしっかりと確認しろってことだな。」
「そういう事。」
「なら、個人で10ポイントの依頼を3回受ければそれで終わりだろ?何を悩むんだ?」
カズトが不思議そうに言うと「これだから脳筋は」とミヤコが呟いている。
『脳筋』という言葉をエルザは知らなかったが、ミヤコが、「脳ミソ迄脊髄反射で動く筋肉で出来ている、体力バカの事よ。考えなしに突っ込んでいけばいいと思っているから質が悪いのよ」と教えてもらった。
確かに、カズトはガタイがいい。戦闘担当の教師と並んでも引けはとらないぐらいだ。この学園の教師は、元Aランクの冒険者が多い。その教師に引けを取らないというのは、それだけで凄いことなのだが、当の本人にその自覚はないらしい。
出来ればパーティの盾役として活躍して貰いたいと、エルザはひそかに期待している。
「その考え方も一理あるんだけどね、そう簡単じゃないのよ。」
エルザは、カズトが気を悪くしないように言葉を選びながら話を続ける。
「例えばね、『オーク退治』という依頼があるとするでしょ?例えばオークを10匹倒せば依頼達成として、これがパーティで10ポイントだとすると、私たちに入るポイントは2ポイントにしかならないんだけど、同時に『オーク肉の納品×5:報酬 パーティで10ポイント』という依頼を受けておけば合わせて20ポイントで、私達には5ポイントづつ入ることになるのよ。同時に依頼を受けれるのは3つ迄だから、内容と報酬をうまく合わせれば、一度で7~8ポイント稼ぐことも出来るわ。個人で10ポイントというのは魅力だけど、その分難易度が跳ね上がるからね、依頼内容によっては、期限の10日かけて一つか二つ達成するのがやっと、という事も考えられるわ。だけど、この方法なら安全にポイントを稼ぐことが出来るのよ。」
「うーむ、そうなのか。だけどなぁ……。」
カズトはあまり納得できていないようだった。コツコツやるのが苦手なのだろう。
「あとね、期間中の行動が評価につながるって言ったでしょ?依頼失敗は当然として、自分たちのパーティの実力に合わない依頼を受けたり、無茶な行動をしたりするとマイナス評価になって、その分ポイントから差し引かれることもあるのよ。」
「げっ、そうなのかっ?」
「そうなの。他に魔物ポイントって言うのもあってね、期間中に倒した魔物の数だけポイントが入る様になってるのよ。これはパーティごとに入るから、微々たるものだけどね、さっきの例でいえば、オークを倒したポイントが……例えば1匹2ポイントだとすれば、オークを倒したポイントが20ポイント加算されて依頼達成ポイントと合わせて40ポイント、一人当たり10ポイントもらえることになるわ。……もちろん、魔物ポイントがどれだけかはわからないから、あくまでもボーナス程度に考えておくべきだけど、討伐系の依頼に絞って、ひたすら魔物を倒すって言うのも一つの戦略だわ。ただ、依頼は早い者勝ちだから、コツコツと受けていくのか、大物狙いで一気に行くのかなど、事前にパーティの方針を決めておかないと、条件のいい依頼を受け損ねるのよ。」
「なるほどね。そこの脳筋の言うように、多少難易度があがっても、高ポイントの依頼を受けて一気に終わらせるか、低ポイントでも確実にポイントを集めていくかってことね。そう言えば早く試験を終わらせれば何か特典が付くんでしょ?」
「ボーナスポイントの事ね。試験が終了した後も期日が残っていれば、1にちあたり10ポイントが加算されるわ。トータルのポイントから30ポイント引いたポイント×10枚分の銅貨に換金してもらえるって事だから、出来るだけポイントは稼ぎたいわね。」
「本当かっ!それなら試験を1日で終わらせれば、残り9日は1日辺り銀貨1枚もらえるって事だよな?だったらやっぱり個人で10ポイント貰える依頼を3つ受けて初日に終わらせようぜ。」
ポイントが換金できるときいて、カズトが妙にやる気を出す。
「大丈夫だって。俺たちなら大抵の魔物は敵じゃないだろ?」
「ちょっと待って。」
自信満々に言うカズトに、エルザはストップを掛ける。
そもそもエルザが二人を呼びだしたのはその辺りのことを話し合うためだったのだ。
長くかかったが、ようやく本題に入れそうだと思いつつ、エルザは口を開く。
「敵じゃないって言うけど、そもそも私はあなた達のこと何も知らないのよ?どんな戦い方をするとか、何が得意で何が苦手だとか。そもそも、実戦の経験はあるの?ダンジョンに潜った経験は?」
「「えっ?」」
エルザの言葉にミヤコとカズトは顔を見合わせ、そう言えば……と呟く。
それをみたエルザは、今日話をしておいて良かったと心から思うのだった。

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