世界を破滅させる聖女は絶賛引き籠り中です

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引きこもり聖女と新居 その1

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カツカツカツ……。
石でも木でもない謎の材質の床を、踏みしめる度になる少し甲高い足音。
それだけで、何となく不安に駆られるのだが、前を行くユウは全く気にかけていないようだ。
「この床、リノリウムかな?こっちの世界でもあるんだねぇ。」
ミヤコが興味深そうにきょろきょろと周りを見回している。
「オー、ファンタジーが一転してSFかぁ、やるな異世界。」
カズトも興奮気味で、見るもの一つ一つに驚嘆の声を上げている。

「ついた。ここが神殿。」
扉の前でユウが立ち止まり、そう言った後、何やら壁を触る。
やがて、音もなく扉が開き、目の前に空間が広がる。

「へぇ、凄いねぇ。」
一足先に部屋に入ったミヤコが感嘆の声を上げる。
エルザも、気合を入れて部屋の中に足を踏み入れると、そこには、見たこともないものが光を放っていた。
「神殿っていうより、マシンルームだな。」
「そうね、しかも、機械機械してないあたりがファンタジーよね。」
その光景が琴線に触れたのか、ミヤコもカズトも、眼を輝かせて部屋の中に見入っていた。

「ここって、ユウがいた場所に雰囲気が似てるね。」
「ウン、作られた時代はあまり変わらないから。」
「って事は、コレって10万年前の遺跡?」
ユウとの会話を聞いていた都が驚きの声を上げる。
「すげぇなぁ。これを見れば、今の時代がどれだけ遅れてるかって、一目瞭然だよなぁ。」

「ここは魔導ネットワークの中継点。今は休止中みたい。」
「休止中って事は、これ壊れてないの?」
「ん、しかるべき手順を踏んで魔力を流せば起動する。」
「起動するとどうなるの?」
「ここだけじゃ何も起きない。まふぉうネットワークは拠点と拠点を結ぶもの。各地の拠点が生きていてこそ意味がある。」
「ふぅん、インターネットみたいなものかな?」
「いんたぁねっと??」
「あ、うん、えっとね、私達の世界で、世界中のパソコン……んっと、魔道具を繋いで様々な情報を、居ながらにして得ることが出来るシステムって言えばいいのかな?そういうのがあるのよ。」

「ん……、ねぇ、ユウ。ウチにあった『指揮卓』みたいなもの?」
「あれも魔導ネットワークの一部を流用している。アレの規模が大きくなったものと考えても問題ない。」
「そうなんだ。要はロストテクノロジーって事ね。……報告しなくちゃいけないのかな?」
「どっちでも構わない。ただ、あまり意味ない。ただ……。」
ユウはそこまで言って言葉を切る。
「どうしたの?」
「ううん、何でも無い。ただ魔導ネットワークの中心部にはシルヴィが居たって事を思い出しただけ。」
「マリア・シルヴィアが中心……そっかぁ。」
「ん? どういうこと?」
ミヤコが会話に加わってくる。
「あのね、ミヤコはこの世界の神話どこまで覚えてる?」
「神話?えっと、アレよね?昔神様の争いがあって文明が滅びたってやつ。」
「そう、そしてわずかに生き延びた人々を集めて導き、次代へと導いたのが唯一残った女神、マリア・シルヴィア様なんだけど、ユウが言うには、この魔導ネットワークの中心部にいたんだって。」
「シルヴィは愚かな生き残りを助けるために魔導ネットワークの一部になった。」
エルザの絶命に捕捉するように、ユウは当時の事を話す。

「……へぇ、じゃぁそのシルヴィアって娘が、この機械と融合して人々を導いたってわけだ。そしてさらに年月が流れて、シルヴィアさんが神格化されて今の女神教になったのねぇ。」
ミヤコはエルザたちに頷きながらも、超古代文明の発展度に驚きを隠せないでいた。
聞いている限りでは、文明の発展度は地球での20世紀初頭ぐらい。だけど、魔法という要素が科学と融合した魔導科学によって、今の地球では不可能なことが可能になっているので、一概にどっちが発展しているかとは比べることが出来ない。
だから、ついミヤコは口を滑らせてしまう。

「じゃぁ、魔導ネットワークの中心施設を見つければシルヴィアちゃんに会えるんだね。」
「えっと、さすがに生きてないと思うよ?」
エルザが少し気まずそうにユウを見ながらそう告げる。
「なんで?ユウちゃんも10万年間眠ってたんでしょ?という事はそういう人工冬眠みたいな設備が完成してるって事よね?その時代の最先端にあった魔導ネットワークシステムならそれくらいの再現は可能じゃないの?第一、文明の再建にどれだけ時間がかかるか分からないんだからそれくらいの用意はしてると思うよ。」
「……ミヤコ、実は頭いい?」
「ンッと、少し悪意を感じるけど、たぶん普通だよ?だから、学園卒業したら、みんなでシルヴィアちゃん探そ?。」
「・……ん。ありがとう。ミヤコを嫁2号にしてあげる。」
「ホント?じゃぁ、エルちゃん解禁ね。お触りし放題ぃ~。」
ミヤコがエルザに抱きついてくる。
「ダメぇ、エルたんは私のっ。」
対抗してユウもエルザにしがみつく。
「いいじゃない。嫁同士が仲良しの方がいいでしょ?それに一緒にエルちゃん可愛がるのも……。」
「……一理ある。」
「ないよっ!」

「なぁ……百合百合しているところ悪いんだが、俺のこと忘れてないよな?」
少し離れたところからカズトがそんな事を言ってくるが、誰も反応しないので、カズトは誰かが気づいてくれるまで一人淋しく待つことにした。




「……これで後は待つだけ。」
魔導装置をいじっていたユウが戻ってくる。
「お疲れさま。待つってどれくらい?」
エルザは淹れたてのハーブティをユウの前に置く。
「ん、魔力が完全に枯渇してたから……転移装置を動かすだけなら1時間ぐらい?」
ユウは、ハーブティをふぅふぅしながらそう答える。
「あ、じゃぁさ、待っている間に少し相談があるんだけど、いいかな?」
ミヤコが言う。
「相談?」
「ん、実は前々から考えていたんだけど、この試験終わったら一緒に暮らさない?ほら、パーティ組んだんだし、今後一緒に行動することも多くなるし、何より、独り暮らしは色々効率悪いのよ。」
「んー、どうしようか。」
エルザはユウを見る。
「エルたんに任せる。エルたんがヤキモチ焼かないなら構わない。」
「むしろ、ミヤコがユウの相手をしてくれるなら、私はそのほうがいいわ。」
エルザはそう答えつつもミヤコの申し出について考える。

冒険者であれば、パーティで拠点を構え、一緒に暮らすことはおかしい話ではない。
大都市ではいくつかのパーティが互助組織として『クラン』を結成し、クランホームという大きな拠点を建ててそこで皆で暮らしていることもあるという。
それに一緒に暮らすことは、行動を共にすることが多いパーティにとっては数多くのメリットがあり、デメリットというのは殆どない。
それに、エルザとユウが、現在、設備が最小限で不自由に多い学園の寮に住んでいるのも、ひとえにカズトの……今ではミヤコもだが……動向を探る為であり、それなりに仲良くなり、それなりの信頼関係が出来た今となっては、寮に住み続けるより、別の場所でミヤコ達と暮らす方がメリットは大きい……というより、寮で暮らしていく意味がほとんどないのは事実だったりする。
だから、ミヤコが言い出さなくても、様子を見ながらエルザから切り出すことも考えていた。

「そうね、いい物件があるかどうかわからないけど、試験が終わったら探しにいこっか?」
「さっすが、話が早いっ。」
「ユウの相手は任せるからね。」
飛びついてくるミヤコをユウに押し付けながらそういう。

「なぁ、話に割り込んで悪いんだが、そう言う事なら頼みがある。」
カズトが不意に床にしゃがみこんで頭を下げる。
「奴隷を一人買ってほしい。ちいさくてかわいくていい娘なんだよっ。」
「「はぁ?」」
「そこんとこ詳しくっ!」
何言いだすんだこの馬鹿は?とカズトにジト目を向けるエルザとミヤコだったが、「可愛い娘」という部分にユウが食いつく。

「あ、うん、俺が学園に来るきっかけにもなった事なんだが……。」
あまりにもの食いつきの良さに、少し引きながらカズトが話し始めた。

◇ ◇ ◇

「えっと、ここは……?」
カズトは途方に暮れていた。
気づけば見知らぬ街の中にいたのだ。これで何も混乱せず、普通に行動できる方がおかしいだろう。
「ゲームの中?……だとするとめちゃリアルだよなぁ。」
カズトはこの街を認識する直前の事を思い出してみる。

いつものように自宅の部屋に籠ってPCでネットを見て、怪しい案内に誘われるままキャラ設定をして、一晩かけてリセマラして、ようやくキャラが出来たところで、送信ボタンを押して……。
気づけばここに居た。

「ゲームなら、自分のステータス見えなきゃおかしいしな……。」
色々意識してみるが、システムウィンドウが開く様子はない。
「だとすると異世界転生……いや、この場合は転移か。」
カズトは、お気に入りのラノベでよくあるジャンルを思い出す。
「って事は、俺にも何らかのチート能力があって、この先は美少女とウハウハな人生が待ってるってわけだ。」
そう考えると、カズトの気分が高揚してくる。

……そうだ、俺はこの世界で勝ち組人生を送るんだ。その為にここに飛ばされてきたに違いない。

そう考えると、カズトはまず自分の身の回りを調べる事にする。
ゲームでも、装備や持ち物を最初に確認して、必要なものを揃えてから冒険に出るのは当たり前だ。

カズトが今着ているのは他の人達と大差のない服であり、それ程高価なものではなさそうだった。。
手には肩に担げるぐらいの麻袋。
中を開けてみると、竹筒が数本と、携帯食らしき、干した食べ物っぽいものが入っていた。
竹筒はどうやら水筒らしく、中には水が入っていたので一口飲んでみる。
ただの水だった。だけど、なんとなくおいしい感じがした。
ほしてある食糧っぽいものを齧ってみる……。堅い。滅茶苦茶堅かった。
ビーフジャーキーを思いっきり固くしたような、そんな感じだ。

「んっと、これは?」
小さな革袋を見つけたので開けてみると、中には貨幣と思わしき、銀貨と銅貨が入っていた。
数えてみると、銀貨が12枚、銅貨が28枚だったが、なぜこんな中途半端な枚数なのだろうか?という疑問が残った……。

「貨幣価値が分からんが、これで一拍も出来ないって事はないだろう。」
辺りはまだ明るいが、日差しが柔らかくなってきていることから、それ程経たない内に日が暮れるのだろうと予測する。
まだ余裕がありそうではあるが、この街の事も知らないのに、暗くなってから宿を探すなんて無理があるだろうということぐらいは分かる。
何と言っても、今現在、、宿を探そうと思っているのにどうすればいいか分からず途方に暮れているのだから。

「こういう時は誰かに聞くのが基本だよな。」
そう呟きながらも体はその場から動かない。
見知らぬ人に簡単に声が掛けれるのならば、引きこもりなんてやっていない。
「ウン、声をかけるなら優しそうで人畜無害そうなオジサンがいいよな。」
若い男、しかもチャラそうなやつに声をかける気はない。下手に声をかけると絡まれる恐れがある。
女の子はもっとダメだ、絶対に話しかけられない。声をかけた瞬間に、物陰から怖いニィちゃんが出てくるまでがデフォだ。
おばちゃんは……親切だろうが、話が長くなるのが目に見えている。

以上の事から、声をかけるターゲット層が決まったのだが、それらしき人を見つけ、声をかけるのに、それから1時間の時間を要した。


「宿ぉ?兄ちゃん冒険者か何かかい?そうは見えないけどなぁ。」
街で宿を探すのは、この街の者じゃないと言っているようなものであり、近隣の村から街へ移動するぐらいならともかく、街から街へと移動するのは貴族以外では商人か冒険者位のものだというのをラノベの知識で知っていたカズト。
この世界でもその法則は当てはまるらしく、そのおじさんは、怪しい者を見る目でカズトを見ている。
カズトの見かけは、どう見ても貴族や商人には見えない。かといって、冒険者であれば、いくら駆け出しでもそれなりの装備をしているのが普通だ。
「あぁ、その冒険者になりたくて、村を飛び出してきたんだよ。だけど色々あってさ、気付けばこの街にいたんだ。」

……嘘は言ってない。
冒険者になりたいっていうのも事実だし、実際、落ち着いたら冒険者になろうと考えている。その前にどうすれば冒険者になれるのか調べる必要もあるが。
色々もあった……覚えてないし説明も出来ないけど、気付いたらこの街にいたというのも本当の事だ。

「ふぅーん、まぁ、若いうちは色々あるよなぁ。宿なら、この先に『髭の小鹿亭』ってところがある。あそこの親父の見てくれはちょっと怖いが、料理もうまいし、宿の治安もいい。宿代もそこそこだしな。」
オジサンは同情する目を向けた後、宿への道順を懇切丁寧に教えてくれる。
カズトは、親切なおじさんに何度も頭を下げお礼を述べた後、髭の小鹿亭を目指して歩き出す。


「ここか。」
ある建物の前で足を止める。
扉の上の看板には『髭の小鹿亭』と書いてあるのが見て取れる。
見たこともない文字の形で書かれているのだが、何故かそう読めたのだから、仕方がない。
深く考えずに、そういうものだと思っておこう。

「いらっしゃいませぇ。お食事ですか?ご休憩ですかぁ?」
扉をくぐると、金髪ふわふわウェーブの少女が出迎えてくれる。
都市の事は同じぐらいだろうか?髪の色以上に明るい笑顔が、カズトの疲れた心を癒してくれる。
思わず「キミをお持ち帰りしたい」と言いたくなる。……いいたくなるだけで言わない。というか、そんな簡単に口にできる正確であれば、こんな世界に来ることなく、青春を謳歌していたに違いない。

「えっと、止まりたいんだけど。」
「おとまりですねっ!ありがとうございます。1ヶ月ですか?2か月ですか?それとも1年ですか?」
「あ、いや、あの……。」
ここはそんな長期の客しか止まれないのだろうか?
金額次第では1か月でもいいけど……どうせ行くあてないのだし。
「ここって1泊いくら?」
「あ、そうですね。朝食付きで銅貨4枚です。夕食をここで食べてくれるなら、プラス銅貨2枚になりますよ?」
「そうか。」
「もし、1週間連泊食事つきで前払いなら、……今ならぁ、特別サービスでぇ、銅貨50枚にしておきますよぉ?」
その少女は、カズトの腕を取り、上目遣いで、「どうします?」と聞いてくる。
思わず頷きそうになるが、一応確認しておく。
「えっと、1週間って何日?」
「えぇ~、7日ですよぉ。お客さんボケボケさん?」
「……。」
「どうしたんですかぁ?」
黙り込んでしまったカズトを少し心配げに覗き込む少女。
「ボッタクリじゃねぇかっ!」
「えぇ~!あんまり大声出さないでくださいよぉ。他のお客様に迷惑です。」
「あ、あぁ、ゴメン。」
そう謝るカズトだが、お客なぞカズト以外にはいない。
「あのな、1泊銅貨4枚で夕食つけても6枚だろ?」
「そうですが?」
「それが7日間だったら、銅貨42枚だろうがっ!なぜ「さーびす」っていいながらねあがるんだよッ!」
「チッ。」
……えっ、今この子舌打ちした?
「それはぁ、私が暇な時、こうしておにぃさんとお話してあげるサービス料何ですよぉ。」
「……お触りあり?」
「衛兵呼びますよ?」
「ゴメンナサイっ!」
即座にその場で土下座するカズト。

「ま、冗談はこれくらいにしておいて、おにぃさん、ビンボーそうですから、とりあえず1泊ですか?」
本当に冗談だろうな、と思いつつカズトは答える。
「いや、とりあえず3泊で。その後は状況次第で延長するかもしれないけど。」
「はぁい、じゃぁ、銅貨18枚ですよぉ。あとこれに名前をかいてくださいねぇ。」
カズトは銀貨を1枚渡して、差し出された宿帳に名前を書く。……もちろん日本語で、だ。
カズトが文字を書くと、すぐに見た事のない形へと変わっていく。

「おにぃさん、カズトさんって言うんですね。あ、これ御釣りです。」
少女はそう言って数十枚の銅貨を渡してくれる。数えてみると82枚あった。つまり銀貨1枚=銅貨100枚という事になる。
「そうそう、私ソニアって言います。よろしくお願いしますねぇ。」
そう言って少女……ソニアが頭を下げる。
「あ、いや、こちらこそ。」
慌てて頭を下げるカズトを見てクスッと笑うソニア。
「もしぃ、夜淋しくなったらぁ、呼んでくださいねぇ。……添い寝してあげますよぉ?」
そんな事を囁いてくる。
「えっと、それは……あ触りあり?」
「衛兵呼びますよ?」
「すみませんでしたぁっ!」
再び、その場で土下座するカズトだった。
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