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引きこもり聖女と新居 その4

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「ここで間違いないよな。」
カズトは意を決して扉をくぐる。
ここは町はずれにあるある商人の店。
取り扱っている品物は……奴隷だ。

何故カズトが奴隷商人のもとを訪ねてきたかというと、情報を聞いた相手が、「ソロで迷宮は入らない方がいい」と、誰もが忠告してきたからだ。
考えてみれば、最初に迷宮に潜った時も、もう一人いれば、あそこ迄無様な姿をさらす前に逃げ出すことも出来た。
かといって、見知らぬ者を無条件に信頼できるはずもないので、そう簡単にパーティなど組めるわけがない。 
だから手っ取り早くパーティを組むには奴隷を購入した方がいいという事だった。

カズトはこの店を教えてくれた、気のいい酔っ払いの男の事を思い出す。



「あんちゃん、一人で迷宮に入るって?アンタ自殺志願者か?」
「自殺願望はないなぁ。」
「じゃぁ、そんなことも知らねぇ初心者かい?じゃぁ、俺様が迷宮のイロハってもんを教えてやろう。」
「いいのか?」
「あぁ、初心者には優しくしてやらんとな。勿論、それなりの代価は頂くがな。」
「はぁ……ここの奢りでいいか?」
昨日から同じことを繰り返してきたため、カズトには男の言いたいことが分かるようになってきた。
「おー、あんちゃん、話が分かるなぁ。きっといい冒険者になるぜぇ。」
男は、にかっと笑うと、エールとつまみを注文する。
「それでだ、……何の話だったか?」
「迷宮に一人で入るなってはなしだよ。」
「あぁ、そうだった。あのな、いくら熟練の冒険者と言っても、一人で出来る事には限度があるのさ。」
男は、エールのジョッキを掴んで一気に煽る。
「例えばだ、アンタが熟練の戦士だとしよう。ゴブリンなんか一撃で屠れるぐらいのな。そんなアンタでも、1階層でゴブリン10匹に囲まれて一斉に飛びかかられたらどうだ?攻撃が掠る位はするんじゃないかと思わないか?」
「まぁ、そうだな。」
「それでな、ゴブリンの奴らは得物に『ゴブリン毒』ってのを塗ってるんだよ。掠っただけで致命傷な奴をな。」
男が美味しそうにエールを飲むので、カズトも飲みたくなる。
「一人で潜っててなぁ、そんな毒を食らったらどうなる?」
「そりゃぁ、ヤバいでしょうね。」
カズトは注文したエールを煽る。
のど越しはいいが、苦みとえぐみが口内に残る。
「そうさ、普通の毒なら、ゴブリンどもを一掃して毒消しを飲めばまだ間に合うだろうが、これが麻痺毒だったりしたら、身体の動きが鈍り、毒消しを飲む前に切り刻まれでお陀仏ってわけだよ。」
「成程なぁ。」
男はすでに4杯目のエールに口をつけている。
カズトは負けている気がして、自分もペースを上げる。
「……つまりは、だ、どれだけ熟練でも、一人だと油断した途端に死ぬ、それが迷宮ってところだ。」
「にゃるほろ。」
男はすでに何倍のエールを空けているかわからないが、その口調に乱れはない。
しかし、飲みなれていないカズトは段々ろれつが怪しくなってくる。

その後も、男の自慢話8割の迷宮探索の心得講義は続く。
「……でだ、冒険から帰ってきたらやっぱり女ってもんだろ?」
「さぅでぁなぁ。」
「だが、娼館の女どもはなぁ……いい女は高いしな。」
「さぅだぁ、たかぃのはよぐねぇ。」
「そこでだ、奴隷を買うんだよ。俺も一人飼ってるがな、これがまたいいんだよ。」
「どれぇ?」
「あぁ、奴隷だよ。迷宮に一緒に連れて行って、アイテム管理などのサポートさせることも出来るし、帰ってきたらヤりたい放題。なんて言っても奴隷だからな、主人の言う事に逆らえねぇ。この内心では嫌がりながら逆らえないって言うのがそそるんだよなぁ。お前もそう思うだろ?」
「いぃなぁ、どれぇ……。」
「お、そうか、興味あるか?じゃぁ、ここに行ってみな。いい奴隷紹介してくれるぜ。」
「おぅ、どれぇ。ほすぃなぁぁ。」
「そうだろそうだろ。まぁ、もっと飲めや。」
男の言われるままにエールを飲んでいく。
結局途中で意識を失い気が付いたら朝だった。
目を覚ますと、目の前に奴隷商の位置を記したメモと、飲み代の請求書が置かれていた。



「あれで持ち金の半分なくなったんだよな。残金は銀貨5枚と銅貨72枚か……。」
宿代に関しては、今朝10日の延長料金を払ってあるので問題ないし、探索の為に新たに買うものは今のところない。
まぁ、奴隷を購入した後、彼女の必需品や装備などにいくらかかかるだろうが、ソレでも銀貨1枚はいかないだろう。
そう、カズトは奴隷は女の子とすでに決めていた。
勿論女の子の奴隷が銀貨5枚で買えるとは思っていないが、まずどのような子が幾らで取引されているのかを知ることが必要だと思ったのだ。

「そうだ。別に奴隷を買いに来たわけじゃないんだよな……。」
カズトは緊張で震える身体をその言葉でごまかす。

「いらっしゃいませ。当方に何か御用で?」
カズトが扉をくぐって少しすると、奥から執事風の初老の男性が出迎えてくれる。
「あ、あぁ、ちょっと、商品をだなぁ…その……。」
カズトは震える声を必死でこらえながら務めて平然であろう様に振舞う。
「当方の取り扱っているものをご存じで?」
「あぁ、モーブって男に聞いてきた。」
「モーブ様のご紹介ですか。それならば奥へどうぞ。」
ごくっ。
息をのみ、緊張で震える身体に気づかれないように、ゆっくりと男の後についていく。

「さて、お客様はどのようなものをお望みで?」
「あぁ、迷宮に潜るパートナーが欲しい。性別は女でな。」
女という所に力を込める。ここは譲れないのだ。
「ふむ、迷宮探索に向いた女性というとこのあたりでしょうか?」
男が奥に行き姿を消すが、すぐに3人の女性を連れて戻ってくる。
みんな背が高くグラマラスだ。
腰のあたりを覆う布以外は何も身に着けていないのでよくわかる。
思わず、ごくりと喉が鳴る。

「この辺りでしたらお客様の要望を叶えることが出来るでしょう。」
男は意味ありげにこちらを見る。
カズトの下心など、わかってますと言わんばかりだ。
「まず、一番左が金貨25枚。迷宮探索の経験もあり即戦力として申し分ないですよ。(もちろん、夜の方も……)」
男は後半は小声でカズトだけに聞こえるように囁く。
「う、うむ、そうか……。」
肩までの燃えるような赤い髪、少し釣り気味の意志の強そうなエメラルドの瞳のせいで、ややきつめの印象を受けるが、十分容姿は整っている。
背はカズトと同じぐらいで、スレンダーな体型ではあるが、三人の中で一番小さいとはいえ、綺麗な形の胸に、カズトの視線は釘付けになる。

「真ん中のは?」
カズトは鋼の意志で視線を逸らし、動揺を悟られないように、平然としている態を保つ……が、声が上ずっているのでバレバレだろう。
男は気づいているのだろうが、気づかない振りをして次の娘の紹介をする。

「こちらは金貨22枚でございます。能力的には先の娘と変わりないのですが、いささかが立っておりますので……。」
……なるほど、年齢が高いから少し安いってわけだ。
カズトは中央の女性を凝視する。
くすんだブラウンブロンドの髪は腰まであり、少し垂れ気味のブラウンの瞳は愛嬌を感じさせる。とうが立っていると言われても、そんなことは微塵も感じさせない、瑞々しい肢体、何より一番大きい。
能力が変わらないというのであれば、安い分こちらを選びたいと思う。

「……コホン、そして右の娘なのですが。」
カズトがあまりにも中央の娘を凝視していたため、埒が明かないと思ったのか、男が強引に話の先を進める。
「あ、あぁ。」
「こちらは、能力的には申し分ないのですが、まだ調教が済んでおりませんので、やや扱い難くなっております。その分割り引きまして金貨17枚となっております。まぁ、そう言うのを求めるお客様も多ございますので、問題はないのですがね。」
カズトは右の娘を見る。
ストロベリーブロンドのショートヘア、気の強そうな蒼い瞳がカズトを睨みつけている。小柄ではあるが、出るところは出ていて申し分ない。
「そう言うのとは?」
「自らの手で、育てたい調教したいとお望みの方々です。そういう方々には、このような意志が強い娘が好まれるのですよ。」
「成程な。後、他にはいないのか?」
「……いなくはないですが、お客様のご要望に添えるかは……。」
「それでもいい、もっと安いものも見せてくれ。駆け出しの身としては、この辺りは身に余る。」
「そうですか、ではこちらへ……。」
カズトは、再び男に案内され、別の部屋へと通される。

「この部屋にいる者達は大体銀貨10枚から30枚です。」
通された部屋は30畳ぐらいの広間で、壁沿いに格子で仕切られた小部屋が複数あり、そこに奴隷の女性がいる。
「出来る事が限られていますのでその分お求め安くなっておりますが、お客様の要望と一致すればお買い得かもしれません。私は少々席を外しますので、彼女たちが何が出来るのかは直接訪ねてください。では……。」
そう言って男は部屋を出ていき、その場にはカズト一人が取り残される。
カズトはぐるりと格子の小部屋を見回すと、ふと目に着く娘がいたので近寄っていく。

「あ、ご主人様。私は何もできませんが、言われたことは何でもできるように頑張ります。ですから……。」
年の頃はソニアと同じぐらいだろう。ソニアと同じ金色の髪が、余計ソニアと境遇をだぶらせる。
「えっと、えっと、あ、料理は出来ます。レパートリーは少ないですけど、一生懸命覚えます。」
必死にアピールする少女を見て、カズトはふとソニアから聞いたことを思い出す。

奴隷である以上、主人の命令には従わなければならない。であるならば、出来るだけ優しそうな、人のよさそうな主人に買ってもらいたいのだと。
それなりに使奴隷であれば、使いも一般領民並みに扱ってもらえるそうだが、何の能力もない奴隷は過酷な肉体労働で使い捨てられるのだそうだ
一応奴隷だからと言って無茶な扱いは出来ないらしいが、実情はそう言うものらしい。
だから、この子もこんなに必死なのだろう。
アッシュブロンドの髪は手入れがされていなくボサボサ、身体も薄汚れているが、きれいに洗って、きちんと身なりを整えれば、かなり見栄えは良くなるだろう。
体つきは少し華奢で迷宮探索には向いてないようだが、荷物持ち位は出来そうだし、そして何より……。

「キミはいくらなんだ?」
カズトはそれなりにボリュームのある双丘から目を逸らし訊ねる。
「えっと、銀貨5枚……です。」
「安いな?」
さっきの男は、この部屋の中は銀貨10枚から30枚と言っていたはずだ。
「その……私は何の能力も持ち合わせていませんので……。あ、でも、私に出来る事なら何でもやりますっ!」
……何でもって言ってくれているんだ。俺の要求を拒むことはないよな?
そう思いながらも一応聞いてみる。
「俺と一緒に迷宮に潜ることになるけど大丈夫か?」
「ハイ、……戦えませんけど、荷物を運んだりならできます。戦い方も一生懸命覚えます。」
しっかりと答えてはいるが、その声は震えている。たぶん怖いのだろう。戦いの怖さを身をもって知ったカズトは、その気持ちがよくわかる。それだけにこんな女の子を危険に晒す気はなかった。それでも、生きて帰るためには一緒に潜ってもらわなければならないのだが、一応その覚悟はあるらしいので安心する。

「後、金はないから一緒の部屋で寝泊まりしてもらうことになるが?」
「構いません、床でもトイレの片隅でも、雨風がしのげるだけで十分です。」
「いや、そこまで酷い扱いはしないから。」
……トイレの片隅って。この子の目には俺はどれだけ酷い人間に移っているんだろうか?
他には特に何を話すでもなく、雑談を続ける。
彼女の名前が『モエナ』だと分かったところで、男が戻ってくる。

「いかがですかな?お気に召したものは見つかったでしょうか?」
「そうだなぁ、やはりさっきのを見るとな。」
「そうでしょうとも。」
すぐに食いつけば足元を見られると思い、そんなことを言うと、男も大きく頷いてくる。
「ところで、この子はいくらになる?」
「こちらですか?」
男は少し怪訝そうな顔をするが、すぐに顔を取り繕って答える。
「そうですな。お客様がこれからのお得意様になることを願って、銀貨10枚の所を特別に銀貨8枚にしましょう。」
「8枚か。悪くはないが、さっきこの娘は何も出来ないから銀貨3枚だと言ったぞ?」
本当は5枚と聞いているが、吹っ掛けてきたのは向こうが先だ。
「御冗談を。確かにその娘は教育もまだで何も出来ません。自分の値段も覚えられないぐらいですよ。」
「そうなのか?銀貨3枚ならこの場で決めようと思っていたけど。」
「……ハァ。このような端金での交渉は時間の無駄ですな。この娘は女性である事以外、先程お客様のおっしゃられた条件を何一つ満たしておりませんが、それでもいいとおっしゃるのであれば銀貨5枚でお譲りしましょう。これでご納得いただけないのであれば、お帰りいただいて結構でございます。」
要はこれ以上交渉する気はないという事だ。
カズトは黙って頷き、革袋から銀貨を取り出す。
「少々お待ちを。今契約書をお持ちいたします。後、契約手数料で銅貨30枚頂きます。」
……込々じゃないのかよ。
そう思ったが、ここでこれ以上ゴタゴタするのは愚策だと思い、黙って頷く。

「あ、あの、……ありがとうございます。」
男が席を外すと、格子の向こうからモエナがお礼を言ってくる。
「まぁ、なんだ。そう言うわけだから、これからよろしく頼む。」
その後、男が戻ってきて、いくつかの書類にサインをして、最後にモエナの奴隷紋の書き換えを行う。

「では、これでこの奴隷はお客様のものです。またのお越しをお待ちしております。」
男に見送られながら、カズトはモエナを連れて宿への帰り路を歩き出す。

こうしてカズトは念願の奴隷を手に入れたのだった。
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