ヘタレ勇者の成り上がり~ボッチにハーレムは厳しいです~

Red

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女神様の御使い、と書いて、使いっ走りの下僕と読む……と言うか、女神ちゃん空気読んで?

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「大丈夫かっ!」

俺はレイナたちのもとに駆け寄る。

「ご主人様っ、マーニャちゃんが、マーニャちゃんが……」

同調を切って駆けつけたのだろう、ミィナが、ポーションの瓶を持ってオロオロしている。

「カズトさん……、マーニャが………私をかばって………。」

レイナが泣きながらそう説明する。

ここからでもわかる。マーニャはもう長くないことが。

今俺達が持つ最大の回復方法は、ミィナの作成したポーションだ。

それが効かないとなると、もう………。

「マーニャ……。」

「………甲斐性なしのおにぃちゃん………レイナちゃんのこと………よろしくにゃぁ……。」

マーニャはそれだけを言って目を瞑る。

「マーニャ、おいマーニャっ!」

俺は必死に呼びかける。

ツンツン……。

うるさい。

ツンツンツンツン……。

誰かが何度も裾を引っ張る。コッチはそれどころじゃないんだ。

俺はマーニャを抱きかかえたまま振り返る。

「うるさいって、コッチはそれ……どころ………じゃぁ………。」

「なに、その言い方。この可愛いい可愛い女神ちゃまにはもっと相応しい声の掛け方ってものがあるでしょ?」

そこにいたのはロリ女神ちゃんだったが………。

「悪い、いまそれどころじゃ………。」

「ん?なぁに、その子が気になるの?」

ロリ女神ちゃんはそう言うと手をマーニャにかざす。

光がマーニャを包み込み、マーニャの身体に吸い込まれるようにして消えていく。

「はい、その子は治したわよ。これで私の話聞けるわね。」

ロリ女神ちゃんの言う通り、傷口は綺麗サッパリと消え、血の気がなかった肌には血色が戻り、すぅすぅと穏やかな寝息を立てている。

俺は無言で、マーニャをミィナに渡すと、ロリ女神ちゃんを抱きしめる。

「ひゃっ、いきなりはらめぇ~っ!」

「ありがとう、ありがとう……。」

ジタバタと藻掻くロリ女神ちゃんを力いっぱい抱きしめ感謝の言葉を口にする。

「うぅ、No,Touchって言ったでしょ!」

またもや、ロリ女神ちゃんは、するりと抜け出して文句をいう。

ほんと、どうやって抜け出すんだろう?

「それより、このプリチーな姿に一言無いの?」

今回のロリ女神ちゃんは、何故かチアガール姿だ。ちゃんとポンポンも持っている辺り芸が細かい。

ロリ女神ちゃんはくるりと回ってポーズを決める。


そして、ミニのスカートでそんなことをすれば当然………

……あ、またパンツ見えた。

ありがたや~、と拝む俺。

「とても可愛らしいです。お持ち帰りしていいですか?」

「ダメに決まってるでしょ!」

「残念です。ところで一ついいですか?」

「なぁに?」

「普通その姿の場合、スカートのしたは見えてもいいようにアンスコ履かないですか?」

「だってぇ、普通のパンツのほうがエッチでしょ?」

「蠱惑的な笑み(本人視点)」でそう言ってくるロリ女神ちゃんだが……。

「……くまさんパンツじゃなければ、エッチだったかもしれませんね。」

「ダメなのっ!?」

「イエイエ、ロリ女神ちゃんらしくて俺は大好きですよ。」

「そのセリフ、イケメンに言われたい。童貞にいわれてもねぇ。」

「童貞ちゃうわっ!……違わないけど。」

「ねぇ、甲斐性なしは童貞なの?」

「だからそういうデリケートな………ってちょっとまて。」

俺は聞いてきたアイナにストップを掛け、ロリ女神ちゃんに向き直る。

「どうしたの?」

「いや、一つ聞きたいんだが、今っていつものように認識を阻害する何かが発動中だよな?」

「当たり前じゃない。私の可愛い姿はそう簡単には………。」

バカにしたように答えるロリ女神ちゃんだが、ふと言葉が止まる。

「おい、まさかと思うが……。」

俺はちらっとみんなの方を見ると、ミィナやレイナたちをはじめ、その場にいた村人達が、みんなコッチを見ている。

「なぁ……?」

「あ、あはは………じゃぁそういうことでっ!」

ロリ女神ちゃんは、現れたとき同様、突然姿を消す。

……野郎、逃げやがった!

俺はそっと振り返ると、みんなの視線が俺に集まっていた。

「さ、さぁ、後始末に行くとするかぁ。」

俺はそう言ってその場から逃げ出すのだった。




ハイ、逃げられませんでした。
当たり前だよね?

後始末を終えて、家に戻った俺を出迎えたのは、山になったごちそうと、笑顔で出迎えてくれた4人の美少女たち。

……だけどね、みんな笑顔なんだけど……妙に迫力があってね、そして笑顔のまま離れないんですよ。

……マーニャ、身体の調子は……、あ、ハイ、全く問題ないどころか、以前より元気なんですね。

……アイナさん、無言でメイス突き出すのやめませんか?それ、トゲトゲが地味に痛いんですよ。

……レイナさん、何でそんなにしがみついて……あ乙女心ですかぁ。私には理解できないやつですね、ハイ。

……ミィナさん、なんで頭を………って、痛い、痛いですっ。耳引っ張るのやめましょう。

……はい、わかってます。話すまではご飯お預けなんですね。

「はぁ………で、何が聞きたいんだ?」

「「「「あの女は誰っ!」」」」

………えっと。

「甲斐性なし、過去の女関係は、しっかり精算するべき。」

……アイナさん、、女関係って……後そのトゲトゲいたいって。

「浮気か、浮気にゃのか?浮気女は簀巻きにして沈めるにゃ。」

……マーニャさん、一応彼女、あなたの命の恩人ですよ?

「キスしたくせにぃ、浮気者ぉ……。」

……いや、レイナさん、アレはおでこでしょうが。

「………。」

………いや、ミィナさん、無言で泣くのやめてください。いやマジで。

俺は涙一杯浮かべているミィナを軽く抱きしめてから口を開く。

「お前らなぁ、なにを勘違いしてるか知らんが、アレは女神ちゃんだ。」

「女神……様?」

「ウソにゃ、だって胸にゃい………痛っ!」

マーニャの頭の上に、何処からともなくたらいが降ってくる。

「ん、伝承にある女神様のオッパイはハチ……ムギュ………。」

アイナの頭の上にもたらいが………。

「信じられないかもしれないが、あれが本物のあざとくて成長期の女神ちゃんだ。いいか、成長期なんだぞ。決して成長するの?って聞いちゃダメ………グワッ……。」

山ほどのたらいに押しつぶされる。

その後、何度かたらいの洗礼を受けながら、俺はロリ女神ちゃんと出会った経緯から、今までのことを話すのだった。

話の中で、女神ちゃんの胸のサイズに触れると、必ずたらいが降ってくるので、ミィナ達も信じてくれたようで何よりだ。

それはそうと、この山になったたらいをどうしようか?

ミィナの鑑定によれば、たらい全部がオリハルコン加工を施されているので、鋳潰して再利用もできないらしい。

ってか、こんなのに、伝説の鉱石使うなよなぁ。

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