ヘタレ勇者の成り上がり~ボッチにハーレムは厳しいです~

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メイド服は至高にして最高の装備でありますっ!

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「取り敢えず、ステータスを確認させてもらうぞ?」

俺はそう言って、ミィナに、アスカのステータスを確認してもらう。

「完全にバランス型だな。ギフトは……「魔導剣士」か。」

「魔導剣士」……魔法剣士の上位に位置するスキルで、魔法剣の使い手であり、優れた魔法使いでもある。
各属性の中級魔法までを使いこなし、上位の剣術スキルも扱える上に、限界突破すれば、上級魔法も使えるという、まさにチートの名にふさわしいギフトだ。

「となると、魔法伝導率の高い金属で打った剣が必要………ってかあれでいいか。」

魔法剣は、剣そのものに魔力を纏わせ、属性剣として扱うスキルであり、その性質上、ミスリルなどの魔力と相性の良い金属が必要となる。

しかし、ミスリルだけでは、剣という使用用途から考えれば、脆弱と言わざるを得ず、ミスリルと同等以上の魔力伝導率を誇り、金剛石以上の強度を持つ金属が、必要となるのだが、そんな金属など中々あるものではない。

しかし、俺の収納の中には、それらの問題をアッサリとクリアする伝説の鉱石……オリハルコンが眠っている。

……正確に言えば、オリハルコン製のたらいだが。

このオリハルコンのたらい、加工するにはとんでもない技術力が必要で、女神ちゃんのギフトで『伝説の鍛冶師レジェンダリー・ブラックスミス』のギフトでも、インゴットへの再生成成功率は1割に満たないという難儀なもの。

しかし……。

『クリエイト・ソード』

女神ちゃんの新しいギフト『天地創造』のクリエイト系の魔法なら、こうして形状を変えることなど容易い。

「ちょっと振ってみて。」

「オリハルコン製って……まさか、コレほどのもの………うぅ、こんなの貰ったら、キスぐらいさせてあげないと割に合わないかなぁ……。」

何やらブツブツ呟くアスカ。
だけど、この馬鹿みたいに魔力を喰うギフトを、降ろしている間は精神集中を切るわけには行かないので、アスカのつぶやきに気を取られている暇はなかった。

アスカが剣の具合を確かめている間に、俺は山ほどあるたらいの一部を、指輪や腕輪、ネックレスにイヤリングなどとアクセサリーへと変換していく。

……アクセサリーのデザインなど詳しくないので、俺でも知っている有名ブランドのさらに有名な定番デザインになってしまったけど。

アスカの細やかな注文に従って剣の微調整をしつつ空いた時間でアクセサリーの増産をする。

アスカの納得の行く剣が出来上がったのは、クリエイトのギフトを降ろすリミットギリギリだった。

その間に作ったアクセサリーが30点ほど、アスカの剣の試作品が5種類、アスカの剣の完成品が、予備を含めて3本。

これだけ作っても、まだたらいが山になっているあたり、どれだけロリ女神ちゃんの不況をかったのだろうか?

改めて考えると冷や汗が流れる……が…半分はアスカのせいだから、良しとしよう、と自分を納得させる。

「でも、これだけだと剣の形をしている金属の塊だよね?」

アスカがそういう。

たしかに今のままでは、魔法使いの杖のような魔法制御媒体の域をでない。

魔法剣の媒体としては、これだけでも十分ではあるが、本来の「剣」として考えれば、なまくら以外の何物でもない。

「まぁ、仕上げは明日まで待って。」

今日は、もう、別のギフトを降ろすだけの余力は残ってないのだよ。


翌日、朝から「付与術エンチャント」のギフトを降ろした俺は、アスカの剣と昨日作ったアクセサリー、そして、ついでに預かったメイド服にエンチャントを施していく。

途中で興が乗り、悪乗りして、ハイテンションでエンチャントをしたために、すべてが終わったのは夕食前のことだった。


「これが、アスカの新装備だ!剣の機能を高めるために「切れ味向上スラッシュ」と「自動修復メンテナンスフリー」、そして「重量自在ウェイトコントロール」の効果をつけてある。」

剣として考えた場合、この3つの効果がついていれば十分だろう。しかし、アスカは魔法剣の使い手であり、自身も魔法を使うことから、さらなる追加効果もつけてある。

「そして、、アスカの魔導力を十全に引き出すために「魔力蓄積チャージ」「魔力増幅ブースト」「魔力放出リリース」の効果もつけてある。ドヤッ!」

俺は、アスカに剣を渡しながら、ドヤ顔を向ける。

「アンタ………バカでしょ?」

しかし、返ってきたのは、心底呆れ返った心無い御言葉だった。

「こんな、神話級の代物を渡して、私にどうしろっていうのよ?身体なの?やっぱり身体目当てなのっ!?」

酷い言われようだった。

アスカが言うには過分すぎるらしいのだが……仕方がないじゃないか。生産をするものだったら誰だって「ボクの考えた超スゲェ武器」を作りたくなるだろ?

まぁ、この世界の常識から考えれば、伝説級の付与術師でも、3つの効果をつけるのがやっと……しかも何十分の1での確率でだ。

3つ以上の効果がついている装備は、そんな稀な確率で付与されたものか、ダンジョンの奥底でレアな確率で手に入れるしかなく、その殆どが国宝として、各王宮の宝物庫に存在するだけである。

それがいきなり6つの効果がついた武器など渡されては、アスカもどうしていいかわからず、その代価として、自分の体を差し出すべきなのだろうか?と迷っているらしい。

ちらっと周りに視線を向けるとミィナと三人娘が、ナメクジを見るような目で俺を見ている。

……ヤメてくれ、ゾクゾクするじゃないか。

「あ~、ついでにこんなのを作ったんだが、アスカには、ずっとコレを着ていて貰えればいいよ。」

俺はそう言って、まだ固まっているアスカにメイド服を渡す。

アスカが先日着ていたモノより、胸元が大きく開き、スカートはギリギリのミニの仕様になっている。

これを着たアスカを想像するだけで………うん、ミィナの視線が痛いので、コレ以上の妄想はやめよう。

「アンタ、やっぱりバカでしょ。こんなの人前で着れるわけ無いじゃない、このヘンタイ。」

アスカは、渡されたメイド服をみて、そう言い放つ。

「だけどお前はそれを着ることになるだろう。」

俺はそう宣言し、メイド服の効果を告げる。

「そのメイド服にはなぁ、自動洗浄、自動修復、自動サイズ調整に加えて、高レベルの各種異常耐性と耐寒耐熱耐刃耐魔法効果があり、金剛不壊が付与されているから、金剛石製のフルプレート並みの防御力もあるんだぞ。しかも、ミニのスカートはどれだけ激しく動いても、絶対領域を守り、見えそうで見えないという効果付きなんだぞ!」

そう、実は一番最後の効果が大事なのだ。

見えればいいというものではないのだよ。

見えそうで見えないというチラリズムが大事なのだよ。

俺がそう力説すると、アスカはますます呆れた目をして、溜め息とともに呟く。

「アンタ、やっぱり馬鹿だわ。」

アスカが、大きなため息をつきながら、何でこんな無駄な事を……とブツブツ呟いている。

まぁ、言いたいことは分かるよ?
タダのメイド服に、もう、何と言うか、これでもか?というくらい効果モリモリである。
何故、こんなに効果をつけることが出来たのか、俺でもよく分からない。ノリにノッて強化してたら、気付けばこうなっていたのだ。
きっと、ロリ女神ちゃんの力だろう。まさしく神級の代物だな。


アスカは渋々と、メイド服に着替えるために部屋を出ていく。

ここで着替えればいいのに、と言ったらアスカとミィナに叩かれた。

「じぃ~………」
「じぃー……」
「じ~……にゃ」

「えっと、何かな?」

じー、といいながら俺を睨んでいる三人娘に声を掛ける。

「ズルい。」
「ズルいの。」
「ズルいにゃ。」

どうやら、アスカにばかり新装備を作ったことがお気に召さなかったらしい。

しかし、その対策はすでにしてあるのだよ。

「心配するな。お前達にもこういうのを用意した。」

俺は、イヤリング、ネックレス、ブレスレット、指輪のアクセサリー4点セットを、ミィナとアスカの分を含め5人分を出す。

「「「わぁ~!」」」

三人娘は大喜びでそれぞれに手を出し、アクセサリーを付けていく。

「あ、指輪は左手の薬指専用だからな。」

俺は指輪が入らず頭を悩ませているレイナにそう声をかける。

「あの、カズトさん、私も頂いて宜しいのですか?」

ミィナが複雑そうな表情でそう聞いてくる。

ミィナの持つギフトの関係上、戦闘向きじゃないということでダンジョン探索には参加していないから、少し気後れしているのだろう。

「いや、コレはミィナこそ持っていて欲しい装備なんだよ。」

俺はミィナの指に指輪をはめながら各装備の効果を説明する。

イヤリングには、双方向可能な通信効果が付与されている。
以前盗賊退治のときに作った試作品の改良型だ。

ネックレスには各種異常耐性が付与してあり、腕輪には魔力を蓄積し、増幅させる効果がある。

そして、指輪には、魔力蓄積、魔力増幅に加えて、低魔力でも扱えるマジックバックの効果が付与してある。

収納量はだいたい小さな家1件分位だけど、通常出回っているマジックバックが、荷馬車1台分程度と考えれば十分だろう。

しかも、通常のマジックバックは、容量と、入れた物の重量、体積によって魔力消費量が跳ね上がっていき、それなりの魔力量を誇る魔術師でも、半分もいれると、魔力が枯渇するぐらいの魔力食いのアイテムだ。

しかし、この指輪はどれだけものを詰めても、魔力量が一番少ないアイナが、自然回復する程度しか魔力を消費しない。
つまり、実質魔力消費0というスグレモノなのだよ。

ポーションを山程作るミィナには、必要不可欠と言っていいもののはずだ。


「………それはわかったけど、なんで左手の薬指なのよっ!」

着替え終えて戻ってきたアスカが、なんとか他の指に入らないか、悪戦苦闘をしながら文句をいう。

まぁ、この中で唯一「左手の薬指」の意味を知っているからな。

「フン、ささやかな俺の趣味だ。文句があるならつけなくてもいいんだぞ?」

「くぅ~………悔しぃ。でも、マジック収納………。」

なんでも、アスカは召喚させられたときに収納系のギフトはもらえなかったらしい。イケメン勇者が持っているからいいでしょ、と。

だから、自分だけの収納が使える、この指輪にはかなりの執着を見せている、が、左手の薬指に嵌めるのは抵抗があるといったところだ。

「はめてやろうか?」

「くっ……自分でやるわよ。はぁ……ハヤトにも貰った事がないのにぃ……。」

諦めて、遠い目をしながら、薬指に指輪をはめるアスカ。

新しい嫁が誕生した瞬間だった………エッチさせてもらえないけどな。

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