ヘタレ勇者の成り上がり~ボッチにハーレムは厳しいです~

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冒険者ギルドが出来たぞー!……って、冒険者って俺達だけ?

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「ショボいわねぇ。」

出来上がった建物を見て、レミリアがそう言う。

「文句を言うなよ。これでも村の中で3番目に大きい建物だぞ。」

俺はレミリアにそう言い返す。

因みに一番大きいのは俺達の屋敷で、2番目は公衆浴場だ。


「後は、内装だけど……。おい、職員は何人ぐらい来る予定なんだ?宿舎とかはいいのか?」

俺がそう聞くと、レミリアは視線を逸らし、ぽつりとつぶやく。

「一人よ。」

「はぁ?一人?レミリアともう一人でギルドって回していけるのか?」

「違うわ。私一人って事よ。」

「はぁ?」

思わず間抜けな声が出る。

ギルド職員がレミリア一人?

「そうよっ!私はギルドマスターで、受付嬢で、買取の監査員で、解体作業員で、事務仕事をするのよっ!一人だわよっ!ボッチで悪かったわねっ!」

……クゥッ、ボッチって……。

レミリアの魂の叫びは俺の胸を深く抉る。

なんでも、アインの街で、俺達を取り逃がしたことで貴族の不況を買ってしまい、別の田舎のギルドへと飛ばされてしまったという事だ。
それについては、自業自得なので、特に思う所はないのだが、その後も、何故か不運続きで、レミリアが行くところで、何らかのトラブルが起き、その責任を取らされて各地のギルドを転々とすることになったのだという。

そして行き着いた先が王都のギルドで、そこで『少し田舎だけど、新規に立ち上げる支部があるので、そこのギルドマスターとして赴任してもらいたい』という要請を受けたのだそうだ。

今まで不運続きだったけど、ようやくチャンスが巡ってきた!と、レミリアは二つ返事で引き受けたのだが、実際に来てみれば、建物もなく、他の職員もいない、一番近い支店まで、通常では1か月近くかかるという、ど田舎。

「結局、栄転という名の左遷だったわけよ。……まったく、女神様ってもんがいるならちょっとは私にもいい目を見せて欲し…きゅぅぅぅ……。」

ロリ女神ちゃんへの不満を口にしたレミリア。

俺が止める間もなく、空から木のたらいが降ってきてレミリアを直撃する。

……材質まで替えるなんて、よっぽど嫌われてるんだなぁ。

レミリアの話を聞いて、俺には思う所があった。

レミリアの不運続きにはロリ女神ちゃんが関与してるのだろう。

多分、何処かで、ロリ女神ちゃんに気に障る様な事をしたか、言ったに違いない……。そしておそらくイケメンが関わっていたのだろう。

ただでさえ、レミリアにはロリ女神ちゃんにないものを持っているんだから気をつけないと……。

「はぁ……同情するわ。」

同じモノを持ち、似たような目に合っているアスカが、ため息をつきながら、レミリアを介抱していた。



「とりあえず、こんなもんでいいだろ。」

レミリアを奥で休ませ、多少はギルドの事を知っているミィナに色々確認しながら、ギルドの内部を仕上げていく。

入り口から入ってすぐの広間の中央に、ロリ女神ちゃんの像。

勿論、胸元は2割増し……2割増しても細やかだと言ってはいけない。言ったらたらいが降ってくる。

その奥に、ギルド受付のカウンターと、素材買取カウンター、物品販売カウンターと並べる。


横には、酒場兼食堂のスペースを作り、その奥に厨房施設を作っていく。

勿論、こんな真似が出来るのは、女神ちゃんのギフト、『天地創造クリエイト』のおかげだ。

このギフト、マジ万能。

何とか定着してくれないかな?と毎日毎晩ロリ女神ちゃんに感謝を捧げている。

いや、マジに定着してくれたら、その御脚をペロペロしてもいいくらいだよ。

「カズトさん、後は、奥の解体場所と、レミリアさんの私室になるギルドマスターの部屋で終わりですよ。」

「了解。解体場所は、広場でいいだろ?」

俺はそう言いながら、何もなく、風通しの良い更の部屋を奥に用意する。


「で、レミリアの部屋はどこに作るんだ?」

「えぇ、2階の個室が並んだ、最奥がいいかと……。」

「ギルマスの部屋ねぇ……。レミリアに合わせた内装でいいか?」

「え、えぇ、いいと思います……けど……。」

俺は一番奥の個室を少し広めに作り、内装を整える。

「……カズトさん?これは何ですか?」

出来上がった部屋を見て、ミィナの声のトーンが下がり、問い詰めるような目で見てくる。

「いや、レミリアに合わせて部屋……だけど……って、ミィナさん、ちょっと怖いですよ?」


全体の彩色はピンク基調、部屋の中は昏めで明かりはピンクがかったダウンライトで雰囲気を演出。

部屋の中央には極上の布団を使った大きめのダブルベット。

その周りを、この世界では非常に珍しい鏡で覆ってある。

奥には透明な壁の仕切りがあり、そこに二人で入れるバスルームが設置してある。

……ウン、俺の記憶の中にある古き時代のラブホテルそのものだ。

エッチぃ身体のレミリアにはお似合いの部屋だと思うのだが?


「……カズトさん、ここは一応ギルマスの部屋になるんですよ?ギルマスの部屋では、VIPの対応や、他にハモらせない重要な話をする場所なのですが……、ここで、どのような対応をしろって言うんですか?」

……ヤバい、ミィナさんの眼が座ってらっしゃる。

結局、2Fは職員のプライベートルームと言う事にして、1Fの奥に会議室や、ギルマスの応接室などを拡張して、許してもらった。


「しかし、これだけの設備をレミリア一人でなぁ……。」

俺は外に出て、出来上がったギルドの建物を見ながら、しみじみと呟く。

「……一日でこれだけの物を作るアンタも大概だわ。」

その横でアスカが呆れたようにつぶやく。

俺のせいじゃないぞ?全部女神ちゃんの力だからな?

「はぁ……アンタがそう言うから、村人の皆が、あぁなるのね。」

アスカは、背後でロリ女神ちゃんの像に向かって祈りを捧げている村人達を見ながら、再度大きなため息をついた。


「あの、カズトさん、その事で相談がるのですけど……。」

ミィナが、おずおずと手をあげる。

「ん?」

「私、ギルドのお手伝いをしようかと思うのですが、……よろしいでしょうか?」

「そんなこと俺の許可がなくても好きにすれば……。」

言いかけて思い出す。

そう言えば、ミィナは俺が買った自売就労者だった。

俺の許可なくして、勝手なことは出来ないのだ。

「んー、エッチさせてくれるならいいぞ?」

俺は冗談半分にそう言っている。

すると、ミィナの瞳にジワリと涙が溢れだす。

「カズトさん……本気で言ってます?」

「わ、ッあっ、いやっ、冗談、冗談だからっ!ギルドで働いても問題ない。なんでも許可するぁ、泣かないでくれっ!」

ミィナの様子を見て、武器を構える三人娘……。いや、それで殴ったら、マジで死んじゃうからね、俺。

殺気溢れる三対の眼と、ナメクジを見るような1対の視線を受けながら、ミィナを宥める俺……。

……ウン、ヤッパリ金貨を溜めよう。

そして、誰からも文句を言われない女の子を買うんだ。

俺は、新たなる目標を胸に刻み込むのだった。

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