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4.ヒロインとか興味ないので筋トレしてたのに、呪物な3箱が届いたんですが。
『王族箱』? 『くしゃみ箱』!? 『生足箱』ーーー!!!
しおりを挟むしかも、個数も一個から三個に、装飾も可愛らしい包装紙だけからド派手な宝石やリボン付きのラッピングにパワーアップして!!
「っくしゅん!」
ほら見ろ! 箱から声が聞こえたぞ!? こんな呪物は速やかに警邏隊へ提出だ!
白地に水色の小花模様が散った包装紙に包まれて、銀糸で編んだ細いリボンが幾つも重ねて結んである箱。――いや、『くしゃみ箱』を抱え上げる。
「きゃわわっ!」
ほらみろ、やっぱ中に誰か居るし。
「拾得物は警邏隊だ。うん、そうしよう」
細やかな決意を固めたところで、よいしょっと箱を持ち上げる。
「ふわわわわっ!」
白い箱から、俺には無縁なフジョシの声がするが聞こえないぞ! 一刻も早く警邏隊へ引き渡して、俺の穏やか筋トレライフに戻るんだ!!
真ん中の小さな箱は、特に物音もしないけど、これも怪しい。
俺宛にはなってるけど、豪華すぎるんだよ! 紙じゃなくて、艶々キラキラした布に包んであるんだけど!? しかも、宝石を縫い込んだ刺繍までしてあるし、リボンだって見たこと無いうっすくて、玉虫色にピカピカしてて、魔法で保存処理された花まで付けてある!! ナニコレ、どこの王族への贈り物!?
「怪しすぎる……。ううっ、一刻も早く警邏隊に届けなきゃ」
『王族箱』を、片手で抱え上げた『くしゃみ箱』の上にソロリと乗せる。
さて、最後の箱も……と近付いたら
「ヒロイキ様宛て、ですのよ!?」
どこかで聞いた覚えのある声がして、箱の底から脚が生えた。
「―――(なんじゃこりゃあぁぁぁ)!?」
固まってると、『生足箱』が、ズイッと迫ってくる。
その箱には、主張の強いショッキングピンク地に金銀でファンシーな星や月の模様が描かれている。その上、濃い紫色の大振りなリボンが結わえられて、その根本に禍々しい波長を放つ魔石が付けられてる。この波長は……魅了か!?
「さあさ、お早くヒロイキ様のお部屋へ案内なさいませっ!」
『生足箱』がさらに一歩、距離を積めてくる。
「ひっ……」
なんてこった! 強制力がパワーアップしてやがる!! 今回は、警邏隊なんて悠長なことは言ってられない!
「あっ!? ヒロイキ様っ、お待ちになってっ!!」
『くしゃみ箱』と『王族箱』を抱えたまま、脱兎のごとく駆け出した俺のあとを『生足箱』が猛追して来る。
「おい!! 貴様、何をしている!!!」
警邏隊屯所目指して街を爆走する俺の目の前に、ゲーム主人公『あああ』が現れた。
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