救世主は何処に現れる

つっちーfrom千葉

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救世主は何処に現れる 第二話

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 この人は相手の体面に関わる微妙な問題を扱うとき、すぐに本題に入ったりはしない。表情から相手の心理を正確に読み取り、なるべくなら、自分の方から素直に悩みを打ち明けられるように、その場の空気を上手に操作していく。一般人同士の会話の場合、このような詮索があれば、十中八九興味本位だろうが、教授はあくまでも、悩み手を救うために現れ、対話を仕掛けるらしい。しかし、深い悩みの最中にいるこの青年としては、久しぶりに、しかも、最悪といえるタイミングで顔を合わせてしまった恩師に、なかなか打ち解けることが出来なかった。出会った人の中では、一番頼れる人とはいえ、自分の方から切り出すような話ではない。ここは拳を握り締め、相手の方が動くまで、下を向いているしかなかった。

「貴方なら、すでに察しがついてるんでしょ? うちの家庭は、もう、どうしようもなくなっちまったんですよ……。終わりです、破滅です……」

 すっかり落ちこぼれた自らの心理にふさわしい声色で語り始めた。それは、突然泣き出すでもなく、相手方に八つ当たりするでもなく、慈悲を乞うでもなく、青年は相手に辛うじて届く程度の、か細い声で、そう答えたのだ。

「今、あるのっぴきならない事情により、夫婦関係が上手くいっていないとすれば、お前さんたちはまだ若いという、ただ、それだけの理由からだ。お互いを認め合った二人が、結婚誓約書に一筆サインしてみたとて、人知を超えた特別な何かが発生するわけじゃない。未来の幸せが確約されるわけでもない。この広大な社会の片隅に、新しい人間関係がひとつ追加されただけのことだ」

「先生、実は……、つい最近になって、色んな不手際をやらかしまして……、ようやく理解できたんですが、俺はバカなだけじゃない。本当のクズなんですよ……。学生の頃から、そうだったんですが、心に思い描く理想や野心だけがやたらとでかいだけで……、実力や努力は何にも伴わない……。社会に出てみても、結局何も変わっていなかった……。人生を何とか上向きにしてみたいと、色々とやってはみたけれど、やっぱり、この国では今でもケツの方にいることが分かったんですよ……」

 すでに半ばヤケになっていた。意識せず、関連のないことまで口にしていた。自分の泣きどころを徹底的にアピールしてみせることで、この唯一の恩人でさえも、自分に寄り付かなくなるまで嫌われてみたいと、もう誰も、彼に対して安易な慰めや忠告の言葉など、かけたりはできないようにしたいと願うほど、深い深い泥沼に胸の高さまで浸っていた。そうして、すべての余計な慰めや進言を半ば強引に払いのけていくことで、逆に開き直りの感情を引き起こしていく。そんな見苦しいふるまいで、今のストレスをごまかそうと思ったのだろう。教師にタバコの所持を注意されて、開き直って暴力を振るう程度の不良学生と同じ発想である。だが、簡単に底に足のつくはずだった、遊び場のプールが、ある日を境に、底という概念が消え去っており、人喰いの毒沼に変わっていることも、ままあるのだ……。やっぱり助かりたいと思う頃には、頭まで毒沼に浸かる羽目に。もはや、彼の思考はマイナスにしか働かない。つい先ほど、できたばかりのトラウマに引きずられる形になる。悪い方へ……、より暗い方へ……。

『こっちで伝え聞いたところだと、あなたの身から出た錆(さび)なんでしょ! なら、職も金も、そっちの力だけで解決してよ! それが筋でしょうが! 自分で判断してやった行為なんでしょ! なんで、私の人生まで巻き込まれなきゃならないのよ!』

 妻はこのところ、口癖のように、そういった種の乱暴な言葉使いをするようになった。無論、悪いのはこちらだから反論のしようもない。背を向けたまま、酒に飲まれたフリをして、寝る時間が訪れるまで、スポーツ新聞を読みふけり、時間をつぶして、何を責められても問われても、「はい、はい」と、ごまかすしかなかった。しかし、そんな不作法を続けてみたところで、ふたりの距離はどんどん離れていくばかりで、元の位置に回復するはずもない。彼の無関心に腹を立てた若妻は、余計に暴力沙汰を含む、ヒステリックな態度をとるようになった。ふたりの関係が順調といえた、ほんの数か月前までは、こんなに感情をむき出しにできる女とは思いもしなかったのに……。好ましいと思える性格を持ち、どんな局面でも相手を立てられる、慎ましい女性と思ったからこそ、結婚にまで踏み切ったわけだ。しかし、思い描いた理想からは、ほど遠い場所にまで追い詰められると、他の女(ひと)と同様に、私がもっとも苦手とする女性特有の原始的なヒステリーが顔を出し始めた。

『じゃあ、お前が俺の立場だったら、どういう選択をしたんだ? どっちみち、同じことをするしかないんだろう? 結果からすれば、こちらの判断が悪かったのかも知れんが、ふたりが今の生活を続けていくためには、ひとつの選択に乗る以外にはあり得なかったんだ。それとも、青い蓋の付いたゴミバケツがずらっと並んでいる裏通りに夫婦で座り込んで、慎ましい路上生活でも、二週間くらい体験してみるか?』

 もちろん、感情むき出しのこんなセリフは、自分の行為の悪辣さと卑劣さを際立たせるだけであり、肝心の一件を正当化することはなかった。言い訳になるが、青年はこれほどの窮状に追い込まれるまでは、今回、妻に応じたような汚い言葉たちを、頭に思い浮かべたことすらなかった。ふたりはきわめて穏便な関係だった。しかしながら、現実としては、そのような辛辣な台詞が彼の口から飛び出てくるに至ったことで、夫婦関係は、にっちもさっちも行かない状態になったわけだ。結婚する以前の自由奔放な身の上だったら、金銭的にどれほど追い詰められても、「所詮は我が身のことよ」と、お気楽に笑っていられたのかもしれない。若い身の上で妻帯者になったことは、彼にとっては、心の安定よりも、「これからはふたりを生かしていかねばならない」という、余分な不安と圧力を、知らぬ間に生み出していたのかもしれない。あれだけの不祥事をしでかした後で、それが適切な言い訳になるかどうかは判然としないが、心の安定を欠いたその反論に対して、彼女がついに激昂したのは確かなようだった。この状況を、青年にとってやや同情的に釈明すれば、どんなに言葉で責めても何の解決策も得られないほどの、どうしようもない立ち位置にいるのは、もはや、お互い様なのだが……。

 この聞き苦しい口論は、実際には、今から、たった数時間前の出来事である。しかしながら、すでに解決可能な過去の事実を遠く離れ、脱することのできない妄想(トラウマ)に変わっていた。自分の精神状態を平静に保とうと、他の想像により上から塗り固め、脳みその中央付近から、何とかかき消そうとしていた。最新パソコンのデータ上でなら、ワンボタンのクリックにより、そんな芸当も可能である。だが、人の脳みそは良きものだけを残し、適切でないものだけを消去していくような器用な性能は持ち得ない。それどころか、自分にとって最悪と思える過去は、さらに影が増幅された形で、何度も何度も、夢と現実のあちこちに現れてくるのだ。

「目の前に脳外科医か精神科医でもいてくれたなら……、あんなことを言い放つ前に何とかできたかも……、でも、今となっては、そんな解決方法しか思いつかないなんて……」

 だが、目の前の老人は、余裕の面持ちでコーヒーを啜っている。人生相談の相手としては、もっとも頼りがいのある恩師である。ただ、資産的に評価すれば、一般人と何ら変わらない……。自分の問題を完全に解決するには、どうしたって、多額の金銭が不可欠なのである。無論、人生の恩師にこの場で金をたかるような真似は、死んでもできない。国家全体を動かすようなエリートになってみせる、と自信満々に言い切って彼のもとを離れることにした、そのプライドまでもが、粉々に破壊されてしまうだろう。自分の負債で知人まで苦しめるのは、常識や道徳以前の問題である。しかし、こののんびりとした風情の賢人は、なぜ、こんなタイミングで自分の前に現れたのだろうか? 自分の失態がこの街の風の便りになるには、時間的に余りにも早すぎる。もしや、我慢がならなくなった会社の上司たちが、自分の母校にまで訴え出たのであろうか? 「おたくの卒業生は完全な不良品だった」と……。まったく、あり得ない話ではないが……。それにしても、あと一センチでも靴が後方に下がれば、人生の断崖から真っ逆さまの、こんな自分を救い出せるような、助言や説諭など本当にあり得るのだろうか……?

「このピアノは……、ショパンだな。君もまだ、好きなんだろ? 時々は聴いたりするのかい? 学生時代の君らの理屈っぽい言い合いが、これを聴くと、今でも蘇ってくるような気がするよ」

 先生は天井をすっと指差してから、そう呟いた。確かに店内には、儚げなノクターンの音色が響いていた。学生時代の思い出としてはありふれたことではあるが、当時の生徒たちは、ベートーヴェンの交響曲か、それとも、ショパンのピアノソナタかといった、結論の出るはずもない議題で、夜遅くまで熱く議論を交わしていたものだ。この青年が大学を卒業してから、この教授は、およそ数千人の学生と出会って、社会へと送り出しているはずだ。それなのに、この出来損ないのイベントひとつを覚えていてくれた。いや、覚えておられるのは、おそらく、この思い出だけではないのかもしれない。こんな自分をそっと見守ってくれた人がいた。そう思うと、際限のない孤独感から救われる気はした。

 学生時代、出がけの際にアパートのポストを覗くと、母からの手紙が時々届いていた。『どうせ、授業なんてほとんどさぼって、仲間たちと飲み歩いているんでしょう? でも、遊べるのは学生のうちだけだから、今のうちに羽を伸ばしておくのもいいものよ。だけど、若いきれいな娘さんたちに、お金をむしられるのだけはダメです。その辺だけは、気をつけなさいよ』と、ほぼお決まりのように書かれていた。しかし、自分はそんなに明るく無邪気な学生生活など送っていなかったし、故郷にそんな報告をした覚えもない。将来にわたる友人関係を築くためにあるはずの貴重な四年間は、ほとんど図書室の中で孤独に過ごしていた。そこには、良い香りのする、ほとんど手の付けられていない新品同様の蔵書と、各種新聞・雑誌・記録集など、様々な興味深い情報があった。

 しかし、ひとりで何を読んでも、当然無為であり、大した勉強にも経験にもならず、それを充実感として感じられたことは一度もなかった。窓の外の広場で芝生に座り込み、たむろする楽し気な学生たち。手をつなぐカップル、五、六人で肩を組んで流行歌を唄い語り合う同級生たち、買ったばかりの楽器を派手に演奏してみせるバンドのメンバーたち。そのすべてが別世界のように見えていた。あれから十年近い時が経ち、彼らがもし、学生時代の生活について問われたなら、良き友人に囲まれて充実した学生生活だったと胸を張って答えるのだろう。それから何年経っても、自分の姿は図書館の中だけにあり、他の学生たちの演じるドラマ、その輝かしい光景の中には、見出すことはできなかった。

 卒業からは、すでに五年も過ぎた学生時代の記憶。そのほとんどは苦い追憶とトラウマに導かれて甦る。だが、そんな辛さに一服の清涼剤として含まれるのが、このアシェッド教授との人間関係であった。

 退屈な授業が終わりを告げると、多くの学生たちは、気の合うもの同士で徒党を組み、楽しげに語り合いながら、食堂か喫茶室へと向かっていく。移動する気もないのか、次の授業に備えて、正面の席に座り込んだまま、レポート作成や、近々提出予定の論文の執筆に没頭しているひとり者も何人かはいた。しかし、この自分には予習する気概も、論文作成能力も、卒業後の武器になりそうな確たる特技も、友人も趣味も資格もなかった。だから、いつもひとりで面白くもない雑誌をぺらぺらとめくって過ごしていた。たった、十分ほどの時間を潰すことに苦労している姿は、他人の目には孤独に悩む不幸な人間として映っていたに違いない。自分はそう思われないために、何かをごまかしたかったのだ。あるいは、孤独な人間であることが、周囲に認知されるのが怖かったのかもしれない。

『廊下を歩いていると、時々、うつむいたままで通り過ぎていく、君の寂しそうな顔に行き当たります。高い壁にぶつかってしまったなら、立ち止まってしまってもいいです。時には、ひとりで考え込むことも大事です。それを恥ずかしいと思う気持ちがあるなら、むしろ、そちらの方が必要ありません。地道に少しずつ歩んでいってください。いつか、君の視線の先に、ゴールの光が微かにでも見えたきたなら、その時こそ、希望に向けて、全力で駆け抜けて下さい』

 誰も知らないはずの誕生日の午後。アパートのポストの中に入れられていた手書きの文章。何百人もの生徒を相手にしているお方が、自分個人あてに励ましの手紙を寄こすとは想像もできなかった。ただ、あの頃は若さゆえの無神経さが先に立っていた。結局、どう対応してよいか分からず、お礼の言葉ひとつ言えなかった。いつか、立派に成長した姿を見せて、手紙の内容の真意を聞きたいと思っていた。だが、こういう状況に陥った以上、ここでその手紙の話をする勇気はなかった。落ちるところまで落ちた恥ずべき教え子には、昔を語るような資格はないように思えた。

「おう、私としたことが! 何の注文もせずに、ずいぶんと話し込んでしまったな」

 教授は学生時代の頃と同様に、わざと大袈裟な身振り手振りで、その気づきと驚きとを表してみせると、レジの方に向けて大きく手を挙げ、砂糖抜きのホットコーヒーを注文した。スタッフに向けて、「お姉さん、注文が遅れてごめんね。お爺ちゃん、もう、ボケてきてるからさ」と道化を演じてみせる辺り、この場の最悪といえる暗い空気を、何とか変えてみせようとする、思いのひとつに感じられた。
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