ある女の異世界での活躍

エルフ

今だ泣き続ける彼女を抱きしめ、背中を撫でていると彼女の耳が尖っている事に気がついた。

「…耳…尖ってる？」
ぼそりと呟いた私の声が聞こえた様で彼女の耳がピクリと動き、ゆっくりと離れた。

「助けてくださりありがとうございます。私はエカトルと言います。……お気づきの様にエルフです。
旅の途中、人間の男に騙され犯される所をゴブリンに襲われ捕まり………後は皆さんが来るまで…ううっ………」
 
再び泣きだした彼女をサーシャさんが抱きしめた。
「……もう助かったんだ。過去を変えることは出来ないけど忘れる事は出来る。…知り合いに忘却魔法を使える奴がいる。あんたが望むなら紹介しよう。…だが、どうせなら今までの事をバネにしてもっともっと強く生きなさい。…何時でも力になるから」
そう言ってサーシャさんはより一層彼女を強く抱きしめた。


「……そ、そうですよ！過去は変えられないけどこれからの未来は幾らでも変えられます！エカトルさん！僕にできる事は少ないと思うけど僕にも手伝わせてください！一緒に未来を作りましょう！」
そう言いだす海に私はツッコミを入れた。

「プロポーズか！………海の言う事は私も賛成だ。エカトルさんさえ良ければ私にも手伝わせてくれ………海にはエカトルさんを守れるくらい厳しく鍛えよう」
「いやいや！プロポーズとかじゃないです！ぼ、僕はミ、ミチルさんが…」
私のツッコミに対して首と手を横に振り否認する海が最後何かぼそりと呟いていたがスルーしてエカトルさんの手を取り、キザだが騎士の様にかしずいた。
彼女は座り込んでいたので微妙な感じにはなったがチラリと見た彼女の瞳にもう涙はなかった。










それからナルスが彼女を怖がらせてサーシャさんと私に殴り飛ばされたり、エカトルさんのテントに入ろうとするナルスを殴り飛ばされたり、傷ついたので慰めて～と海に迫るナルスを地面に埋めて一晩過ごしたりして私と海のクエストは終わった。




ステータス


稀崎 満 16歳 Lv ２3

HP 16000/16000
SP 1000/1000

攻撃力 10000+110
防御力 9000+100
魔法攻撃力 800
魔法防御力 800


スキル 異世界言語変換 全魔法習得 剣客 無限収納

装備 バスターソード(攻撃力80) 
ショックナイフ(攻撃力30・ 麻痺付与)
ウルフセット防具(胸当て、ガントレット、脛当て。セット効果で防御力100)




犬塚 海 16歳 Lv19

HP10000／10000
SP13000／13000


攻撃力 1000+80
防御力 1400+100
魔法攻撃力 10000+80
魔法防御力 8000+30


習得魔法 風Lv5・火Lv3・水Lv3・治癒Lv5

スキル 異世界言語変換 全魔法習得 SP消費低下 無限収納
称号 異世界への迷い子
装備 マジックスタッフ(魔法攻撃力80)
銅棍(攻撃力30)
ショートナイフ(攻撃力50)
ウルフセット防具(胸当て、ガントレット、脛当て。セット効果で防御力100)
マジックローブ(魔法防御力30)