ある女の異世界での活躍

オウガ

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ゴブリンズ

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目的の洞窟の前に到着し、見張りのゴブリンを殺し前衛を私、サーシャさん、海の順番で洞窟に入った。
ナルスさんはもう一つある入口で待機、逃げようとする奴の始末にまわった。
…じゃないと海の貞操が危ない状態に……あの人朝っぱらからブツブツと
「…男…カイちゃんが男?いや……こんなにカワイイのに…………カイちゃんならいいかも……」
と、言ってるのを聞いてしまい、こいつもあの野郎と一緒かよ!と海から離す事にした。
ちなみにサーシャさんに報告もした。
……その時のサーシャさんは「……O・HA・NA・SIすることが増えたねぇ~」と瞳をギラつかせてコワカッタデス。(ガクブル)
 







「ん~、なんか歯ごたえがない」
「はっ!そりゃ一太刀で切っちまうから歯ごたえなんてないだろう」
「ミチルさん。僕にも少しは実戦経験したいです」
そんなたわいもない会話をしつつ奥へと進んだ。
奥に進むにつれて増えてくるザコゴブリンを斬りまくり、ある部屋についた。

「うぅ……やぁ…」
ゲギャゲギャほら鳴け鳴け
グギャゲギャ早くしろ次俺だから


そこにいたのは1人の女性とゴブリンが二体
…………種付けされていた。
 それを見た瞬間、私の中で何かが弾けた。

「このぉどガスがぁ~!!!!」
「「グギャ?!何だ?!」」
体制を低く駆け出し、バスターソードを二体のゴブリンの首へと切りつつけ、倒れるゴブリンの身体を蹴り飛ばし叫んだ。

「落ちろ!雷!雷槌ミョルニル
幾多の雷がゴブリンに降り注ぎ凄まじい閃光と轟音が洞窟の中をかけた。
 

閃光と轟音が治るとゴブリンの死体なんてあったの?と言うくらい何もなかった。
そして、洞窟内は今だ揺れていた。


「……ちょっと、やばくないかい?」
「…やばそうです」
2人が上を見ながらいった。
「フー、フー、どガスがぁ~。全て駆逐してくれる」
今だ激情している私は次のターゲットを見つけるべく歩き出すと海が私の腕を引っ張った。
「ミチルさん!やばいです!脱出します」
「…離して。奴ら、駆逐しなきゃ」
「落ち着いて!今は彼女の安全と僕らの安全が最優先です!…この洞窟崩れます!」
 

見るとサーシャさんが先程の女性を抱えていて、上からポロポロと落ちる物体と何処か遠くからゴゴゴと、音も聞こえてきた。
舌打ちした後、入ってきた入口に向かった。








私達が洞窟を抜け出しから1・2分後に洞窟は崩れていった。
「はぁ~、間一髪でした~」
「疲れてるとこすまんが、カイ。回復してやってくれ」
洞窟から少し離れた林まで逃げた私達は女性の手当てを始めた。

最後にサーシャさんがある液体をふりかけ、種付けされていた場所の中にも注ぎ、もう一本は飲ませた。
「…サーシャさん。それは?」
私が聞くと少し顔を歪ませながら答えてくれた。
「…堕胎薬と気付け薬さ」
「………………んっ…」
サーシャさんの声に呼応するかの様に女性が目を覚ました。
「大丈夫?」
私が覗きこむと彼女は振り払うかの様に錯乱した。


「い~やぁ~!こないで!こないでぇ~」
「お、落ち着いてここにいるのは人間だから!味方だから!」
錯乱する彼女の耳に入る様に声を張り、手を掴んだ。
「ひぃ!……あ、ああぁ、ひ、ひと?」
「そう。人。人間だよ。ゴブリンはやっつけたよ」
彼女がすこしでも落ち着ける様にゆっくりゆっくり抱きかかえた。
「あ、ああぁ………うっあ~~、あぁ~~~」
彼女はすがる様に私に寄りかかり、涙を流した。
私はただただ彼女の背中を撫でるしかできなかった。








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