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始まりの始め
しおりを挟む戦さ場にて最恐とうたわれし四つの武術あり・・・・
全ての武術極めし物は鬼神の如く・・・
…………………………………………………………………………………………………………………………
………ある夏の日それは起きた。
県立黄桜高等学校、ごく一般の高校ですっっごく田舎にある小さな学校
そんな学校でもまぁまぁ生徒は居て一年生総勢20人、二年生30人、三年生25人、先生10人の一年が卒業したら廃校になることが決定している…どこか不思議な学校の放課後で、事件は起きた。
私は午後の授業をサボり、屋上で昼寝をしている。
「…ん。あ~、よく寝たけど…寝すぎた?」
目が醒めると空は暁の様に紅く染まっていた。
ぼ~っとしているとドアを開け音と声が聞こえた。
「師匠~、どこですか~?師匠~」
「犬塚!こっち!」
声をかけると犬塚は梯子を登ってきた。
「師匠~、こんなとこで何してたんですか~。師匠が午後の授業サボるから市ノ瀬君がうるさかったんですよ~」
「えぇ~……………面倒い」
私の事を師匠と呼ぶこいつは、
犬塚 海 16歳
黒目、黒髪、女顔、セミロングでスカート履けば完璧女子に間違わられる。(スカート履いてなくてもまちがえられてる)
小さい頃から市ノ瀬に虐められ、奴隷の様にこき使われ、川に飛び込み自殺をし、それを私が助け、「死ぬくらいなら力をつけ立ち向かえ!…望むならば力と性根を鍛えてやる!」
と言ったら、弟子入りしてきた。
まぁ、正直なところ私の所になど来ないだろうと思っていたから驚いたものだ。
何故なら、私の家は近所では有名な呪われた家と蔑まれている。
祖父は戦争で亡くなり、母は私を産むと同時に亡くなり、祖母と父は私が12の時に交通事故で死んだ。
幸い、父が私が成人するまで何とか生きていける様にと、財産を残してくれたし、それ以外にも武術を教えてくれたので生きていく上で心配事は少ない。
「師匠~?聞いてます?」
「ん?ごめん、聞いてない」
「師匠ぉ~」
どうやら思考している間に色々話しかけていたらしい。
「とにかく、今日はもう帰りましょう。市ノ瀬君に見つかると絡まれますから」
「そうだな…っと」
梯子を使うのが面倒いので飛び降りて着地すると横からドアが開くのが見えた。
様子を伺うと市ノ瀬と取り巻きの女子2人が入ってきた。
「あ~!!集君!見つけたよ!稀崎!あんた、なぁに集君との勝負から逃げてんのよ!さっさと集君にやられちゃいなさいよ!」
「美世、落ち着きなよ。稀崎さん、だって負けるのは嫌なんだろうし」
別に負けるのが嫌って訳じゃ無くてただ面倒いだけなんだけど……
最初に突っかかってきた女子は、
二葉 美世 15歳
黒目、茶髪のショートヘヤ ジャンル的にはコギャル系女子(毳毳はしてないけど)
見た目とは裏腹に弓道部所属
もう一人は、
三井 茜 16歳
黒目、黒目のロングヘヤ ジャンル的にはお嬢様系
市ノ瀬と居たいがために剣道部所属(まともに竹刀を持ったとこを見た事ない)
面倒い奴らに見つかったなぁと考えていると一番面倒い人にこえをかけられた。
「よぉ~、満ぅ~。何で今日は来なかったんだぁ?俺がお前をボッコボコにするつもりだったんだけどなぁ。あぁ?そこにいんのは海か?んなとこいねぇで降りてこいよ」
こいつは
市ノ瀬 集 16歳
黒目、金髪短髪 この学校の校長の息子 ジャンル的にはヤンキー崩れ
ヤンキー崩れでも見目はいいのでモテるらしく地元以外にもガールフレンドがいるとかいないとか
以前、犬塚の事でぶつかり勝負しろ!と喧嘩を売ってきたので容赦なくフルボッコ(かなり加減したけど)にしてから何かとつかっかってくる様になり凄まじく面倒い。
犬塚は隠れていたけど市ノ瀬に見つかって素直に降りて、私の後ろにきた。
「ちょうどいいや。ここで素直勝負しようぜ」
ボクシングスタイルをとり、ステップを取り始める市ノ瀬の足元が光り、何かの紋様が浮かび、凄まじい閃光が私達5人を包み込んだ。
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