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しおりを挟む百年前、隕石が落下したことにより、カオスゲノムという細胞が誕生し、世界中の至る所で異空間が発生し、いわゆるダンジョンと呼ばれるものが作られていった。
当時の各国は軍や、考古学などの専門家に依頼し、調査団を派遣して内部の事を知ろうとしていたが、帰ってくる者は少なく、なかなか全てを知ることは出来ずにいた。
そして、国は帰って来れる者が少ないのなら、戸籍のない者を使えばいいと考えた。
そして近年、ダンジョンの中は様々な資源の宝庫と知られ、国はより多くの人を派遣する様になった。
ダンジョンは自然型、突発型とあり、自然型は比較的安全に行動出来るダンジョンと知られ、職業として冒険者を名乗る人や、軍は自然型ダンジョンで行動する様になった。
しかし、突発型ダンジョンはいつ、どのに、どの様なモンスター、鉱石類があるか全くわからず、放置するとモンスターパレードを起こしてしまう事から、すぐ様のダンジョン攻略が求められている。
国は突発型ダンジョン攻略は死刑囚を投入することで、クリアすれば良し、死んでも国の痛手にはならないとしていた。
俺の判決が決まってから三年が経った。
最初はすぐに死ぬと思っていた。
でも、玲架の為に死ぬ訳にはいかなかった。
刑務所に居るとには剣術指導、格闘指導、サバイバル術と叩き込まれ血反吐を吐こうが骨が折れようがダンジョンが発生すれば、すぐに投入された。
ダンジョンの奥にあるコアを壊せばダンジョンは消滅して、カオスゲノムが少し減少する事が発表されている。
カオスゲノムが減少すればダンジョンの発生が遅くなり、モンスターパレードが起こることはなくなるとされている。
なお、自然型ダンジョンはカオスゲノムが減少しても消える事はないだろうとされている。
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